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―あのコの恋愛事情― 振られた日の心の癒し方 編

  • 2015.12.18
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皆さんこんにちは。15万本以上の爪を施術してきたネイリストでスキンケアカウンセラーの川上あいこです。ネイルサロンは不思議な空間。手を握り合ったまま過ごす約2時間。
手を握り合っているからなのか、リラックスした密室空間がそうさせるのか、秘密の内緒話しを打ち明けて下さる方がとても多い場所でもあります。親しいのに友人関係ではない。もしかしたら来月は会わないかもしれない。そんなサロンワーク中のみんなの恋のお話を切り取ってお送り致します。※許可を頂いたものだけ掲載しています。
※個人を特定できる情報が含まれないよう職業等にフィクションも織り交ぜています。ご了承ください。

■何歳になっても失恋は痛い

あんなにダイエットをがんばったのにビクともしなかった体重が、たったの数日でげっそり痩せてしまうことがある。「人目3kg」とはうまく言ったもので、人から見て「痩せたな」と感じるのは3kg減った時なのだそうだ。
「全然忘れられなくって。どうしたらいいですかね?」3kgどころじゃなくすっかり痩せてしまったマイさん(仮名)。ついつい、美味しいステーキでも食べに連れて行きたくなるけれど、失恋直後じゃ早々食欲も出ないよね。
恋って不思議なもので、好きじゃなきゃうまくいかないのに、好きすぎてうまくいかないこともある。何歳になっても失恋は痛い。自分は、この世の誰にも必要とされていないような気さえしてくる。傷はとても深いのだ。

■心の癒し方

「忘れる必要なんてないですよ」とマイさんに言ったら「でも、忘れないと辛いです。」という答えが返ってきた。
恋の終わりって絶望的な気持ちになるけれど、別に無理して前向きにならなくてもいいと思う。好きな人を失った悲しみにも、好きな人に受け入れて貰えなかった自分という存在にも裏切りにもしっかり向き合って、周りがドン引くくらいに「どよーん」と過ごしてみることだって人生には大切だ。
「忘れる必要も明るくする必要もないから、一つだけやってみて欲しいことがあるんですよ。」とマイさんに言ってみる。試した人みんなが「これはいい!」と感じた失恋から立ち直る伝説の方法だ。

■新しいノートを買おう

帰りに新しいノートを買おう。ちょっといいノートがいい。彼のことだけを書くノート。なんでもいいから彼のことをたくさん書こう。好きだったところ、伝えたかった想い、幸せだった頃の思い出、信じていた自分、夢見た未来、不満、納得のいかないこと、どよーんとしている今日の自分、「私なんて・・・」系、呪いの言葉。
死ね死ね団になってもなんでもいいから「彼のことだけ」を書こう。カッコつけなくていい。誰にも見せないんだから。一日数行でもいい。「もう恋なんてしないなんて言わないよぜったい」系でもいい。ポエム系どんとこい。なんでもいいのだ。
辛い気持ちも悲しい気持ちも、自分一人じゃ受け止められないし納得できない。誰かに話したからって答えをくれるわけでもない。占いへ行っても未来は見えないし彼は帰ってこない。受け止められない辛い現実や気持ちを全部、書き出してみるのだ。
そしたら、あら不思議。3日前に書いた「彼以上に愛せる人になんて一生出会えないと思う」なんて文章に「クサッ!」とか一瞬思ってしまう自分がいる。本心から書いたんだよ、嘘じゃないよ、今だってそう思っているよ。なのになぜ「クサッ!」とほんの少しだけ感じてしまうのだろうか?
ノートも半分埋め尽くされた頃、書くことは少なくなっている自分に気付くと思う。溢れて仕方なかった彼への想いがいつの間にか過去になっている自分に気付くと思う。そしてふと思う。「なんか、このノートの内容、中学高校の頃もどっかに書いたな。」

■おわりに

失恋は何歳になっても痛い。確かに成長している自分なはずなのに、恋の仕方は思春期の頃から変わりなかったりする。「こんなに好きになれる人はいない」って、高校の頃も泣いたことあったな・・・そう思い出せるような自分になったら、立ち直るまでもうすぐだ。
たった一人の人と結ばれるまで、人は恋愛と失恋を繰り返す。「こんなに愛せる人にはもう出会えない。」と思いながら繰り返す。
そのことを思い出したら、きっとすごく心配しているであろう友達を食事に誘ってみよう。少し痩せたその身体に似合う服を探して街に繰り出すタイミング到来だ。ノートは、半年後には読む気にすらならないはず。その時はそっとゴミ箱に捨ててね。(川上あいこ/ライター)
(ハウコレ編集部)(吉木千沙都/モデル)(柳内良仁/カメラマン)

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