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―あのコの恋愛事情― 恋愛してても孤独を感じる 編

  • 2015.12.26
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皆さんこんにちは。15万本以上の爪を施術してきたネイリストでスキンケアカウンセラーの川上あいこです。ネイルサロンは不思議な空間。手を握り合ったまま過ごす約2時間。

手を握り合っているからなのか、リラックスした密室空間がそうさせるのか、秘密の内緒話しを打ち明けて下さる方がとても多い場所でもあります。

そんなサロンワーク中のみんなの恋のお話を切り取ってお送り致します。

※許可を頂いたものだけ掲載しています。※個人を特定できる情報が含まれないよう職業等にフィクションも織り交ぜています。ご了承ください。

■人は誰しも孤独とはいえ

「彼氏とか友達といても孤独を感じる時がすごくあるんですよね。」マイさん(仮名)のらしからぬ一言にちょっと驚く。だってマイさん、施術中も絶えずLineが鳴っているし、SNSでも友達豊富。昼も夜も彼だけじゃなくたくさんの人に囲まれて生きているではないですか。

「交友関係は広いんですけど上辺だけの関係が多く感じちゃうんです。じゃあ、ふと空いた時間に気軽に呼べる友達が多いかっていうとそうでもなくて。彼も私を飾りにしているような気がしてきちゃって・・・なんかわかります?」

あぁ、なんかすごくわかる。ちょっとさしでがましい言い方だけど、接客業の宿命で「交友関係広いね!」と言われる私も昔悩んだ気がする・・・としみじみ思いながら話を聞いた。

■役に立ちたい自分

人に誘われる毎日って、嬉しいんです。「彼も連れておいでよ」なんて言われると、彼の仕事の為にも人脈が広がっていいかもしれないなんて考えちゃうし「あの人紹介してよ」なんて言われると、誰かの役に立つ自分を感じちゃうし。

誰かの役に立って喜んでもらえると嬉しいし「さすがマイちゃん!」なんて言われて人に囲まれる時間ってやっぱり楽しいんです。

でも、楽しいのに、ふと気づくと彼と二人で過ごす時間も減っていって、なぜか人材紹介業のような気持ちにまでなってしまって。なんか孤独を感じてしまったりもして。

孤独感が続くと卑屈にもなったりして、誕生日も記念日も手を抜かない彼だけど、そんな記念日もSNSにそれらしく投稿されてしまうと「私の為じゃなくて自分の見栄の為に頑張ったんじゃないの?」なんて思えたりして。

「ひねくれすぎだな」とか「そんな考えはいけない」なんて言われなくてもわかっているんですけど、人に囲まれていても、彼が「自慢の彼女」と言ってくれても、どんなに人の役にたっていても、なぜだかなんだか寂しい時があって・・・マイさんの話は続く。

■おわりに

恋愛もしてる。友人も多い。なのに寂しい。「友達」と「親友」の違いとか「本当に分かり合える彼」とか聞くけれど、そこの違いって仲の良さでも付き合いの長さでもない。会わないと成り立たなくなる関係と、本当に困ったとき助け合える関係と、ちゃんと叱りあえる関係の複雑な因数分解でしかない。

でも、その因数分解の中に目線のズレがある内は、心からの良い関係は成り立たない。

「彼の為にアレをやってあげないと」「あの子にはこうしてあげないと」いつの間にか、無意識でマウンティング取っていたり「彼の為なら」「あの子の為に」尽くしているつもりがいつの間にか下からへりくだっていたりして。

人はマウンティングにも下からの目線にも敏感で、やってもらうことはありがたく感じる一方で、それを感じた瞬間にどんなに長い付き合いでも「友人関係」「恋人関係」が成り立たなくなる。

そして、少し上や下からの目線になっただけで、同じ高さの目線の先には誰もいなくなる。

例えば、部活の仲間みたいに、1つの目標に向かって同じ目線の高さで同じものを見ているのだと感じていればあまり孤独を感じないのに、ちょっと上や下からになっただけで同じ目線の高さに人が全くいないとわかっただけでいきなり孤独になるのだ。

彼には彼の、友人には友人の実力がちゃんとあること忘れちゃいけない。「彼にはこうしてあげないと」「あの子はもっとこうした方がいい」なんていらぬ世話を焼いてしまったりする「無意識のマウンティング」や「へりくだり」はどんどん自分を孤独にしてしまう。

そして、なかなかその目線の高さを変えることができなくなってしまうからこれまた厄介なわけで。

彼といても友達といても孤独を感じる時、目線の高さがズレていないか振り返る絶好のチャンスだ。同じ目線の先にみんながいるかな?それは本当に彼や友人が望んでいることなのかな?何かをしてあげなければ続かない関係はあっという間に薄れていく。

自分で自分を孤独にしてない?目線の高さを変えられるのは自分だけだ。(川上あいこ/ライター)

(ハウコレ編集部)(吉木千沙都/モデル)(柳内良仁/カメラマン)

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