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パリにパコ・ラバンヌのブティックがオープン。東京では、小物のポップアップストアが!

  • 2016.2.3
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パコ・ラバンヌのブティックが1月20日にオープンした。カンボン通りの12番地で、トム フォード、ロベルト カヴァリなど、ラグジュアリーブランドの店が並ぶ一等地だ。2013年にアーティスティック・ディレクターに就任したジュリアン・ドッセーナとベルギーの建築家ケルシュテン・ギアーズ、デイビッド・ヴァンセーヴェレンが内装を担当した。さほど広くない店内の壁を、開閉自在の多孔のアルミと鏡が覆う他、何も装飾がない。そのミニマルな内装に、床の革が軽やかな温かみを添えている。徹底的に装飾を省いた内装というのは、20世紀初頭に活躍した建築家アドルフ・ルースの仕事からインスパイアされたものだという(ちなみに、パリでは18区のAvenue Junot15番地に1926年に建築したダダイストのトリスタン・ツァラの家が、観光名所となっている建築家だ)。

左:ジュリアン・ドッセーナ。 右:ブティック。外観もミニマル。

未来的な店内。同じエスプリでつくられた広々としたフィッティングルームが奥にある。

パリ市内、パコ・ラバンヌのブティックはこれが14年ぶりの開店となる。何人ものデザイナーがメゾンの再興にトライした後、やっとジュリアン・ドッセーナという素晴らしい後継者をみつけたパコ・ラバンヌ。ジュリアンによるメゾンのアイコンである有名なメタル・メッシュのモダンなドレスも、もちろん店内に並んでいる。

パコ・ラバンヌの2016年春夏コレクションより。

さて、これまであまり表に出てくることのなかったジュリアンだが、4月21日から25日まで南仏のイエールで開催される第31回国際モード&写真フェスティバルで、ファッション部門の審査員長を務めることが発表された。10年前、彼はラ・コンブルの学生時代に、このフェスティバルで 審査員賞を受賞している。卒業後、2008年からニコラ・ジェスキエール時代のバレンシアガで4年間仕事をした彼は、2012年には自己のブランドATTOを設立。このブランドは初回のLVMHアワードのファイナリストにも選ばれたのだが、彼は決勝を辞退し、2013年夏に就任したパコ・ラバンヌのADとしての仕事に専念することにした。そしてブランドを見事に21世紀に蘇らせたのである。このブティックのオープンをきっかけに、今後彼の名前がパリのモードシーンを賑わすことが増えそうな予感がする。要注目 !

ブティックはこの後はロンドン、ロサンジェルスにオープンの予定だという。東京はいつだろう......と思っていたら、朗報が。2月10日から16日まで、伊勢丹新宿店1階にバッグとスモールレザーグッズのポップアップストアがオープンするそうだ。新しいパコ・ラバンヌの世界、日本ではまずは小物から。

春夏コレクションのバッグより。左から、14#01 Cabas Large ¥401,000、14#02 Circle ¥169,000、14#01 Shoulder Small ¥259,000。小さなディスクをつなげたバッグ(左)は毎シーズン、デザインや色を変えて登場する。

伊勢丹新宿店でのバッグ、コインケースの取り扱い品より。左から、14#01 Seau ¥276,000、Iconic ¥266,000、14#02 Shoulder Mini ¥194,000、14#02 Coincase ¥63,000

Paco Rabanne
12, rue Cambon
75001 Paris
Tel. 01 42 36 22 26
営)10:30~~19:30
休)日

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