1. トップ
  2. ダイエット
  3. ずっと寝たきり!? 双子ママが語る「多胎妊娠ならではの苦労」エピソード

ずっと寝たきり!? 双子ママが語る「多胎妊娠ならではの苦労」エピソード

  • 2016.2.21
  • 4059 views

【ママからのご相談】

双子を妊娠しました。今3か月です。ちょうど女優の杏さんも双子を妊娠。“安定期と言える時期がなく普通と違うケースになるみたい……”というようなことをテレビで言ってました。

双子を育てるのはなんとなく大変だとわかるのですが、出産もやはり大変なのでしょうか? 何が大変なのか具体的に教えてください。

●A. 多胎妊娠は特殊です。トラブルがつきものと認識すること。

こんにちは。双子ライターのakiです。このたびは双子ご妊娠おめでとうございます。

双子の妊娠&出産は本当に大変です。

通常は4か月から半年を過ぎれば安定期に入ります。でも、双子には安定期はありません。そして、妊娠中数々のトラブルにかかりやすいので常に注意が必要になります。

具体的に、双子ママからの体験談を元に例を挙げてみたいと思います。

●すぐに早産になりやすい……マタニティヨガもダメ!

『最初に妊娠が発覚した時点で、双子は流産しやすく早産にもなりやすいので注意をするようにと言われました。特に早産には重々気をつけるよう言われてました。マタニティヨガやスイミングも双子という理由で禁止されてました』(3歳・二卵性双子ママ)

双子妊婦は2人分お腹にいるので早い時期から早産になりやすい のです。

マタニティヨガや水泳、ウォーキングなど妊婦さんが運動不足解消に勧められていることもしてはいけません。

お腹が張ったらすぐ休む、異常を感じたらすぐ産院に連絡、仕事もつらければ早めに辞めてしまう。これくらいの覚悟が必要なのです。

病院によっては、早産対策のために子宮頸管を縛る手術をするところもあります。また、出産前には管理入院をして24時間張り止めの点滴を受ける人も少なくありません。

とにかく「早く産まれませんように。早く出て来ませんように」とひたすら早産の危険に悩まされる妊婦さんが多いのです。

●お腹の中の双子の成長がスムーズにいかない場合も

『私の場合は、お腹の双子のうちの1人の成長が極度に遅かったため入院をして経過観察していました。2人一緒にきちんと発達していけるようひたすら祈っていたのを覚えています』(4歳・二卵性双子ママ)

とにかくお腹の中に2人もいるんです。

子宮内胎児発育遅延と言ってお腹のなかで双子の発育が遅くなる症状が出る場合もあります(ちなみに、どちらか1人でも2週間以上成長がストップすると死亡するケースもあるそうです)。

このように予期せぬトラブル がいきなり起こります。双子妊婦さんは何かあればすぐに入院する覚悟と準備を常にしておいたほうがいいと思います。

●むくみ・貧血がひどい。ずっと寝たきり状態に

『妊娠4か月ごろからでしょうか。貧血がひどくなり立っていられないほどでした。薬を処方してもらって寝たきり状態でした。あと、妊娠後期はむくみもひどかったです。自分の足が2倍くらい膨れ上がって象の足のようでした』(6歳・二卵性双子ママ)

2人分の赤ちゃんに血液と栄養分を送っているのです。母体の負担は単胎妊婦さんよりも相当大きい と自覚しておきましょう。

日頃から貧血対策として鉄分の多いメニューを3食とるとか、むくみや妊娠高血圧症対策に塩分をとことん減らした食事を心がけるなど注意が必要です。

普段から自分は元気だから大丈夫、とたかをくくってはいけません。双子妊婦さんの場合はすぐトラブル症状が出るので慎重すぎるくらい慎重になってもいいくらいです。

●多胎特有の病気がある! 受け入れてくれない病院も

『かかりつけの近所の産婦人科に行ってたのですが、双子妊娠とわかった瞬間、NICUなどの医療設備の整った大きな病院で受診するよう勧められました。多胎独自の病気や症状なども複雑にあるらしく、多胎を受け入れてるところでないと双子は受診できないと知りました』(3歳・一卵性双子ママ)

双子は低体重で産まれてくることが多いため、NICUのある病院だと安心です。

また、『双体間輸血症候群』 (双子のうち1人が大きくなり過ぎてもう1人に血液が回らず双方危険な状態になること。一卵性の双子にみられる)などの双子特有の病気にかかった場合も、専門の病院しか受診できません。

出産形態にこだわりがある人もいるかもしれませんが、何が起こるかわかりません。まずは多胎出産を専門にしているところを選ぶ方が安心です。

----------

以上です。

昔は多胎妊娠は異常妊娠と言われたこともありました。通常では起こり得ないさまざまなトラブルがあるからです。

とにかく、安静を心がけること、何かあればすぐにかかりつけの産院に連絡することを頭に入れておくようにしましょう。

とはいえ、あまり不安がっていても仕方ありません。音楽を聞いたり好きなDVDを見たり、リラックスして過ごすことも大切です。

どうか、無事に妊娠期を乗り切って元気な双子の赤ちゃんを出産してくださいね。

●ライター/aki(中高英語教員)

の記事をもっとみる