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【読書はセクシーな行為】”脳力”も高まる? 注目すべき「読書」の健康効果

  • 2024.6.7

「読書はセクシー」なんて今、言われている。とりわけ、紙の本を読むことが。今や、スマホの中は、たくさんの情報が溢れていて、書籍や雑誌の電子化も著しく、「わざわざ時間とお金を使ってまで紙の本を読む必要なんてないんじゃない?」という人もいるかもしれないけれど… … もう一度、言わせて。紙の本で読書をすることは、セクシーなのだ。そして、驚くべき健康効果があるみたい。スマホにかじりついている、そこのあなた。紙の本を手にとってみてはいかが?

「読書はセクシー」その理由は?

Women's Health

今年、2月に、22歳のアメリカ人モデル・カイア・ガーバー(母は、シンディー・クロフォード)が自身のブッククラブ「Library Science」を立ち上げた。

なぜかって?今、欧米Z世代の間では、本を読むことがセクシーだから。

カイアによると、このクラブは「本を共有し、新しい作家を取り上げ、リスペクトするアーティストとの会話を主催し、私と同じように文学に興奮する人々のコミュニティを作り続けるためのプラットフォーム」と説明している。また、彼女は「本はいつも私の人生にとって大きな愛。読書はとてもセクシーよ」と付け加えた。

同じくZ世代のケンダル・ジェンナー(28)も読書ブームの火付け役だと言われている。南仏のプールサイドで、悲しみと不安をテーマにしたダーシー・ワイルダーの『Literally Show Me a Healthy Person』や、ミランダ・ジュヴリーの短編集『No One Belongs Here More Than You』を読んでいる姿が世間に広まると、その写真が公開されて24時間以内に両方の本がアマゾンストアで売り切れたんだとか。

一部では、セレブのパフォーマンスなんて言われることもあるけれど、どちらにせよ、本を読むセクシーな人が増えるのはいいことだろう。

カイアやケンダルだけではない。The Guardian紙によると、英国では昨年、6億6,900万冊の紙の書籍が販売され、全体としては過去最高を記録したんだとか。Z世代が好むのはやはり紙の本で、2021年11月から2022年にかけての購入額の80%を占めているそう。また、そんな流れの影響か、公共図書館の利用者数も増えているとのこと。賑やかなカフェよりも静かで、落ち着いて読書に集中できるとのことで、人気なんだとか。

ニューヨークでは「読書パーティー」が人気

所変わって、ニューヨーク。こちらでも、読書は人気を博しているが、ひときわ目立っているのが「読書パーティー」なるもの。2023年5月にはじまった「Reading Rhythms」は、ブルックリンの4人の若者がはじめたもので、ビルの屋上や、公園、あるいは、バーなんかで開催されている。

パーティーでは、各々が本を1冊持参し、1〜2チャプターを読む。そして、パーティーに参加している人たちと、それについて話す、といったもの。このイベントが始まった理由は、主催者4人が「読書量が減っていることに危機感を感じたから」なんだとか。最初は、4人の気のおける友人を招いて10人程度からスタート。パーティーを公にしたのは、ただただ純粋に楽しかったから。

現在は、ニューヨーク、LA、そしてクロアチアでも開催されている。その人気っぷりは、本物で、今年予定されているパーティーの定員枠175名はほとんど埋まっているという。

もちろん集まるのは、本好きな人が中心なわけで、純粋に「本を読みたい」「本について語りたい」という人たちばかりだけど、中には、運命的な出会いがある人もいるみたい。中には、「未来の夫をここで見つけたい」と言う参加者もいるんだとか。どこまで本気かどうかは分からないけれど、同じ趣味を持つ人となら打ち解けるスピードも早いことは間違いないはず。

どう?本を読むのが、セクシーでさらに交流関係にも良い影響があるかもしれないということは、何となく掴めてきただろうか。そして、更に、読書は私たちの心身の健康にもGoodだと言われている。

科学が証明!読書の健康効果とは?

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1. 脳力を高める

ジョギングで心肺機能が鍛えられるように、定期的な読書は脳を鍛え、記憶機能を向上させてくれるという。加齢とともに記憶力や脳機能は低下していくことはよく言われているけれど、読書はそのプロセスを遅らせ、頭の冴えを長く保つのに役立つということも研究によって示唆されているのだ。

また、読書、チェス、パズルなどの頭をフル稼働させる系のアクティビティをしている人は、ダウンタイムを刺激の少ない活動に費やす人に比べて、アルツハイマー病になる可能性が2.5倍低くなる可能性があるという。

「最近、物忘れがはげしいかも」なんて悩んでいるあなたは、ぜひ本を読んでみてはいかがだろう。

2.リラックス効果

長い一日の後、良い本と寄り添うことって、とても魅力的だと思わない?

研究によると、読書は深刻なストレス解消に役立つことが示唆されている。ちなみに、どのような本を読んでもGood。ただし、夢中になれる本に没頭することで、日常世界の悩みやストレスから逃れ、作者の想像力の領域を探索する時間を過ごすことができると言われているので、ぜひ参考にして。

3. 睡眠の質を向上

最後にご紹介するのは、寝る前に本を読むと睡眠の質が向上するかもしれないという効果。

2021年に、ソーシャル・メディアを通じて実施したオンライン研究では、496人の参加者に、寝る前にベッドで本を読むことと、496人の参加者に寝る前に本を読まないことを求めた。1週間後、前者の42%が睡眠が改善したと感じるという結果に。対照的に、後者の読書をしなかった人のうち、睡眠が改善されたと報告したのはわずか28%だったと言う。

ちなみに、2015年の研究によると、スマホなどのデジタルデバイスを使った読書は、脳を刺激するブルーライトにさらされ、体内のメラトニン生成を妨げる(※)、レム睡眠(浅いい眠り)の減少、概日リズムを遅らせる、覚醒時間が長くなる、朝の目覚めが悪くなることが明らかになっている。なので、やっぱり本は紙の本を手にとるのが◎。

※ メラトニンは睡眠を促進する作用がある。

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