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六本木で本日スタートの「雑貨展」。無印良品のデザイナーがディレクションする注目の展覧会

  • 2016.2.26
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普段から私たちの身近にある雑貨。2016年2月26日に東京ミッドタウンで始まった「雑貨展」は、雑貨にスポットライトを当てた企画展です。無印良品の白物家電などのデザインを手がけた日本を代表するプロダクトデザイナー、深澤直人さんがディレクション。今注目のクリエイターの作品が一堂に集まります。

東京ミッドタウンのガーデン内にある、21_21 DESIGN SIGHTへ

地下鉄大江戸線の六本木駅から徒歩5分、「雑貨展」が行われる「21_21 DESIGN SIGHT」(トゥーワン・トゥーワン・デザイン・サイト)は、東京ミッドタウンのガーデン内に建つ平たい建物が目印です。

建築家の安藤忠雄さんが設計したこの建物は、鉄版を折り曲げたような屋根が特徴的。ガラス張りの採光のいい建築で、地上部分は小さく見えますが、地下には大きな空間が広がっています。

21_21 DESIGN SIGHTは、デザインを通してさまざまな事柄について考え、発信・提案するデザイン専門施設。「日常」をテーマに、年数回の企画展やイベントを行っています。

まずは雑貨のルーツをたどりましょう

「雑貨」というと、いったいどんなものをイメージするでしょうか?

21_21 DESIGN SIGHTの地下にあるGallery 1は、15のキーワードを用いて雑貨について考えていくスペース。

「消費社会」「工業デザイン」「民芸運動」などのキーワードから、日本の雑貨がどのような変遷を経て今のようになったかをつかむことができます。

「雑貨」というと、文房具からキッチン用品までとても幅広いものを指し、定義もきちんと決まっていません。

実は、この雑貨という言葉は日本特有のもの。

あいまいさを好む日本人らしい感覚が、「雑」という字に表れているのです。

雑貨はものの集合体、ほぼどんなものでも雑貨になりえます。21_21 DESIGN SIGHTでは、この点をふまえて展示が行われています。

選りすぐりの雑貨を展示するGallery 2

隣の広いGallery 2では、雑貨で構成した作品の展示を行っています。

まず目に飛び込んでくるのは3つの大きな台。深澤直人さんをはじめとする展覧会企画チームが持ち寄った、選び抜かれた雑貨が置かれています。 ひとつひとつ見ていると、シンプルで洗練された形や色のこころよさに、知らず知らずのうちに引き込まれていきます。

お店と違ってゆったりと並べられた、大小さまざまで用途も異なる道具たち。眺めていると、暮らしの中で磨かれてきた、それぞれの雑貨の魅力に気づかされます。

各出展者による多様な雑貨の展示

その奥のスペースを中心に、スタイリストや店主など、さまざまな分野で活躍する12組の出展者と、19組の作家による展示が行われています。

貴重なコレクションや、海外から持ち帰ったもの、なぜか捨てられなかった雑貨、しまいこんで存在を忘れていた雑貨など、さまざまなテーマでまとめられていますが、どれも異なる趣が楽しいです。

ものの集合体が醸す雰囲気と、集めた人の思いや歴史などを感じられることが、この展覧会の楽しさといっていいかもしれません。

私たちの身近な存在である雑貨。その魅力を引き出したユニークな展示は、ぜひ足を運んで実際に見てみて下さい。

きっと、いろいろな刺激を受けるに違いありませんよ。

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