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北国のおせち 2016

  • 2016.1.19
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遅ればせながら、本年も、どうぞよろしくお願いいたします。

今年もまた、北海道で母と一緒におせち作りをしました。
最近は、料理に興味のある甥っ子たちに手伝って貰いながら、わいわいと元旦の朝に盛りつけをするのが楽しい恒例行事のようになってきました。こんな風に既製のものでは味わえない、手作りの美味しさが思い出と共に伝わっていくと良いなあ、と思っています。

去年と変わり映えしないような、しているような? ですが、ともかく家族全員が無事に揃って、おせちをいただける事が何よりも有り難く、幸せ! と感謝しています。

今年も北海道の父作の有機野菜と共に、三浦半島の安田養鶏場の彩り鮮やかな根菜を入れてみました。
中心のたまごの中には、 最近スーパーフードと言われているヤーコンと赤かぶの酢の物とイクラ。(時計回りに)鹿児島産の活車海老の酒いり。あわびの酒蒸し。数の子とザクロ。蟹の爪。ホタテ薫製。身欠きにしんの昆布巻き。

(上から時計まわりに)牛乳寒天:きんかんをくり抜いた中に果汁とはちみつのゼリーと金箔、栗きんとん、父が栽培して母が煮た黒豆の上に煮汁とグランマルニエとはちみつを入れたジュレと金箔をあしらったもの、煎ってからすり潰したクルミで和えた叩きごぼう、豆腐の伊達巻き、田作り、煮豚の香味醤油漬けと渦巻きオレンジのビーツ、母お得意の熊笹竹の子入りのうま煮はほっとする味、竹筒の三つの珍味(松前漬け、いかとトビ子和え、イクラの醤油漬け)。

(左奥から時計まわりに)鶏肉のごぼう巻き、プチトマトのピクルスと白ウサギ、地元産豚肉のにんじんとヤーコンの八幡巻きはバルサミコ酢と醤油でカラメリゼしてからマダガスカルの野生の胡椒をぱらり、大根を花びら餅風に仕上げた石狩のスモークサーモン、母手作りの梅酢で染めた花れんこんの下に根菜を丸めて軍艦巻き風に(中には蟹のタルタルを詰めて)、去年好評だった蟹の松風を今年は鮭で(鮭のテリーヌの上に地元農家のゆり根と枝豆、蟹の寒天寄せを載せ、根菜とゆずで作った雪月花を散りばめて)、小樽かま栄の鯛の紅白かまぼこ、うずら卵の紅白ピクルス、大根と京にんじんのなます。


パリに戻ってくると、日本の平安で美味しいもの三昧だった日々が夢のようです。
もう早いもので、あっという間に1月が過ぎようとしています。

今年も皆さまと、楽しく美味しく笑顔で過ごせますように......とおせち作りに願いを込めました。

"どうぞ、飛っきり素敵な一年を!"

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