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社会現象級…続編が観たい! 日本史上最高の民放ドラマ(4)日本中が号泣させられた…誰もが待ち望む脅威の傑作

  • 2024.6.25
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川口春奈【Getty Images】

毎年、数多くのドラマ作品が誕生する中、時として社会現象を巻き起こすこともある民放ドラマ。人気作品ほどシリーズ化し、長く愛される傾向が強い中、事情により単発で終了したり続編製作が不可能となってしまう名作も少なくない。今こそ続編が観たい名作民放ドラマを厳選し、作品の魅力を解説しながらご紹介する。今回は第4回。(文・寺島武志)

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『silent』(2022)
放送期間:2022年10月6日~12月22日
放送時間:木曜22:00~22:54
放送局:フジテレビ系
脚本:フジテレビ系
最高視聴率:9.3%
キャスト:川口春奈、目黒蓮、鈴鹿央士、桜田ひより、板垣李光人、夏帆、風間俊介、篠原涼子

【作品内容】

高校生の青羽紬(川口春奈)は、佐倉想(目黒蓮)の声に惹かれ、後に2人は恋人同士となった。大学進学に伴い、東京と群馬で遠距離恋愛となったが、ほどなくして紬は、理由も分からずに想から一方的に別れを告げられてしまう。

それから8年後――。東京の大型CDショップで働く紬は、駅で想を偶然見かけ、声をかけるのだが、想は「若年発症型両側性感音難聴」を患い、音を失っていた…。
2021年の「フジテレビヤングシナリオ大賞」を受賞した生方美久による実質的にデビュー作となる、完全オリジナルストーリーの本作。視聴率は2桁を超えることはなかったものの、TVer再生回数で当時の歴代最高を記録し、Twitterトレンドでも、放送の度に世界1位になるなど、ドラマの新たな視聴形態を示したエポックメイキングな作品となった。さらに脚本が書籍化され、予約時点で10万部を突破し、早々に重版が決定、15万部以上の発行部数を記録した。

【注目ポイント】

本作の最大の魅力は、女ったらしだった高校時代から一転し、若年発症型両側性感音難聴によって音を失った青年・佐倉想を演じた目黒蓮の存在感を抜きにしては語れないだろう。

無下に振った元カノ・青羽紬との再会によって、想は徐々に心を開き、紬は想と会話するためだけに手話の勉強を始める。そこに、紬の現在の彼氏である戸川湊斗(鈴鹿央士)や紬の弟で湊斗の理解者でもある光(板垣李光人)といった登場人物が絡んでいく。

実力のある若手俳優の起用も勿論、役者に合わせた生方の丁寧な脚本が好評を博し、若い女性を中心にブームとなった。ドラマ内でロケ現場として使用された小田急線・世田谷代田駅やその周辺を巡る“聖地巡礼”といった現象も起きた。

エンディングで、紬と想は結ばれるのだが、結果的には紬にフラれてしまう形となる湊斗や、想に思いを寄せていた聴覚障害者の桃野奈々(夏帆)と手話教室の講師をしている春雄正輝(風間俊介)など、“その後”が気になる登場人物が多くいるのも事実であり、単純なラブストーリーの枠には収まらない広がりを見せるドラマだった。続編を望む声が上がるのも当然だろう。

ちなみに、目黒蓮はその後に主演した、TBS系ドラマ『トリリオンゲーム』では、想とは打って変わって、“世界一のわがまま男”を自称し、根拠のない自信を隠そうともしないイケイケの若手起業家・ハルを演じ、『silent』で目黒を知ったファンを困惑させたが、見方を変えれば、それだけ演技の幅を持っていることの裏返しだともいえよう。

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