1. トップ
  2. 恋愛
  3. 【子ども】5歳になってもお漏らし&おねしょ続く なぜ?受診した方がよい?泌尿器科専門医が指摘する“病気”の可能性

【子ども】5歳になってもお漏らし&おねしょ続く なぜ?受診した方がよい?泌尿器科専門医が指摘する“病気”の可能性

  • 2024.6.15
5歳になっても日中の尿失禁や夜間のおねしょが続く原因は?(画像はイメージ)
5歳になっても日中の尿失禁や夜間のおねしょが続く原因は?(画像はイメージ)

小さな子どもは日中に尿を漏らしたり、就寝中におねしょをしたりすることがありますが、5歳ごろまでに治まるといわれています。

一方、子どもが5歳になっても外出時におしっこを漏らしたり、就寝中におねしょをしたりすることがありますが、この場合、どのような原因が考えられるのでしょうか。医療機関を受診した方がよいのでしょうか。「腎・泌尿器科おおねクリニック」(京都府城陽市)院長で、泌尿器科専門医の大嶺卓司さんに聞きました。

5歳児が日中に尿失禁をする確率は5%

Q.子どもの中には、5歳になっても外出時におしっこを漏らす子がいます。この場合、どのような原因が考えられるのでしょうか。

大嶺さん「自分の意思とは関係なく尿が漏れてしまうことを『尿失禁』といいます。子どもは多くの場合、成長とともに自然に尿失禁をしなくなりますが、5歳になっても昼間に尿失禁が起きる場合は、神経の病気により、膀胱(ぼうこう)や尿道の機能に変調をきたす『神経因性膀胱』のほか、何らかの原因で尿道が狭くなる『尿道狭窄(きょうさく)症』などの病気の可能性があります。そのため、泌尿器科専門医による精査が必要なケースがあります。

子どもの尿失禁で多いのは、ゲームやその他のことに集中するあまり、ギリギリまで我慢していて、漏らしてしまうケースです。また、幼稚園や保育園のトイレの雰囲気が怖いために、すぐに行かずに我慢してしまうことが増え、漏らしてしまうケースもよく見られます。

お子さんを注意深く観察していると、もじもじすることがありますが、この場合はトイレに上手に誘導することで、解決の糸口を見いだすことができることもあります」

Q.子どもが就寝中におねしょをすることがありますが、なぜなのでしょうか。

大嶺さん「一般的に、就寝中の尿失禁を『夜尿症(おねしょ)』といいますが、原因はさまざまです。私が所属していた京都府立医科大学泌尿器科学教室では、『膀胱内圧脳波終夜同時測定』という検査を通じ、子どもが発達する過程で、夜間に膀胱内圧が高まった場合(膀胱に尿が充満した場合)の睡眠深度のメカニズムを研究していました。

未成熟な子どもは睡眠深度が深く、脳下垂体から分泌される『抗利尿ホルモン』の量が少ないため、就寝中に尿失禁をしてしまいます。その後、成長する過程で抗利尿ホルモンの分泌量が増加してくるため、おねしょをしなくなります。

おねしょをしなくなる過程を詳しく説明すると、正常な大人の場合は、夜に抗利尿ホルモンの分泌が増え、尿が濃縮して尿量が減るため、6~8時間ほど起きることなく、朝までおねしょをしません。

反対に、未成熟な子どものように抗利尿ホルモンの分泌量が少ないと、薄い尿になり尿量が増えるため、膀胱の容量をオーバーしておねしょをしてしまいます。未成熟な子どもの夜尿症の大半は、このようなメカニズムが原因だと考えられています。

そのため、成長して抗利尿ホルモンの分泌が増えてくると尿が濃縮されるようになり、朝までもち、夜尿がなくなるほか、朝に眠りが浅くなって膀胱が張り、尿意の方が増してくるため、就寝中でも途中で目を覚ましてトイレに行けるようになります。そのため、就寝中に尿失禁をしなくなるのです。

また、一度治ったにもかかわらず、心理的な影響で再度夜尿が生じる『二次性夜尿症』などもあり、さまざまな要因がありますが、子どもは脳の発達が未熟で成長過程にあるため、万人が同じように発達するわけではありません。

例えば、勉強がすごくできても小学校高学年までおねしょが続く子もいますし、勉強は苦手でも、楽器を上手に演奏し、3歳でおねしょをしなくなる子もいます。ホルモンの分泌量が少ないことなどを含め、さまざまな意味で未熟なケースのほか、膀胱機能と脳の関係が未熟なケースもあれば、尿路に異常(奇形など)が生じ、治療が必要なケースもあります」

Q.子どもが5歳になっても昼間におしっこを漏らしたり、就寝中におねしょをしたりする場合、どのように対処すればよいのでしょうか。

大嶺さん「5歳児が昼間に尿失禁をする確率は5~6%といわれており、少数です。小学校入学前にまだ漏れが続いていたり、治りそうになかったりする場合は放置せず、泌尿器科専門医の受診を勧めます。精査や治療が必要なケースがあります。

一方、夜尿症の場合、年間で10~14%ほどの自然治癒が期待できるため、子どもが昼間に問題なく自分で尿意を感じるほか、昼間に目立った頻尿がなく、尿失禁が見られない場合は、規則正しい生活習慣や就寝前の水分の取り方など、日々の生活習慣を見直してみてください。それでも改善が見られない場合は泌尿器科や小児科に相談してみてはいかがでしょうか。

小学生の多くは、5年生になると宿泊を伴う林間学校、6年生になると修学旅行にそれぞれ行きます。多くの場合、1泊以上の宿泊となるため、患者からはそれまでに何とか夜尿症を治したいという希望を多く聞きます。

多くの場合、夜尿症の程度にもよりますが、小学3年生ごろには夜尿症が消失するか、数回に減少していくため、おねしょをして恥ずかしいと思い出す頃に受診してみてはいかがでしょうか。

またその頃から治療を始めることで、余裕を持って5、6年生の宿泊行事に臨めるようになると思います。心理的・社会的ストレスを軽減、消失させることで子どもの成長に悪影響を生じさせず、自尊心などを傷つけることもなく過ごせるようになるのではないかと思います。

尿失禁や夜尿症を放置した場合と適切な治療を行った場合とを比較すると、後者の方が治癒する確率が2~3倍高くなるといわれています。何度も強調しますが、子どもの昼間の尿失禁や夜尿症で悩んでいる場合は、受診をお勧めします」

オトナンサー編集部

元記事で読む
の記事をもっとみる