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プレー以外も成長できる? 「異年齢の集団」でサッカーをするメリット

  • 2016.2.16
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【ママからのご相談】

3年生の息子が入っているサッカーチームは人数が少なく各学年に3~4人しかいない状態です。

試合には他の学年と一緒に出場したり、他のチームと合同でチームを組んで出場したりしています。

息子は楽しく活動をしています。しかし、同じ学年でのレギュラー争いなどもないため、これで果たして上手になるのか? と思うこともあります。

このまま続けるべきかチームを変えることも視野に入れたほうがいいのか悩んでいます。

●A. 異年齢の子どもが一緒にサッカーをすることにはメリットがたくさんあります!

ご相談ありがとうございます、ママライターのパピルスです。

小学生男子に根強い人気のサッカーですが、お住まいの地域によって子どもを取り巻く環境はさまざまなようですね。

通える範囲にチームが少なく、一つの学年に20人前後いる大所帯のチームもあれば、チーム数が多いため分散したり、野球人気の地区であったりして一つの学年に1~3人しか集まらないチームもあるようです。

ご相談者様の息子さんのチームは人数が少ないチームのようですが、息子さん本人が「楽しく活動をしている」ということで安心しました。

まずは本人が楽しく通えるということが大前提だと思います。

●異年齢の集団でサッカーをするメリットとは?

さて、同じ学年の人数が少なくて、他の学年と一緒に試合をするという状況は、サッカーの上達という観点ではどうなのでしょうか?

大阪YMCAでサッカーを中心に幼児、小学生を指導後、ジェフユナイテッド市原の下部組織育成コーチを務め、現在は京都サンガF.C.育成・普及部部長を務め『サンガつながり隊』 として多くの小学生にサッカーの指導を行っている池上正氏は、著書の中で“異年齢の集団でサッカーをするメリット”を次のように述べています。

・上の学年と一緒にやることで、同じ学年では一番上手な子もチームで一番でなくなり、天狗(てんぐ)になることを防げる

・足が速くて技術もある子が、そうではない子を思いやったパスを出したり、下の学年の子をカバーする ために懸命に走ったりするようになる

・下の学年の子と一緒にやることで対等以上にでき自信をつける子もいる。うまくできたイメージをつかむことができる

・負けず嫌いで、仲間が良いプレーができないと腹を立てるような子は、異年齢のチームの中でプレーする方が仲間にイラつくことが減る

いかがでしょうか?

上の学年と一緒にやると、まねをしたり、高いレベルでもまれたりして上手になるイメージはありますが、下の学年と一緒にやることで鍛えられる部分も多いようです。

●異年齢集団の中で心が育つ!

サッカーの技術面に加え、心の成長という面で、特に下の学年と一緒に試合をすることで成長する部分にも注目したいところです。

わが家の息子のチームも1つ下どころか、2つ下の子と一緒に試合をすることがあります。

すると同学年の子たちの中では、友達の陰に隠れてしまうタイプの子も、自然とリーダーシップを発揮する 場面が出てきます。

また、負けて落ち込んでいる年下の子を慰めたり、励ましたりする子の姿が見えることもあります。

同じ学年同士では表に出しづらい優しさも、素直に出せるようです。

上の学年と一緒に行動する中では、なんとかついていこうとサッカーのプレーはもちろん、荷物の整理や管理の意識が高くなりました。

こういったことは、サッカーだけでなく大切な人生経験になっているように思います。

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スポーツをすることで、技術的にうまくなることに加え、人間的にも成長してほしいと考えていらっしゃる保護者の方も多いのではないでしょうか?

いろいろな学年の子が混じりあって一緒にサッカーをすることで得られることも多いようです。

ご相談者様の息子さんは、今のチームで楽しく活動できているようですから、今の環境を最大限に生かせるようなサポートの方に目を向けてみてはいかがでしょうか。

【参考文献】

・『サッカーで子どもをぐんぐん伸ばす11の魔法』池上正・著

●ライター/パピルス(フリーライター)

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