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他のチーズとは違う?「パルミジャーノ・レッジャーノ」がスゴかった

  • 2016.3.4
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イタリア料理のパルミジャーノ・レッジャーノ・チーズ。パスタにふりかける粉チーズとして日本でもすっかりおなじみですね。本場イタリアではチーズの王様。どこの家庭でも大きなブロック状で常備していて、ほぼ毎日、毎食、いろんな形で食卓に登場します。

今回はイタリア在住の筆者が、特に子ども、お年寄り、スポーツ選手、そして女性に積極的に食べるように推奨されているパルミジャーノ・レッジャーノについてご紹介します。

 

■他のチーズと何が違うの?

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イタリア製のパルミジャーノ・レッジャーノは、乾燥した牧草のみを食べて育った指定地域の牛乳だけを使って、DOP(原産地名称保護制度)という厳しい食品法の規制のもとに作られたヘルシーなチーズです。

しかも、最低12か月という長い熟成期間に耐えてチーズ検査技師の木槌を使った検査をパスしたものだけが、王冠形の合格印を表面に押されます。よくある大量生産で作られる普通の工業製品のチーズとは、まったく別物なのです。

 

■まさにチーズの王様!栄養分がダントツに多い

厳しい検査をパスしたパルミジャーノは、タンパク質やミネラルなど栄養分が豊富です。なかでも特に注目すべきは、カルシウム。牛乳の10倍以上含まれているので、大さじ1杯(約15グラム)で牛乳コップ1杯弱を飲んだ場合のカルシウム量に匹敵します。

しかも、他のチーズに比べて脂肪分が低く、長期熟成しているので消化しやすいとうれしいことずくめなのです。

 

■買うときのおすすめポイントは?

パルミジャーノはブロックで買うのがイタリア流です。必ず外側の皮に、パルミジャーノ・レッジャーノの刻印がある本物か確認しましょう。また、アミノ酸のかたまりである白い斑点がたくさんあれば、長期熟成している証拠ですよ。

粉チーズとして使う場合も、使う直前にすりおろせば風味が損なわれないので香りもよく、しっとりとして料理にもなじみます。きれいに溶けるので、ハンバーグやコロッケ、オーブン料理やスープなど、パスタ以外にもいろんな料理に使えます。

小さなかたまりの状態で普通のチーズのように食べれば、ワインによく合って手軽なおつまみになりますよ。また、薄くスライスしてサラダに加えるのもオススメ。コクが加わり野菜がたくさん食べられます。

すぐに食べきれなくても、湿った布とアルミフォイルで包めば冷蔵庫で1か月以上保存できるので安心です。

 

パスタの粉チーズというだけではないパルミジャーノの魅力がおわかりいただけましたでしょうか? おいしい上に栄養食品の王様ともいえるパルミジャーノ・レッジャーノ。ぜひ、あなたの食事にも取り入れてみませんか?

【著者略歴】

※ KOKO ・・・ 大学時代に訪れたローマでイタリア料理の魅力にふれ、イタリア留学。現在は子育てを中心に観光業、翻訳業、そしてイタリアのカルチャー、ライフスタイルについても情報発信中。

【画像】

※ Shebeko / PIXTA

※ Jiri Hera / PIXTA

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