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原作以上にハマる…ヤンキー漫画史上、最高の実写化日本映画(2)主演の配役が素晴らしい…全てが完璧なのは?

  • 2024.5.17
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吉岡里帆【Getty Images】

近年、ヤンキー漫画原作が数々実写化され、空前のヤンキーブーム真っ只中である。不良というイメージから、お茶目なギャップにハマる人が続出している。そんな様々なヤンキーの中、今回は、ヤンキーブームの火付け役になったものから、意外な人物が出演している隠れた名作まで、ヤンキー漫画原作の実写映画を紹介する。第2回。(文・ZAKKY)

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『Gメン』(2023)
監督:瑠東東一郎
原作:小沢としお
脚本:加藤正人 丸尾丸一郎
出演:岸優太、竜星涼、恒松祐里、矢本悠馬、森本慎太郎、りんたろー。(EXIT)、吉岡里帆、ほか

【作品内容】

主人公の男子高校生・門松勝太(岸優太)は、一見すると普通の高校生に見えるが、女性には弱いがケンカは強い、ポジティブで情に厚い一本気な性格。人生初の彼女が欲しい! とモテモテの男子校・私立武華高校に転校したものの、モテとは無縁、問題児ばかりが集められたクラス・G組に入ったところからストーリーが展開する…。

小沢としおによる同名コミック(『週刊少年チャンピオン』/秋田書店にて連載)の実写版で、監督はドラマ『おっさんずラブ』(テレビ朝日系)シリーズを手がけた瑠東東一郎。脚本は加藤正人、丸尾丸一郎。

【注目ポイント】

ヤンキー漫画の醍醐味と言えば、手に汗握る喧嘩シーン、男同士の熱い友情が真っ先に思い浮かぶが、ぶっ飛んだ「ギャグ」も外せない。その点、「卒業までの童貞喪失率120%」と噂される私立武華男子高校に入学した主人公が、問題児だらけのクラス「G組」に入るところから幕を開ける漫画『Gメン』は、学生ギャグ漫画として秀逸な出来栄え。

冴えない見た目の主人公が実は喧嘩センスに恵まれていた…といった設定は不良漫画の王道ではあるのだが、主人公の天然ぶりがなんとも可笑しく、粒ぞろいのサブキャラの活躍も相まって「ずっとこの世界観にひたっていたい」と思わせてくれる作品に仕上がっている。

そんな名作漫画を実写映画化した本作。まず目を引くのはリアリズムを度外視したキャスティングだ。主人公・門松勝太を演じた岸優太(撮影時26歳)をはじめ、高校生を演じる出演者の多くはアラサーであり、左頬に傷のあるヤンキー・薙竜二(高校1年生)に扮したEXIT・りんたろー。に至っては、撮影当時、37歳である。

本作の巧みな点は、原作のビジュアルを再現することに注力するのではなく、ギャグの精度、痛々しさよりもダンスのようなアクション演出によって、作品の世界観を独自のアプローチで再現している点にある。数々の天然伝説で知られる岸優太を門松勝太役にあてがったキャスティングも素晴らしい。

また、「G組」の担任・雨宮瞳に扮した吉岡理帆も、とろけるような笑顔を見せたかと思いきや、感情を高ぶらせて男子生徒に張り手をぶちかますなど、ギャップあふれる演技を披露。改めて、図抜けたコメディセンスを世間に知らしめた。

タレント人気にあやかった映画だと判断することなかれ。数々の名作ドラマを手がけてきた瑠東東一郎監督によるメリハリの効いた映像のリズム、役者の素を活かす演出力は本物。すべての要素が上手くかみ合った結果、キネマ旬報が発表する「読者選出日本映画ベストテン」で第1位に選ばれるなど、映画ファンの心をがっちりと掴むことに成功した。

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