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もうダメかも…本格的「ウツ」にならないためのココロのリカバリー術

  • 2016.1.11
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会社に行く足取りも重く、家事もはかどらない。気持ちが沈んで、最近うまく笑えなくなってしまった……、なんて感じる瞬間が増えて悩んでいる方はいませんか?

友達にも会いたくないし“何をするのも面倒”と感じるようであれば、それは少しココロが疲れているのかもしれませんね。

そんな時はココロのメンテナンスが必要です。とびきりの笑顔だったいつかの自分をイメージして、ハッピーになる方法をドンドン自分に仕掛けてリカバリーしていくんです。

今回は、心理カウンセラーである筆者が“本格的なウツに陥らない”ために身につけたい落ち込み気分のリカバリー術をご紹介します。

 

悩みの度合いは?

心が折れそうになった人にアプローチしていく場合、その悩みや問題がまずどれ位のものなのかを知る必要があります。

もしその問題がとても深刻で、身体にまで不調をきたしていたり、このまま行けば命についての危険性がある、という事であれば、すぐに専門家にご相談する事をお勧めします。

でもそこまで深刻ではなくて、気分転換で自分のモードをチェンジ出来る位ならやれる事はいっぱいあるのです。

その度合いを自分で見定めるために、普段から自分自身を俯瞰するクセをつけておくと良いでしょう。

 

「何故」ではなく「何が」で考えよう

時々自分を“俯瞰”してみましょう。イメージとしては少し先の天井の辺りから自分で自分を見下ろす感じです。

そして、今の悩みはどんな状態で、どんなレベルか見定めるのです。何か悩みを抱えてその事で頭がいっぱいになってしまうと、なかなか自分を客観視する事が出来ません。

こういう時「何故こんな事になっちゃったんだろう? 」という具合に、“何故”というキーワードを使うと、尚更問題に奥深く入り込んでしまう感じで、視界が狭くなりがちです。一方「今、自分に“何が”起きているんだろう? 」と考えると、視点が引けて自分の全体像を眺めるイメージが持てます。

このように、悩んだ時心の中でどんな言葉を使うかによって結論も変わってくるわけです。

自分自身の状態を客観的に把握出来た方が、当然その対処法も選択しやすいですよね。

実は仕事で成功している人ほど、ピンチになった時の自分を救うための手立てを心得ているものなのです。

 

■世の中案外捨てたもんじゃない、と思えるワーク

では「世の中が案外いいものだな」、と思えて来るワークをひとつご紹介しましょう。

ノートでもメモ帳でも何でもいいので、今日一日を振り返り、良かった事を5つ書いてみて下さい。

“駅前に新しいカフェが出来た”

“道端に小さなかわいい花を見つけた”

“コンビニに来てた親子連れの赤ちゃんがすごくかわいかった”……など。

このワークは、普段見過ごしている小さな喜びに気づく事で、幸せの基準線を低い位置に設定しているのです。ですから今まで当たり前と思っていた何でもない事にも、ちょっぴり喜びを感じるようになります。

出来れば毎日書いてみてください。個人差がありますが、3ケ月位したら効果が実感できるかもしれません。

 

いかがでしたか。世の中にはお金や愛情や才能に満ち溢れた幸せそうな人も沢山います。上を見ればきりが無いですね。でも下もやっぱりきりが無いのです。

自分と他人を比べている内は、ずっと満足を得られない時間が続いてしまいます。あの人羨ましいな、という気持ちは憧れや学びに変えて、ねたみや嫉妬まで行かないようにセーブしましょう。

そして風邪気味の時は身体にやさしいおかゆを食べるように、心が弱った時には心にやさしい工夫を自分で出来るようになりましょう。

【著者略歴】

※ 波登かおり・・・チャージアップ代表・心理カウンセラー 1999年資格取得後事務所設立。後に波登カウンセリング学院・有限会社チャージアップ設立。2004年『チャージ療法』『チャージング』を発案、商標登録。『自己肯定観、人間関係プログラム』を確立。後にカウンセラー養成や派遣業務を経て、現在は個人事業として活動中。講演・執筆を通し「自分の元気の作り方」を提案している。講演は民間企業を始め、経済産業省、国土交通省、全国の商工会、大学や保育園など。著書に『ココロ磨き』ポプラ社、『1分間元気チャージ』幻冬舎。

【画像】

※ Piotr Marcinski / shutterstock

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