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出発前に始まる旅の楽しみーコラージュ作家・永岡綾さんに聞く“旅のしおり”の作り方

  • 2016.3.6
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楽しい旅のお供に“旅のしおり”を手作りしてみませんか? 今回作るのは、簡単なのにかわいくて便利、そのまま思い出として残しておくことができる「大人のための旅のしおり」。スクラップブックや紙雑貨作りを手がけるコラージュ作家の永岡綾さんに作り方を教えてもらいました。

旅が終わった後にも楽しめる、大人のためのしおり

今回教えてもらった旅のしおりは、旅をしながら、行った場所や歩いたルート、感想などを記録して、旅が終わった後にも楽しめるもの。

「学生の頃、修学旅行の時に作ったしおりは、持ち物や予定表がびっしりと書き込まれていて、旅行の準備や旅行を予定通り進めていくために役立つものでした。でも、大人なので、持ち物はそれぞれで準備すればいいし、予定もきっちり決める必要はありませんよね。だから、旅が終わった後に、その旅の余韻に浸れるようなしおりにしました」(永岡さん)

そのために、1日ごとに、その日にめぐるエリアの地図、現地で書き込むためのトレーシングペーパーとメモ用紙で構成されています。

作り方は簡単! 3種類の紙を切って留めるだけ

では、具体的に作り方を教えてもらいましょう。まずは用意する材料や道具から。

<用意するもの>

・ポストカードサイズの表紙と裏表紙用の厚紙

・ポストカードサイズに切ったトレーシングペーパー、白い紙(コピー用紙などで可)、方眼紙を3枚1セットで日数分

・ポケット用のトレーシングペーパー

・文房具

(色鉛筆、ペン、カッターまたははさみ、のり、定規)

・マスキングテープ(地図装飾用)

・パンチ

・割りピン

・地図の見本となるガイドブック

<作り方>

1:白い紙に、その日に巡る予定のエリアの地図を描く。

2:一番後ろにつけるポケットをトレーシングペーパーで作る。2つ折りしてポストカードサイズになるように切り、両脇をのりで貼ればOK。

3:トレーシングペーパー、白い紙、方眼紙の順番で重ねた3枚1セット×日数分、4で作ったポケット、そして表裏に表紙を重ねて、左上にパンチで穴を開け、割りピンで留める。

4:表紙はステッカーなどで自由に装飾する。これを半透明の封筒などに入れてリボンをかければ、一緒に旅行をする友達への贈り物にも。

地図はだいたいの位置がわかればOK。マスキングテープで簡単にかわいく

地図を描くのは苦手…という人も多いと思いますが、今回のしおりの場合は、後から見返すことを目的としているので、そこまで厳密さを追求しなくてもOK、と永岡さん。

「地図はガイドブックなどを見ながらフリーハンドでざっくりと描いています。コツは、最初にメインの道路を描くこと。美術館や公園、お店など行きたいスポットが決定したら、その間をつなぐ道だけ描き込みましょう。そうすることで、限られたスペースの中に、バランスよく収まります。建物や木はマスキングテープをアイコンのように小さく切って貼り付けているだけなので、絵が苦手な人でも簡単にトライできますよ。」

今回の旅先は金沢です。石川門や21世紀美術館などの観光スポットを四角い黄色にして、家の形をしてるのが行きたいお店です。兼六園には三角の緑をたくさん貼って、緑が豊かなことを表現しています。

休憩の時や宿に戻ってから、行った場所の感想やルートなどを記録しよう

地図の上に重なるトレーシングペーパーには、実際に通ったルートを色鉛筆で書き込みましょう。さらに、地図には載せてなかったけどたまたま立ち寄ったら良かった場所を加えたり、行った場所の感想やメモを書き込みます。

宿に戻ってから1日を振り返りながら書いてみたり、途中、休憩に立ち寄ったカフェなどで少しずつ書き込んでいってもいいでしょう。方眼紙には、日記やその日使ったお金などがメモできます。3枚セットで1日分なので、気になったことはなんでも書き込んでみてくださいね。

チケットやショップカードは最後のポケットに

一番後ろにつけた、トレーシングペーパーで作ったポケット。ここには、旅先で立ち寄った美術館などのチケットの半券やレストランやお店のショップカードを入れましょう。行った先で拾った葉っぱや花びらなどを思い出として入れても良いでしょう。

「大人のための旅のしおり」は、旅先で立ち寄った場所や感想などを書き込むことによって完成します。ハプニングやその時の出会いも記録しておけば、旅が終わる時には、そのまま思い出の冊子になりますよ。

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