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宝島社「死ぬときぐらい好きにさせてよ」、女優 樹木希林が死生観を伝える2016年の企業広告展開

  • 2016.1.12
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宝島社は、企業広告「死ぬときぐらい好きにさせてよ」を新聞4紙に1月5日、同時掲載した。

2013年に全身がんであることを告白した女優の樹木希林を起用した今回の広告ビジュアルは、ジョン・エヴァレット・ミレイの名作「オフィーリア」がモチーフ。構図は原画に忠実ながら、そこに現代的かつ日本的エッセンスを加えた。世界一となった日本の平均寿命は、いかに長く生きるかばかりに注目し、いかに死ぬかという視点が抜け落ちているのでは?という問題提起と、"死について考えることでどう生きるかを考える"きっかけになればと思い、企業広告のテーマにしたという。

樹木希林は、「宝島社の企業広告はこれまで目にしたことがあり、かなり記憶に残っています。それはすごいことだと思い、お受けしようと思いました。『生きるのも日常、死んでいくのも日常』死は特別なものとして捉えられているが、死というのは悪いことではない。そういったことを伝えていくのもひとつの役目なのかなと思いました。」とコメントを寄せている。

同社は商品では伝えきれない"企業として社会に伝えたいメッセージ"を、企業広告を通じてお伝えしたいという想いで、1998年より企業広告を展開。これまでに数々の新聞社の広告賞受賞やネットで話題を集めている。その年の社会を風刺し一石を投じるような、強力かつ絶妙なメッセージとビジュアルは、独自の戦略で今日まで成長を続けている同社の企業姿勢をあらわすものとして捉えることができる。

<過去の同・企業広告シリーズ>

▼1998年「おじいちゃんにも、セックスを。」

▼2002年「国会議事堂は、解体。」

▼2009年「女性だけ、新しい種へ。」

▼2010年「日本の犬と、アメリカの犬は、会話できるのか。」

▼2011年「「いい国つくろう、何度でも。」

▼2012年「ヒトは、本を読まねばサルである。」

▼2012年「君よ、散財にためらうなかれ。君の十銭で浅草が建つ。」

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