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48歳専業主婦、夫の出張中に「美容整形」を決行するが…帰宅した夫が妻の顔を見て放った言葉

  • 2024.4.21
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夫と結婚して20年。子どもたちが生まれたときに専業主婦となり、その後はパートに出る程度で、家庭が中心の生活。しかし常に夫は自分に無関心で、どうにか振り向いてほしくて先日とうとう80万円ばかりを使って整形をしてみた。それでも夫には響かなった。
夫と結婚して20年。子どもたちが生まれたときに専業主婦となり、その後はパートに出る程度で、家庭が中心の生活。しかし常に夫は自分に無関心で、どうにか振り向いてほしくて先日とうとう80万円ばかりを使って整形をしてみた。それでも夫には響かなった。

愛すれば気持ちが向き、いい意味で執着する。そして執着の対極にあるのが「無関心」なのかもしれない。夫婦は長い年月を経ると、お互いに無関心になりやすい。それで双方が快適ならいいのだが、片方が「もっとこっちを向いて」と思っているなら関係が崩れていくこともある。

自分の存在価値を探し続けた30代

「今思えば……ですけど」

そう前置きして、ユカコさん(48歳)は語り出した。彼女には大学生と高校生の娘たちがいる。3歳年上の夫と社内恋愛から結婚して20年になる。

「私が夫を好きになって、粘って粘って結婚にこぎつけた(笑)。でも結婚してみたら、夫は家庭と子育てを私に任せ、自分は仕事三昧。なんだか寂しかったですね。週末だけ『いいパパ』として娘たちからは慕われていた。

そんな夫に嫉妬もしたし、娘たちより私を見てという気持ちも強かったのかもしれない。結婚して仕事を辞め、子育てだけが人生だという時期がありましたから、自分だけ社会から隔絶されているような気持ちにもなっていたのかもしれません」

子育ては楽しいが「それだけでは虚しい」

彼女の30代は、子育てだけといってもいいような日々だったという。もちろん、人を育てることはとてつもなく大変なことだが、子育てを楽しめる人もいれば楽しめない人もいるのが現実。ユカコさんは、子育ては楽しかったけど、「それだけでは虚しい」と思うタイプだった。

「恋愛したい、夫にもう一度愛されたい。いつもそう思っていました。結婚が決まったとき、夫は『ずっとオレのことを見ていてくれてありがとう。きみの深い愛がわかった』と言ってくれたんですよ。それなのに結婚して子どもができたら、夫は私を“家族”としてしか見なくなった。周囲から○○さんの奥さんって言われるのも本当に嫌でしたね」

ユカコさんは結婚後、生活が落ち着いて転職しようと思っているときに妊娠がわかったため、そのまま専業主婦になった。専業主婦という立場にいられるなんて羨ましいわと、共働きの姉に言われたときはムッとしたという。

「○○ちゃんのママと言われるのもつらかった。結婚後、私はいつも自分の存在価値を探してきたような気がします。妻や母としか受け止めてもらえないのがどこか物足りない。でも仕事もしていないから、自分に価値があるかどうかもわからない」

そんな自己肯定感の低い状態での子育てだからこそ、よけいつらかったのかもしれない。

確実な何かがほしくて、夫の居ぬ間に……

40代に入り、下の子も小学校に上がるとようやく彼女はパートに出るようになった。子ども関係のママ友とはあまりうまくいかなかったが、パート先では友人もできた。

「近所にできたスポーツジムに行ったり、昔からやりたかった刺繍を習い始めたりして、少しずつ自分を取り戻していくような感覚がありました」

コロナ禍で一時期、自宅待機になったこともあるし、娘たちの反抗期に手こずったこともあるが、「なんとか」家庭を維持してきた。夫から暴力を受けることもなく、特に嫌味を言われることもない。それでも夫への不満は常にくすぶっていたという。

「更年期なんでしょうか、このところ自分の老いが気になってしかたがなかった。正直言って、上の子が去年、大学生になって急にきれいになったのを見て、失われた若さに執着するようにもなりました。

化粧品を変えたりもしたけど満足できない。相変わらず夫は、私にはあまり関心がない。女として終わりなんだろうかとどんどん不安になっていきました」

半年ほど前のことだ。夫が2週間ほど海外に出張することになった。これまでもたまに出張はあったが、せいぜい1週間だった。夫のいない間に何かしたいと気持ちが逸った。

「それで整形したんです。目をくっきり二重にして小顔にするために糸を使ったリフトアップ、ヒアルロン酸注入などもして……。

なんだかんだで80万ほどかかりました。娘たちには『何やってんの、おかあさん』と言われたけど、自分がパートで稼いだ貯金を使ったのだし、文句を言われる筋合いはないと……。数日間は腫れましたが、夫が帰ってくるころには自分では大満足でした」

整形した私の顔を見て、夫の反応は?

そして夫が帰宅した日。長女はアルバイトで帰宅が遅く、次女は受験のための塾でこれまた遅い。夫は不満げだったが、ユカコさんは夫の好物を作ってねぎらった。夫は彼女の作った料理を「うまいなあ」と食べてくれたが、顔を見ても何も言わない。

「ねえ、なんか気づいたことない? と聞いたら、夫は首を傾げている。それからリビングを見渡して『模様替えした?』って。まったくしてないわよと言うと、ふうん、わからないって。私の顔を見ながらそう言うわけです。パート先では『すっごい。30代でも通るわよー、若返った』とみんな大騒ぎだったから、夫も喜んでくれると思ったんですけどね」

何があったの? と言う夫には答えず、ユカコさんはキッチンでため息を繰り返したという。その後、娘たちが帰宅、ユカコさんの整形が話題になると夫はムッとしたように押し黙った。

「その晩、寝室で夫が冗談交じりに『整形までして若返って、男にモテたいと思ってるの?』と。ビックリして声も出なかった。傷つきました。『あなたと私の間には、こんなに大きな溝ができてたんだね』とようやく言うと、夫は『意味わかんない』って」

どうやらその後、長女が「おかあさんはおとうさんの関心を買いたかったみたいよ」とユカコさんの気持ちを夫に伝えてくれたようだが、優しい言葉をかけてくれることはなかった。

「そのまま今に至ってる。そんな感じですね。私の整形は徒労に終わった。夫は不気味に思っているのかもしれません。

娘が言うには、お父さんも気持ちの整理ができないみたい、出張して家に帰ったら、その間、妻が整形してたなんて、ちょっとショックだったんじゃないのと。それもそうかもしれないけど。娘には『整形マニアにならないでよ』と釘を刺されました」

ユカコさんは、整形前の写真を見せてくれた。確かに格段に若く美しくなっているが、表情はどこか暗い。

亀山 早苗プロフィール

明治大学文学部卒業。男女の人間模様を中心に20年以上にわたって取材を重ね、女性の生き方についての問題提起を続けている。恋愛や結婚・離婚、性の問題、貧困、ひきこもりなど幅広く執筆。趣味はくまモンの追っかけ、落語、歌舞伎など古典芸能鑑賞。

文:亀山 早苗(フリーライター)

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