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史上最高のTBS「日曜劇場」ドラマは? 社会現象の超傑作(1)日本列島が熱狂…42%の衝撃を生んだのは?

  • 2024.6.18
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堺雅人【Getty Images】

数々の名作を生み出してきたTBSドラマ「日曜劇場」枠。出演した俳優がことごとく名を揚げることでも知られるが、中には社会現象を巻き起こすほどの名ゼリフ、名シーンが生まれることも。今回は、過去に放送されたTBS「日曜劇場」作品の中から、最も評価の高い作品を厳選し、作品の魅力とともにご紹介する。第1回。(文・寺島武志)

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『半沢直樹』
放送期間:2013年7月7日~9月22日
原作:池井戸潤
脚本:八津弘幸
最高視聴率:42.2%
キャスト:堺雅人、香川照之、北大路欣也、及川光博、滝藤賢一、上戸彩、笑福亭鶴瓶、志垣太郎、古田新太、段田安則、吉田鋼太郎、赤井英和、中島裕翔、宮川一朗太、手塚とおる、駿河太郎、倍賞美津子

【作品内容】

東京中央銀行大阪西支店・融資課長の半沢直樹(堺雅人)は、支店長の浅野(石丸幹二)からの強引な指示により、西大阪スチールから5億円の融資契約を「無担保」で取り付けるも、3か月後、西大阪スチールはあっけなく倒産。東京中央銀行は5億を騙し取られた形となる。

半沢は、融資失敗の責任を全て押し付けようとする上司たちに真っ向から反抗。バンカーとして、銀行の内外に現れる「敵」と戦い、組織と格闘する様子を描く。

【注目ポイント】

原作は、銀行員時代の経験を生かした経済小説家の池井戸潤による「オレたちバブル入行組」、「オレたち花のバブル組」。半沢直樹という人物の生き様を描きたい、という思いからドラマのタイトルには主人公を名前が付けられたという。

銀行の不正を描く経済ドラマで、視聴者層が男性ビジネスマンに限られるという想定であったため、放送前はそれほどのヒット見込みをされていたわけでは無かった。

ところがフタを開けてみれば、「やられたらやり返す倍返しだ!」などの名ゼリフが、同年の新語・流行語大賞で年間大賞を受賞するなど社会現象となり、視聴者層も女性から小学生に至るまで、幅広く取り込むことに成功し、異色のムーブメントを巻き起こす。

平均視聴率29.0%、最終回では視聴率42.2%を記録し、「日曜劇場」枠では『ビューティフル・ライフ』(1999)の最高視聴率41.3%を抜き、平成の民放テレビドラマ史上第1位の視聴率となった。

この数字は、大晦日に放送されたNHK紅白歌合戦の44.5%の最高視聴率を記録するまで同年の全テレビ番組の視聴率首位だった。

本作によって、堺雅人や香川照之は一流俳優の座を確固たるものとし、そのオーバーアクションにも見える演技は“顔芸”とも呼ばれ、その後の彼らの十八番となる。

2011年に『下町ロケット』で直木賞を受賞していた池井戸だが、2015年には同じく「日曜劇場」枠で阿部寛を主演にドラマ化されたのに加え、2014年には杏を主演に迎えた『花咲舞が黙ってない』(日本テレビ系)は、今田美桜を主演に据えた第3シリーズも好評を博している。

そしてこの作中、花咲舞が所属する東京第一銀行のライバル企業にして、合併相手でもある産業中央銀行の融資係として“半沢直樹”(演:劇団ひとり)が登場。池井戸作品の“ジョイント”が実現した。

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