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今日も自己嫌悪! 怒りっぽいママが「褒める子育て」を始めるヒント

  • 2016.1.8
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【ママからのご相談】

私は38歳、3人の男の子を育児中のママです。育児本などを読みましたが、子どもをほめることができません。

頭ではわかっているのですが、子どもの行動にイライラしてどうしても怒ってしまいます。どうやって子どもをほめればいいのですか?

●A. “気持ちを切り替えて、普通のことをほめる”。それで十分です。

こんにちは。メンタルケア関係を中心に執筆しているフリーライターの桜井涼です。ご相談ありがとうございます。

相談者様のようにお子さんの行動にイライラし、「ほめることができない」という方の声を多く耳にします。

相談者様の場合は、男のお子さんが3人ですから、どうしても大変だと思います。それに親の気持ちとして、「きちんとしてもらいたい」などの希望もあるでしょう。

そんなときはどうしてもイライラが発生し、怒ってしまうものです。お子さんをほめるようにするためには、気持ちの切り替えと普通のことからほめるのが一番です。

●“怒る”=それだけお子さんに関わっているということ

相談者様は、「お子さんにイライラして怒ってしまう」とおっしゃっています。

これは紛れもなく、お子さんのことをしっかり見ていらっしゃるということです。こうして関わりを持っているのは、素晴らしいことです。

それではわかっていても、怒りたくないという気持ちがが心の中で働いていらっしゃるのですよね。

確かに親の思い通りにならないから、怒ってしまうということもあります。

親になったら親にしかわからない苦労や「こうなってほしい」、「危ないことはダメ」などさまざまあります。だから、怒ってもいいんです。

ただし、怒るときに「なぜダメなのか」 という理由を話しましょう。そして怒った後で、「さっきは怒りすぎてごめんね」とフォローすることをお忘れなく。お子さんの捉え方も違ってきます。

●ほめようと身構えないことがほめるコツ

「ほめることができない」とありましたね。「ほめよう」と思っていても、なかなかほめる場面に出くわさないなんてことの方が多いです。

でも、いいところが全くない子どもなんていませんよ 。いいところはいっぱいあります。どんなに小さなことでも見つけたときにすぐ声かけをすることが大切です。

精神科医の明橋大二先生は、著書の中でこう言っています。

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「子育て」っていうのは、子どもがすでに持っている、いいところを発見することから始まるんじゃないか、と私は思っています。

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お子さんのいいところっていうのは、何もお手伝いを毎日するとか、テストで100点を取るとかではないはずです(これは親の希望ですよね)。

・毎日元気に学校や園に行っている

・健康である

・あいさつができた

・おもちゃを1つでもかごに入れた

・洗濯物を1つでも洗濯機に入れた

こういった小さなことでもほめる要素になります。

しかも自主的にやっているのですから、紛れもなくお子さんが考えて行動したことですよね。うまくほめられないときは、「ありがとう」 だけでもいいので、声をかけてみてほしいと思います。

●気持ちを切り替える時間を持つ

相談者様が、ネガティブな気持ちでいると、どうしても子どもに対して、ネガティブな言葉を使ってしまいませんか。

例を挙げてみるとこんな状況です。

・給料日前でちょっと苦しいとき

・ママ友やご主人とうまくいっていないとき

・子どもが自分の思い通りのことができなかったとき

・過去にあった嫌な記憶を思い出してしまったとき

ママの心の状態が悪いと、どうしても子どもの行動にネガティブな発言をしてしまいます。それでまた自分の言ったことに自己嫌悪に陥るといった負のスパイラルになってしまいます。

いつでもポジティブなママでいられたらどんなにいいことでしょう。しかし、それはとても難しいことです。

そんなときは、考えるのをいったんストップします 。

ネガティブな言葉を子どもに浴びさせ続けるようだったら、考えたり言葉を発したりせず深呼吸して、気持ちを切り替えましょう(危険行為のときはその場の注意が必要ですので、それ以外のとき)。

この深呼吸をするだけでも、以前よりも気持ちが軽くなり、さっきよりはポジティブな言葉を発することができるようになると思います。

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気持ちの切り替えは慣れるまで少し難しいかもしれませんが、こんなにお子さん思いの相談者様ですからきっとできると思います。

そして、無理にほめようとするのではなく、小さいことをほめることをして、相談者様もお子さんたちもポジティブな気持ちの連鎖でうまくいくようになるでしょう。

ご相談ありがとうございました。

【参考文献】

・『子育てハッピーアドバイス 大好き!が伝わる ほめ方・叱り方』明橋大二・著

●ライター/桜井涼(フリーライター)

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