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日本人女性を最も美しくみせるジュエリーとは

  • 2015.12.18
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日本人が日常的にアクセサリーを身につけるようになったのは100年ほど前だとか。

当時の主流の宝石は帯留めや髪飾りで、中でもおとなの女性達の間で人気を集めていたのが「ひすい」です。

(c)Miramiska - Fotolia.com

落ち着いたまたたきを放つ緑の鉱物は、たおやかさと芯の強さを併せもつ、理想の女性像の象徴だったのです。

グリーン系の宝石なら、エメラルドが有名です。

エメラルドは透明感あふれる鋭い輝きに特徴がありますが、日本人のしっとりとした、きめ細やかな肌と、漆のようななめらかな黒髪を際立たせ、神秘的な印象を与えるは、「ひすい」の方が上と言えます。

日本人の肌の色と「ひすい」の緑の光は、とても相性がよいのです。

美人を形容する「みどりの黒髪」という言葉があります。これは、青みを帯びた髪色を指す単語ではなく、艶やかと言う意味です。

生後まもない赤ちゃんを「みどり子」と呼ぶことを知っていますか?もちろん、生まれたての子が緑色をしているわけではありません。

色彩の「緑」意外にも、赤ちゃんの持つ艶々している様や、生命力あふれる様子をみどりと呼んでいたと言われています。

■「ひすい」が彩る新しい美人像とは?

現代の日本人女性は、どのような装いに「ひすい」をコーディネートすればよいのでしょうか?

以前会った女性の新聞記者の方が、とてもシックな着こなしをしていたので紹介しましょう。

艶感のある生地のチャコールグレーのパンツスーツに、黒のタートルネックのセーター。そして、バッグも靴も、オーソドックスな黒の皮製。

そこに深い色みをした、だ円形の「ひすい」のピアスを付けられていました。

おじいさんのカフスボタンを、ピアスにリフォームしたものだとか。

ビジネスにふさわしいフォーマル感がありながらも、抜け感のある、小慣れた装いのコツは、この気品あるジュエリー使いだと感心しました。

骨格が華奢(きゃしゃ)な、日本人女性は、ゴージャスなネックレスや、大振りなブレスレットよりも、髪をかきあげた時に見える、小さなピアスや、よく手入れされた指にはめたリングなど、さりげないバランスが最もよく映えます。

レトロなアイテムとしてだけでなく、ダメージ加工のしてあるデニムスタイルに、「ひすい」を合わせると、シャープな印象に!

また、紺色のワンピースにあしらえば、清楚(せいそ)なイメージにもなります。

クラシックな宝石だからこそ、女性ならではの清らかな大人っぽい印象に変身できますね。あなたもぜひためしてはいかが?

(有朋 さやか)

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