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老け防止、花粉症、腸活…ドライフルーツを「食べない理由」が見つからない!

  • 2016.2.29
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ミス・ユニバース公式栄養コンサルタントのエリカ・アンギャルさんが、間食にナッツとドライフルーツを推奨したのがきっかけで話題となり、今でも人気のあるドライフルーツ。昨年にはドライフルーツダイエットなるダイエット法まで登場しています。

しかし、本当に何がいいのか知らないまま「なんとなくヘルシーだから」と食べている人も多いのではないでしょうか?

そこで今回は、健康管理士の筆者が、近代栄養学と中医栄養学の側面からドライフルーツの魅力をご紹介します。

 

■結局、ドライフルーツって何がいいの?

ドライフルーツは皮ごと乾燥されている場合が多いので、腸を刺激し蠕動運動促がす“不溶性食物繊維”と腸内で便が硬くなるのを防いだり善玉菌の餌やベッドになってくれたりする“水溶性食物繊維”がたっぷり含まれています。

他にも皮や皮と実の間に多く含まれる抗酸化成分ポリフェノールがあますとこなく摂れるのもドライフルーツの魅力。 ビタミンCなどの水溶性ビタミンは残念ながら乾燥の過程で減少してしまいますが、ミネラルはしっかり残り凝縮されているためしっかり摂ることができます。

 

■プロがすすめる「ドライフルーツ」3選

(1)棗(なつめ)

中国では古くから“一日食三棗、終生不顕老(1日に3粒のなつめを食べると老いることがない)”という言葉があるほど。なつめのドライフルーツは“大棗(たいそう)”という生薬にもなっていて、冷えやむくみ、貧血、便秘といった女性に多い症状や婦人科系の病気に処方されています。

また花粉症に悩む人に嬉しいことに、なつめ特有の“フルクトピラノサイド”という単糖類はアレルギーを引き起こす抗体の生成をブロックする作用があることも分かっており今の時期には特におすすめです。

(2)クコの実

杏仁豆腐の上にちょこんとのっている小さな赤い粒。あれがクコの実です。古くから世界三大美女の一人と言われ、非常に美意識が高かったことで有名な楊貴妃も、健康オタクだったと言われている徳川家康も毎日クコの実を食べていたといわれています。

中国のイメージが強いクコの実ですが、実は欧米でも“ゴジベリー”という名で知られ、アンチエイジングや美肌のために摂っている人が多くいます。それは、ルテインやタンニンといったポリフェノールや、トマトで知られるリコピン、ゼアキサンチンといった強い抗酸化作用が豊富に含まれているだけではなく、コラーゲンの構成要素のひとつ“ヒドロキシプロリン”を合成する働きもあるから。

ゼアキサンチンには目の網膜を保護する働きもあるので、パソコンやタブレット、スマホなどから1日中目を話すことができない現代人には、ぜひ摂って欲しい食材です。

ただし、クコの実は人によって過剰摂取による副作用もあるといわれているので、1日10粒程度という適量を守るようにしましょう。

(3)プルーン

便秘や貧血に悩む人は試されたことがあるのではないでしょうか? 水溶性食物繊維ペクチンを多く含み腸内の善玉菌を増やしてくれる上に、便を柔らかくし排便を促がしてくれるマグネシウムも多く含まれているので腸活にはもってこい!

しかし実は、プルーンは鉄分が特別多いわけではないのです。ただ、葉酸やビタミンB6といった造血の際に必要なビタミンが豊富なことから、貧血にいいとされているのです。

また、ビタミンB6は気持ちを落ち着かせるビタミンともいわれているので、ストレスフルな毎日を送る女性には欠かせないビタミンといっていいでしょう。

 

このように近代栄養学から見ても中医栄養学から見てもドライフルーツには美容意識の高い女性が求めるものがいっぱい。水分が少なくよく噛まないと呑み込めないため、噛むことによるアンチエイジング効果まで期待できます。

小腹がすいたら、ドライフルーツ。ぜひ、継続して下さいね。

【著者略歴】

※ SAYURI・・・長年の医療業界での経験を生かし、健康管理士、食育インストラクター、心理カウンセラーとして執筆活動や講演活動をする傍らNPO法人予防医療推進協会の理事長も務める。

【画像】

※ Brent Hofacker / shutterstock

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