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実はカビだらけかも… お掃除のプロが教える「梅雨時期のNG洗濯方法」

  • 2023.6.9
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梅雨は室内がムシムシして洗濯物が乾きにくくなり、洗濯物のニオイが気になるという方も多いでしょう。洗濯物の嫌なニオイは、洗濯槽のお手入れ不足や、間違った洗濯方法が原因かもしれません。今回は、「クリンネスト1級」の資格を持つ筆者が、洗濯機のお手入れで気を付けたいことと、梅雨時期に知っておきたい洗濯のNGポイントを解説します。

洗濯機のお手入れ、間違っていませんか?

洗濯機の掃除は面倒で、つい後回しにしてしまいがちですよね。お手入れが必要だとわかっていても、「いつも洗濯物を洗っているのだから、それほど汚れていないのでは?」と思うかもしれません。しかし、洗濯槽の中は雑菌がとても繁殖しやすい環境と言われています。

・洗剤や柔軟剤の溶け残り
・落としきれなかった汚れや皮脂
・ヌルヌルした水垢
・雑菌が繁殖した黒カビ

密閉空間である洗濯槽の裏側には、これらの汚れが溜まりやすくなっています。汚れが洗濯物に付着すると、洗濯物を干している間に雑菌が増殖し、カビ臭い不快なニオイへと変化してしまう可能性も。

以下でご紹介するNGポイントを参考に、間違ったお手入れをしていないかチェックしてみてください。

1.ニオイが気になったときしか洗濯槽をお手入れしない

洋服に嫌なニオイがついて憂うつな気分になる前に、今のうちから予防のために定期的な掃除計画を決めておくのがおすすめです。「洗濯槽クリーナーを毎月1日前後に使用する」という風に、あらかじめタイミングを決めておくといいでしょう。

市販の洗濯槽クリーナーは、主に塩素系と酸素系があります。洗濯機によっては、「酸素系クリーナーは泡立ちが多く、洗濯槽に泡があふれたり残ったりすることがあるので使用しない」などと説明書に記載されているため、注意が必要です。

筆者宅の洗濯機も、「酸素系漂白剤の使用は不可」と明記されていたため、塩素系クリーナーを使用しています。洗濯槽クリーナーを選ぶ際は、洗濯機の取扱説明書をよく確認しましょう。

2.洗剤投入口やケースの手入れをほとんどしていない

洗剤投入口やケース周りは普段見えにくいため、ほとんどお手入れをしていないという方も多いのではないでしょうか? ケースを開けてみたら、洗剤の溶け残りや汚れがこびりついて固まっていたり、ケースの中がカビだらけでビックリ! なんてこともよくあります。

カビや雑菌を増やさないよう、洗剤投入口周りもこまめにお手入れしましょう。

洗剤投入ケースが外せるタイプのものは、洗面所のシンクにぬるま湯をためて、歯ブラシなどでこすり洗いをすると簡単にきれいになります。洗剤の自動投入タンクがある場合は、3か月ごとを目安に、タンクの洗剤が少なくなったタイミングで掃除をしましょう。

洗濯機によってお手入れ方法が違うので、説明書やメーカーの公式サイトを確認してみてください。メーカーによっては、動画でお手入れ方法が解説されている場合もありますよ。

梅雨時期に特に気を付けたい「洗濯のNGポイント」3つ

洗濯槽や洗剤投入口をしっかりお掃除した後は、カビや雑菌を増やさないために、以下の3つに気を付けましょう。

1.洗濯物を洗濯槽に入れっぱなしにしない
雨で濡れていたり、汗や皮脂で汚れている洗濯物を洗濯槽に入れっぱなしにすると、洗濯槽の中で湿度が上昇し、雑菌が繁殖しやすくなります。洗濯槽を洗濯カゴ代わりにせず、洗濯する直前に洗濯物を入れるようにしましょう。

2.洗剤を入れすぎない
汚れをしっかり落としたいからと、必要以上に洗剤を入れると溶け残りが出て、すすぎきれないことがあります。また、残った洗剤が洗濯物から肌に付着して、肌荒れの原因になることも。洗剤の量をしっかり確認し、入れすぎないように注意してくださいね。

3.糸くずフィルターのゴミを放置しない
洗濯槽にある糸くずフィルター内のゴミを、フィルターがいっぱいになるまで濡れたまま放置しておくと、カビや雑菌が繁殖しかねません。糸くずフィルターはなるべく毎日取り外し、ゴミを取り除きましょう。また、週に1回程度泡タイプの漂白剤で除菌すると、さっぱり清潔に保ちやすいですよ。

洗濯物のニオイ対策は、消臭・除菌効果のある洗剤を使えばOKというわけではありません。洗濯機周りのお手入れが十分かどうかも、今一度チェックしてみましょう。

洗濯機に合った洗濯槽クリーナーを使用したり、洗剤投入口まできれいにしたりすることで、雑菌やカビの繁殖を抑え、嫌なニオイの軽減にもつながります。湿気が高くなる梅雨時期に備えて、早めに洗濯家事の見直しができるよう、参考にしてみてくださいね。

のぞみ
シンプル志向の整理収納アドバイザー・ライター。クリンネスト1級。「暮らしもこころも かろやかに」をテーマに、ものとじぶんとゆっくり向き合える、続けやすい暮らしのちいさな仕組みを提案しています。Instagram@non.karoyakani

文/のぞみ

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