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西荻窪で行列のできるグルメな朝市〜ワインに仔羊、焼き立てオムレツがワンコイン〜

  • 2016.2.21
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JR西荻窪駅の南口を出てすぐ。1949(昭和24)年創業の、長く愛されてきた老舗フランス料理店「こけし屋」があります。 こちらでは月に一度、仔羊の炭火焼き、オムレツ、カレーといった本格的な洋食がリーズナブルな値段で食べられるイベントが行われます。それが、朝8時から11時まで毎月第二日曜だけ開催される、グルメな「朝市」です。

「地元の方に感謝の気持ちを伝えたい」という思いから

もともとは小さい喫茶店だったという「こけし屋」。名前の由来を伺うと「みんなに愛される店にしたくて。当時、誰の家にもあって、愛されていたものが“こけし”だったんです」と、店長の川上貢さん。

はじめはコーヒーとケーキのみでしたが、地元の方々の要望に応えてフランスの家庭料理を出したところ、評判に。「日頃の感謝の気持ちを伝えるために」と、サービスの一環で別館の駐車場スペースを利用して始めた朝市は、30年以上も続く人気行事です。

日曜の朝8時という早い時間ながら、設置されたテント前には始まってまもなく行列ができ、あちこちから良い匂いが漂ってきます。

目の前で作られる本格フレンチに舌鼓

ふんわりトロトロの「オムレツ」(400円)は、目の前でコックさんが出来たてを作ってくれます。注文を受けてから一つひとつ卵を割り、フライパンで丁寧に焼く様子が間近に見られるのも、朝市の醍醐味です。

川上店長自ら焼き上げる「仔羊の炭火焼きアニョー」(写真左・480円)は、朝市名物の一つ。ジュージューという音に誘われて食べてみると、クセがなく柔らかいお肉のおいしさに驚かされます。

まだ少し寒さの残る朝方にぴったりなのは、温かい「はまぐりのスープ」(写真右・500円)。体にやさしい、ほっとする味わい深さです。

ほかにもカレーやキッシュ、コロッケや、ハヤシライスなど豊富なメニューが500円前後。ワインやビールなどの飲み物も揃っています。

朝からワインを片手にフレンチの朝食…。まさに“月に一度の朝の贅沢”です。

この日しか手に入らない特製“朝市パン”は特に早く売り切れるそうなので、気になる人は早起きが必須。

本館では昔ながらのケーキやスイーツを

本館では、昔なつかしいケーキやスイーツがいただけます。「レアチーズケーキ」(220円)や「クレーム・ブリュレ」(325円)など、びっくりするほどお手頃な価格は“ケーキに思い入れのある地元の方に喜ばれるように”と、創業当時からほとんど変わっていないそう。本館6階が自社工場のため、直送できることも理由だと言います。

今では地元の方のみならず、日本全国から噂を聞いた人々が訪れては楽しむという朝市。

次の第二日曜日にはがんばって早起きをして、“月に一度の朝の贅沢”をしてみませんか?

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