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「老後破産」する人に共通するある3つの特徴ー元銀行員は知っていますー

  • 2024.5.2

「老後破産する人」にはある共通した3つの特徴があります。

今回は、元銀行員として多くの人の資産相談にのってきた筆者が、老後破産してしまう人の共通点と、老後破産に陥らないための対策を紹介します。

1つでもあてはまることがあったら、要注意ですよ。

■特徴1 退職金を住宅ローン返済のあてにしている

退職金を住宅ローンの返済のあてにしている人は要注意です。退職金をほんとうにもらえるか、いくらもらえるのかは、自分で決めることができません。会社の状況によってはもらえなかったり少額になったりするからです。

退職金はあくまでもご褒美と考えましょう。

統計的に退職金の金額は年々少なくなっています。期待より退職金が少なかった場合、住宅ローンの返済が滞ってしまうリスクがあります。

■特徴2 子どもや孫にお金をかけすぎている

子どもや孫にお金をかけすぎている人も、老後破産の危険があります。

比較的多いのが、私立小学・中学受験のための教育費にお金をかけすぎるケースです。たとえば中学受験の塾代ですが、入塾金・教材費・授業料だけでも数万円するのに、さらに特別講習や正月特訓など、効果があるのかわからないのに「子どものため」と思ってとめどなく受講料を支払う…そんな親は少なくないようです。

孫にお金をかけすぎる人も危険です。喜んでもらいたい、人気のおばあちゃんになりたい、という思いで、次から次におもちゃやお洋服を買い与える人はいませんか?欲しいものを好きなだけ買い与えると、お金が貯まらないだけでなく、子どもの金銭感覚に悪影響を与えるリスクがあります。

子どもや孫が可愛くても、収入や資産に見合ったお金の使い方をするのが重要です。

■特徴3 生活コストを下げられない

「土日はいつも外食して、月1回お気に入りのショップで服を買って…」

何かにはまっている人・習慣を柔軟に変えられない人は老後破産に陥る可能性が高いです。

老後は現役時代に比べると確実に収入が減ります。現役時代の生活水準を下げられないと、どんどんお金は減ってしまいます。 老後破産に陥らないためにも、生活水準を見直す必要があるでしょう。

■老後破産しないための対策

老後破産しないために、今から対策することは可能です。老後破産に陥ると、自分が困るだけではなく、子どもや身内に迷惑をかけてしまうかもしれません。今から対策して、潤沢な老後を迎えましょう。

●家計の見直し

老後破産を防ぐためには家計の見直しが不可欠です。現役時代に比べると、ほとんどの人は老後の収入が下がります。飲み会を月2回から1回に減らす、ほぼ使ってないサブスクを解約するなど、今から家計を見直し、将来に向けて準備をすることが重要です。

●健康を心がける

老後破産のリスクを低減するためには、健康維持が最も重要です。病気やケガをすると、医療費にお金がかかります。老後も健康でいられるために、健康な身体づくりが大事です。

具体的には、食べ過ぎないように食事量や食事内容をコントロールする、筋肉量を落とさないために運動するなど。老後も健康でいたいなら、現役時代から意識的に運動習慣を取り入れましょう。

●資産運用

老後破産に陥りたくないのであれば、年金や貯金だけをあてにせず資産運用で積極的にお金を増やしましょう。リスクが小さく、着実にお金を増やす方法としてNISAのつみたて投資がおすすめです。月3万円を20年間つみたてれば、利益は約380万、資産額は約1,100万円になります(利回り4%)。

老後資金に特化するのであれば、iDeCoも選択肢になります。節税効果が高いのに加えて、原則60歳まで引き出すことができないので、強制的に老後資金を作ることができます。また、掛け金を投資信託や保険商品で運用できるので、実際に積み立てた金額より資産が増える可能性もあります。

文・勝目麻希(ファイナンシャル・プランナー)
新卒で総合職としてメガバンクに入行し、法人融資・金融商品販売等を担当。転職・結婚・出産を経て一時は専業主婦になったが、自分の金融知識や実務経験を活かしたいと独学でライターの道へ。現在はファイナンシャルプランナーの知識を活かして金融系メディアを中心に執筆。

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