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本場ヨーロッパ流♡鼻水、のどの痛み…「風邪のひき始め」にオススメのアロマ3選

  • 2015.12.18
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「のどがイガイガする」「寒気がする」「頭が痛い」そんなカゼの初期症状を感じたら、スグに薬に頼っていませんか?

筆者の住むヨーロッパでは、風邪のひき始めには“エッセンシャルオイル”を使った自然療法でのアプローチが一般的。日本でもやっとアロマテラピーが浸透してきましたが、ヨーロッパではハーブを暮らしのいたるシーンで取り入れています。

疲れからくるような初期のカゼは、ステキな香りでリフレッシュしながら自然に治してみてもいいかもしれませんよ?

今回は、イタリア在住の筆者が、日本でもスグに取り入れられる“イタリア流・アロマによるカゼ対策法”をご紹介します。

 

■イタリアでは当たり前「エルボリステリア」ってなに?

イタリアでは、カゼを引いたと感じたらまずは自然療法を試みます。

病院、薬局の代わりに、町のいたるところにある“エルボリステリア”というハーブ専門店へ人々は足を運びます。そこでは、エルボリスタと呼ばれるハーブの専門家が、それぞれの症状に合わせた処方をしてくれます。

ヨーロッパでは、中世以来キリスト教の教会や修道院で大きな薬草園を維持し本格的に薬草の研究をしてきたという長い歴史があり、ハーブの利用はイタリア人の生活にすっかり根付いています。いわば日本でいう漢方のようなものですが、現代でも大切な生活の知恵として活用されています。

 

■カゼの引きはじめは「エッセンシャルオイル」を

エッセンシャルオイルは1920年代にフランスの科学者が戦争中の負傷者を治療するために開発したのがはじまり。その後、病気治療や能力発達のための“アロマテラピー”として確立されていきました。

植物から有効成分を溶かし出して濃縮させたものなので、“植物のパワー”がぎっしり詰まっています。ラベンダー10mlのオイルを抽出するためには、1キロ以上のラベンダーの花が必要とされるくらいなんですよ!

“pure(純粋)100%”と記入されている、混ざり気のない純粋なオイルは、種類によっては食用可能なことも。そのため、イタリアではのど飴のように、はちみつやお砂糖に少し混ぜて口に入れたりもします! 有機栽培のものを選ぶとさらにいいでしょう。

 

■カゼに効くのはコレ!定番エッセンシャルオイル3選

イタリアでカゼに効くといわれている“定番エッセンシャルオイル”はラベンダー、ペパーミント、ユーカリの3つ。

●ラベンダー

さわやかな香り。免疫力を高め、痛みを緩和する。咳を鎮める効果もアリ。

●ペパーミント

フレッシュな香り。発汗を促進し、保温調整の機能を高める。鎮痛効果もあり、消化器系の痛みにも効く。

●ユーカリ

さっぱりした香り。殺菌作用があり、抗菌作用もある。たんを取り、鼻水や鼻づまりに効果的。

それぞれ効果が違うので、症状に合わせて選ぶことができますよ。

 

■お家でできるカゼ予防「フェイシャルスチーム」がオススメ

1番ポピュラーな自然療法は、いわゆる“フェイシャルスチーム”。

(1)洗面器に熱いお湯を満たし、エッセンシャルオイルを数滴加えます。

(2)頭からバスタオルをかぶって蒸気を逃がさないようにした状態で、顔を蒸気に当てます。口や鼻で呼吸をすることによって、のどや鼻がすっきりしますよ。

フェイシャルスチームは毛穴が開いて肌の汚れや老廃物を取り除いてくれるので、カゼ対策だけではなく美肌効果まであります。しかも、使用後は部屋の中までいい香りになるのでいいことずくめです。

それ以外にも“アロマバス”が人気です。その方法はとっても簡単で、パスタをゆでるときくらいの大粒の岩塩を一握りバスタブに入れ、好みのエッセンシャルオイルを加えるだけ。岩塩は発汗作用を高めてくれます。

普段はシャワー派が多いイタリア人ですが、カゼのひきはじめにはアロマバスをしているんですよ。

 

アロマテラピーは香りもいいので、気持ちまでリラックスさせストレス解消にもピッタリ! 用途はいろいろありますが、まずは好きな香りのオイルから揃えるのがいいでしょう。

【著者略歴】

※ KOKO・・・大学時代に訪れたローマでイタリア料理の魅力にふれ、会社勤務ののちイタリア留学。その後イタリア人と結婚。専業主婦としてイタリア家庭料理の健さんに励む。妊娠・出産を通し、食の大切さを再認識し、スローフードライフを実践。現在は2人の子どもの子育てを中心に、観光業、翻訳業、そしてイタリアのカルチャー、ライフスタイルについても情報発信中。

 

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