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CanCam編集長が語る!2016年のトレンドはあのパンツに注目【編集長インタビュー】

  • 2015.12.24
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ファッション誌の編集長は、常に流行を見据え、掴み、発信していく存在。そのうえで培われてきた雑誌のブランドを守りつつ革新することも求められる、非常に難しい立場。しかし、だからこそ誰よりもその時代を見つめ、理解している存在でもあります。

数か月前、新たに『CanCam』の編集長に就任された塩谷薫(しおのや・かおる)さん。小学館に入社後、『プチセブン』『CanCam』編集部でそれぞれ5年半、そして『Domani』『AneCan』編集部を経て、再び『CanCam』編集部で5年と、約20年にわたるキャリアを積んできたベテラン編集者です。

塩谷さんが見てきた2015年『CanCam』、ファッション、そして読者には、どんな変化があったのでしょうか?


Woman Insight編集部(以下、WI) 今年の8月号から手がけられているというわけですが、新編集長である塩谷さんが見てきた『CanCam』の2015年はどんなものでしたか?


塩谷薫編集長(以下、塩谷) ファッションの傾向で「おっ、これは!」と思ったのは、新しいアイテムに対する読者のみなさんの食いつきがいつも以上によかったことですね。これに関しては、ちょっと前の『CanCam』とは大きく違うこと。

 


WI たとえばそれは、どんなところに表れていたのでしょう。


塩谷 「ガウチョパンツ」や「コーディガン」など、例年以上に特徴的なアイテムが集まった年だったのですが、そこに対してすごく反響があり、実際に取り入れている読者も本当に多かったんです。たとえば「ガウチョパンツ」ってスタイル良く見せるのはちょっと難しいし、いろんな理由でみんな躊躇しそうなアイテムだと思ったんですけど、今やこれだけ「ガウチョガウチョ」って盛りあがって浸透していて! それがなぜかと言うと、各ブランドさんがみんなの好きなテイストに合わせた素材やデザイン、着やすさなどに配慮して、幅広く展開してくれたからだと思ってます。


WI 『CanCam』でも特集は多く組まれていましたよね。


塩谷 そうですね。最近だと10月号では「夏からの秋ガウチョ、『足元どうする?』問題」、11月号では「コーディガン、『こうすれば着こなせます!』徹底比較Q&A」などのテーマを組みました。『CanCam』の特徴であり役割は、「ファッションをきちんと噛み砕いて説明する」こと。流行のアイテムに対する「どう着こなしたらいいんだろう」「職場や学校へ着ていくにはどうしたらいいんだろう」「アイテムをどう着回せばいいんだろう」といった悩みに、解決策を示してあげる必要があるんですよね。その点今年は、「ガウチョパンツ」や「コーディガン」など噛み砕きがいのあるアイテムが多かったですね。


WI そういった意味では、『CanCam』らしい特集を組みやすかった年だったんですね。


塩谷 実は、新しいアイテムに関する特集でこれだけページを使うのは、かなり賭けみたいなところがあって。でも、かなり読み込んでもらえたみたいで、読者がファッションに対して積極的で抵抗が少なくなってきていることを実感しましたね。

 


WI 読者の方々の感覚や受け取り方が「変わってきたなー」と感じることがありますか?


塩谷 やっぱりファッションに関して雑誌だけでなく、いろんなところから情報を得ているので、本当に詳しいんです! かつ、自分のことをよく知っている。たとえば自撮り文化とか、そういったことも絶対影響あると思うんですけど、自分をどう見せればいいかを本当にみんなよく知っていて……そういうこともあって、やっぱり読者のファッションに対する姿勢も変わってきているなと思います。

 


WI 2016年はどんなアイテムが流行すると思いますか?


塩谷 来年だと「ガウチョパンツ」はもちろん、最近「ワイドパンツ」の波がきていて。「ガウチョパンツ」は七分丈なのでまだ肌見せができるんですけど、「ワイドパンツ」だともっと長いので、そうなるとあんまりみんな好きじゃないのかなと思っていて。「スカーチョ」っていう、ガウチョの裾がもっと広がってスカート感の強いボトムもあるんですけど、『CanCam』の読者はそちらに流れるんじゃないかな?なんて思ってます。あとは「ジレ(ベスト)」。これも今までの『CanCam』のテイストとは異なるものですけど、さっき話したような読者の反応を考えると、かなり気になりますね。


WI 『CanCam』で、ここのところ好評なコンテンツというと何でしょう。


塩谷 ちょっと前に「ネットやテレビではなく、あえて雑誌から得たい情報は何ですか?」というアンケートを読者に実施したのですが、1位が「メイクなど、ビューティネタ」だったんです。その理由が「美容ネタってネット上だと、雑誌ほど詳しくやってくれているものは、なかなかない」と。ファッションに関しては「似合う/似合わない」がある程度わかっているけど、メイクは季節の変化やファッション、気分に合わせてどんどん変えたいから、情報がたくさん、しかもわかりやすく欲しい、というのがあるのかもしれません。じっさい誌面も「いつもわかりやすくて面白い」と言っていただくことが多くて。それは引き続きやっていこうと思っています。

 

情報にたいする感度も、ファッションの傾向も変わってきているという『CanCam』読者。次回は、ライフスタイルやエンタメの特集の傾向についてお話を伺っていきたいと思います。(鈴木 梢)