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私立受験が本当にベスト? 子どもの「中学選び」で比較すべきポイント

  • 2015.12.25
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【ママからのご相談】

小2の息子のことです。中学受験を考えているのですが、私立に行くことが本当にいいのか迷っています。

問題のある学校もあるみたいですので、どんなふうにして息子に合う学校を選べばいいのかわかりません。 私立と公立、どう選べばいいのでしょうか。

●A. 家庭で話し合い、お子さんの希望を大事にして選ぶことが最善ではないでしょうか。

こんにちは。メンタルケア関係を中心に執筆しているフリーライターの桜井涼です。ご相談ありがとうございます。

中学受験は、年頃のお子さんを持つと考えてしまいますよね。

確かに私立に行かせるべきか、公立でもいいかというのは、その後の未来に関わってくることですので、相談者様が悩むお気持ちはよくわかります。

でも、ここで大事にしてほしいのは、親の希望ではなくお子さんの希望を大事にしてあげてほしいということです。

そのためには、やはり家族での話し合いはもちろんのこと、夫婦間での話し合いも重要になります。

●私立と公立の違いについて

この2つの学校には、それぞれいい面も悪い面もあります。それをしっかり見極める必要があると私は考えています。

その前にそれぞれの違いを知っておくことが大切です。

現役の学習塾講師に私立と公立の受験を考えたときに話し合ってほしいポイントを聞いてきました。

●私立

・教員として採用される場合の採用試験が面接だけというところもある(一定ラインというものがない)

・教育理念や特色などが学校によってかなり違いがある

・いい私立校もたくさんあるが、良くないところもあるのが現状

・学級崩壊や何か問題が起きたときの対処が甘いところもある

●公立

・採用試験が難しいので、教員のレベルが一定ラインで保たれている

・教育委員会で義務づけられている研修があるので採用後もさまざまに学んでいる

・生活指導をしっかり行える先生が多い

・学校でかかる費用が安く済む

『ただし、学校によってかなり違いがありますので、公立の方がいいとか私立の方がいいとか一概には言えません』とのことでした。

尾木ママこと尾木直樹先生の著書にも、

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私立とひとくくりにしないで、一つひとつを見分けていくことがとても大切なのです。

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とあります。

私立校を選ぶ場合は、親子でしっかり話し合いをし、お子さんの能力などに合ったところを慎重に選ぶ 必要があるということです。

●学校見学だけでなく、日常を見る

どの学校においても、学校見学があると思います。そういう場にはなるべく参加して、話を聞くことも大事でしょう。

このことは、相談者様もご承知のことと思います。私立と公立のことについて教えてくれた前出の現役学習塾講師は、次のように話していました。

『学校見学だけではなく、通学予定のバスや電車などでの日常も見ておいた方がいいです』

このように、中学受験を考えているお子さんには伝えているそうです。

学校見学では、先生が選抜した成績優秀者や、身だしなみのきちんとしている子を案内役にするなどして、いい面を見せようとします(これは当然のことですよね)。

でも、私立校では厳しさゆえ、裏の顔を持つ子 も少なくありません。

表面上はいい子でも、日常の生活での顔が違う場合、入学してからいじめなどの問題があるかもしれないからだそうです。

学校見学という非日常も大切かもしれませんが、日常の状態も知っておくと選ぶときの基準になると思います。

日常をお子さんと一緒に見ることで、自分が学校へ通ったときのことを想像しやすくなるでしょう。

●メンタル面のケアも重要

中学受験をした子どもにみられるのが、“燃え尽き症候群 ”といわれる心の病です。中学受験までの期間、とても良く学習をすることと思います。

それこそ、楽しいことややりたいことを犠牲にして、がんばる子どもや、親からせっつかれて渋々がんばる子どもなど状況はいろいろです。

そこで勝ち取った合格は、とても誇らしいものですよね。がんばったからこそ味わうことのできるものです。

でも、このがんばりを終えた後に無気力・疲労・抑うつ状態(気分が落ち込んでしまう)・意欲の低下などの症状が出てくることがあります。

こうなると、

・周囲の人とうまく付き合いない

・注意力や集中力が低下する

・ストレス性の胃腸炎を引き起こす

などの特徴を出し、勉強に実が入らなくなって成績が低下してしまうという子どもが中にはいます。

せっかく頑張っても、こうなってしまうともともこもないと思いませんか。

お子さんと行きたい学校について、しっかり話し合い、無理をさせないこと が選ぶポイントにもなるでしょう。メンタル面のケアは絶対に必要になります。

中学受験は、いい面も大変な面もあります。お子さんにそこを受けさせるメリットや、少し先の未来のことをご家庭で話し合うことが大切だと思います。

今はまだ小学校2年生ということで、お子さんにとっては難しい話かもしれません。でも、希望を聞きながら少しずつ準備していくといいでしょう。

学習することは、進学する上で必要です。そこの力がつくよう、今はサポートしてあげる方に回り、現段階は話し合い をしながら、お子さんとも話をしてみましょう。

【参考文献】

・『尾木ママの共感 子育てアドバイス』尾木直樹・著

●ライター/桜井涼(フリーライター)

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