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思考も整理できる!? スッキリ新生活を迎えるために「断捨離」するコツ

  • 2016.2.18
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【ママからのご相談】

初めまして、6歳と3歳の2児の母です。

4月からいよいよ長女が小学校に入学します! ランドセル、文房具、親子のスーツなどひととおり準備完了して、春からの新生活が楽しみです。

入学直前にわが家の引っ越しも決まっていて、 3月に新築の戸建てに移ることになっています。

新居での子ども部屋は、居心地の良い勉強しやすいお部屋にしてあげたいのですが、私は整理整頓の得意なママではなく、今も狭いアパートにモノがゴチャゴチャあふれている状態です。

子どもに関するもので特にあふれかえっているのは、服、本、おもちゃ、幼稚園から持ち帰ってきた作品類です。

せっかくの新居だし、これを機会にシンプルでキレイな暮らしがしたいと思うのですが、何から手をつけていいやら正直わかりません……。

でも、ウカウカしているうちにもう2月。いまだに腰の重い私。面倒くさがりでもやる気になるようなアドバイスお願いします。

●A. 面倒くさがりでも大丈夫!! 年度末は絶好の断捨離チャンス。

こんにちは! 面倒くさがり仲間のライター・月極姫です。

私も最近引っ越しをしましたが、デカデカと断捨離をタイトルに掲げながらもまだ完了していません。

ご相談者さまはまだまだ軽症ですよ(笑)。今からでも遅くはないので、新居へのお引っ越し前にさっそく身の回りの不用品整理にとりかかりましょう。

ママさんたちが処理に困っている物品は、だいたい共通しています。

2013年に日経新聞が行った読者アンケートでも、「あなたが捨てられないものはなんですか?」という問いに対し、ダントツの1位が“趣味の品” と“本” 。

次いで“衣服”“子どものころの品”が上位を占めました。

新居にお引っ越しされるということですから、整理整頓テクニックやお部屋のレイアウトを考える前に、まず要らないモノを処分していきましょう。

ご相談者さまのように“入学”“引っ越し”などが重なる方だけでなく、年度が切り替わるこの季節は絶好の断捨離チャンスです。

断捨離のメリットは、スペースがスッキリするだけでなく頭の中も整頓されること 。“必要なもの”だけに囲まれてこそ、新しい部屋、新しい暮らし作りにとりかかれるのです。

●まずは“捨てる基準”を明確にすること

断捨離に関連する書籍は、今や山のように出版されており、講演会や実践的なセミナーまで各地で開催される盛況ぶりです。

どの書籍にも共通する断捨離の基礎をまとめてみました。

●(1)一定期間使用しないもの=不用品

品物によって期間の長さには差がありますが、よく使われるのが“3年” というサイクルです。

“3年着ていない服(礼服を除く)”“3年使っていない食器”“3年使っていない趣味用品”など、これらは処分の対象です。

子どものおもちゃについてはもっと短いスパンでいいでしょう。「あんなに欲しがって買ったのに、結局一度も遊んでいない!」というオモチャ。

年齢的に買うのが早すぎたならもう1年とっておく価値はありますが、年齢相応なのに遊ばないならば不要です。

本人が泣いて抵抗でもしない限り、処分の対象となります。

また、意外と断捨離できないのが本です。

3年開かなかったとしても、その本は知識の源であり、自分の忘れっぽさを考えるとどうしても捨てられないこともあります。

書籍に関してはスペースと相談 です。立派な書斎や書棚があるなら保存も可。たいして愛着のない本は処分でいいでしょう。

●(2)「あとで使うかも」は禁句

断捨離しようと思っても、この「あとで使うかも」が大いに邪魔をします。

しかし、「あとで使うかも」と思っていたものは実際は使わないことがほとんどです。

具体的には、捨てるか捨てないかを“あとで決める”のではなく“今決めてしまう”のがコツ です。

たとえば、通販カタログが何冊がたまっているとしたら、「あとでゆっくり注文するかも」ということで全部とっておくのに、結局開かないことが多い……という方。

通販カタログの内容は、ネット上でも閲覧できてそのままネット注文できるケースがほとんどです。

忙しくてカタログをゆっくり開く暇もなさそうなら、「本当に必要ならPCやスマホで見られるから、捨てちゃおう」でOK。

紙がもったいないので、カタログの送付自体をやめてもらって、すべてネットで閲覧することにしてもいいですね。

●(3)収納・整理整頓テクに依存しない

整理整頓が得意なのはうらやましい美徳ですが、整頓上手ゆえに“とっておいてしまう”。そして、“結局使わない”という人も結構多いのです。

目隠しテクで見えなくても、居住スペースで邪魔にならなくても、使わないものは捨てます 。

この積み重ねで、余計なものを置かないシンプルな居住スペースに近づいていきます。

●(4)定期的に断捨離する

最低でも年に1~2回、“断捨離デー”を設けます。理想は季節の変わり目です。衣替えのたびに他の物品も断捨離、つまり年に4回です。

忙しくてなかなか難しいという方は、大掃除の時期に加えて年度が切り替わり家族のライフスタイルにそれぞれ変化が訪れる3月に行うと効率的 でしょう。

家が広かったり、家族の人数が多かったりすると“どこに何があるかママでさえ忘れている”という現象が起きてきます。

しかし、こまめな断捨離を積み重ねると、慣れてきてスムーズに処分できるようになり、“どこに何があるか”“いつ使うか”というのが頭の中で明確になってきます。

新しくものを購入する際もムダ買いしなくなるので、良いことだらけですね。

●(5)“思い出”の保存には画像データを活用

大人を対象にしたアンケートでも“子どものころの品”が上位に来るのですから、現時点でお子さんの作品群があふれかえるのも無理はありません。

作品類に関しては、せっかくの力作を子どもの目の前で廃棄するのはタブーです。

大人目線では他愛ない作品であっても、それがどう扱われるかは子どもの創作意欲や自信に影響を与えます。

子どもの作品は、一定期間家の中で誇らしげに展示したあと、撮影して画像を保存。

そして“次の作品”とチェンジする形 でこっそり廃棄するのはいかがでしょうか?

子ども自身が「これはどうしてもとっておきたい」と願う超力作は現物を保存した方が良いと思いますが、次々と生み出される日々の創作物は画像保存がおススメです。

少しお子さんが成長したころに画像をプリントして見せてあげると、親御さんがお子さんの創作を尊重する思いは十分伝わるでしょう。

パパ・ママの趣味活動においても、過去の趣味になってしまったなら現物は処分、画像は保存&整理が基本です。

若いころハマっていたサーフィン、でも今は……というケースなら、サーフボードを処分して思い出アルバム制作にとりかかる、といった具合です。

●捨てるだけじゃない。思い出の品々に“第二の人生”を

“断捨離”という言葉にはちょっとドライな響きがあって、「捨てるしかないの?」と捉えられがち。でもそうではありません。

多くのママさんたちは上手にやっていますが、年下のお子さんがいるお友達やご親戚、兄弟の多いお友達で不用品を使ってくれる人がいたら、お下がりとして大いに活用してもらいましょう。

あまりにも大量の不用品が出たり、仕分けが大変だったりする場合は、リサイクルショップに持ち込んだりフリマで売りさばいたりする方法もあります。

また、見落としがちですが“寄付する” という方法も頭の隅に置いておいてください。

寄付先はじつにたくさんありますが、特に洋服の寄付先は豊富です。

お友達にあげるときと同様、ゴミのようなものを送るのではなく「どのような状態なら使ってくれるか」「何が必要とされているか」をよく把握し、分からない点は問い合わせて寄付してみましょう。

国内外に関わらず、災害などで物資が必要になると緊急で寄付を募る場合もあります。

今どの地域がもっとも物資を必要としているか、日頃から気にかけてチェックしておくのがいいですね。

●押し付け厳禁!! お下がりを渡すときの注意点

実際に断捨離してみると、“ウチは使わないけどまだまだ使えるモノ”が大量に出てきます。

“お下がり”は喜んでもらえることが多いですが、中には親しい仲だからこそ「本当は欲しくないけど、悪いから断れない 」というケースもあります。

また、大して使わないものを相手に押し付けてしまうことによって、相手の家が不用品であふれてしまったり、お金をかけて廃棄しなければならなかったりして、迷惑をかけてしまうことにもなりかねません。

相手に負担をかけないよう、お下がりを渡すときは以下の点に気をつけましょう。

・決してゴリ押しせず、「使わないなら他の人に回せるから」とひと言。

・ブランド志向の相手の場合、趣味に合うものかどうかよく考えてから。

・洗濯、毛玉取り、アイロンがけ、ネームはずしなどは当然完了させておく。

・「試着してみて、合わなかったら引き取るからね」というスタンスで。

お友達が多くて誰にあげたらいいか迷う! という人なら、SNSに不用品の画像などをアップして「これ使う人!! 早い者勝ち~」などと募集するという手もあります。

早い者勝ちだと女同士の熾烈(しれつ)な戦いも予想されますので(汗)、その点だけご注意くださいね。

前述したように、もし身近では誰ももらってくれないようなものでも、寄付する先がたくさんあります。

新生活の前に、身の回りの愛着あふれる品々をしっかり仕分けして、ベストな行き先を決めてあげてくださいね。

お子さんのお部屋が、機能的でステキなお部屋になりますように。

【参考文献】

・『ようこそ断捨離へ』やましたひでこ・著

・『「捨てる!」技術』辰巳渚・著

●ライター/月極姫(フリーライター)

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