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自己肯定感が低くて謙遜しがち......かわりに言うべきひとことは?

  • 2023.6.1
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自信がない、主体性が低く自分で決められない、頑張っているのに評価されない......仕事で直面する悩みは、「自己肯定感」や「メタ認知力」を高めることで解決できるかもしれない。

『仕事のモヤモヤ・イライラを止めて自分を取り戻す 小さなルーティン』(あさ出版)は、毎日の仕事や生活のなかで「自分らしくいられる考え方」を身につけ、他人軸ではなく自分軸で働けるようになるための方法を解説している。

今回は、本書の第3章「自己肯定感を高めるルーティン13」、第4章「メタ認知力を高めるルーティン13」からそれぞれ抜粋し、少ないストレスで仕事に取り組むために必要な2つの力を高めるコツを見ていこう。

相手に同意を求めない

著者の福所さんによると、自分らしくいられる考え方を身につけることで、ストレスを乗り越え仕事で充実感が得られるという。そのために重要なのが、ありのままの自分を認める「自己肯定感」と、自分の考えや状況を俯瞰的に見る「メタ認知力」。

まず、自己肯定感を高めるため日常に取り入れたいルーティンの1つが、「ほめられたらすぐ『ありがとう』と返す」こと。人からほめられたときに、すぐ「ありがとう」「お役に立ててうれしい」と返す。このルーティンは、自分を認められるようになったり、いい人間関係を作れるようになったりすることにつながるそうだ。

「ほめた側も、ほめたことに『ありがとう』と言ってもらえるのは、気持ちのいいものです。『ありがとう』という返しは、自分のほめ言葉を肯定的に受け止めてもらえた印です。実は謙遜されるよりもうれしかったりするのです」

一方、メタ認知力を高めるためには、全体を見る習慣がカギを握る。その1つが、「共感を求めない話し方」だ。たとえば、仕事でモヤッとしたときやトラブルが起きたとき。自分の状況や気持ちを、あくまで同意を求めず話すことで冷静に受け止められるようになるという。

このとき意識したいのが、出来事の内容とそのときの自分の感情だけを淡々と伝えること。たとえば、こんなふうに。

「今日、上司にプレゼン資料のやり直しを命じられて、イラッとしたんだよね......。頭ごなしに言われて、どこが悪いのかわからないのが不安だったのかも」

ここで、「ひどくない?」など相手の同意を求める言い方は避けよう。話す相手は、共感を示しながらもジャッジしない、傾聴がうまい人が適している。

モヤモヤした気持ちが落ち着いてきたら、ほかの意見やアドバイスも冷静に受け止められるようになる。その後は、モヤモヤの原因となった出来事について「何が私をそんな気持ちにさせたのか?」を意識しながら、自分の思いを話してみよう。そうすれば、普段は意識できていない自分の「ストレス思考」にも気づきやすくなるはずだ。

いつもの行動を少し変化させると、自己肯定感やメタ認知力が高くなり、ストレスが減って自分らしく働けるようになっていくかもしれない。

■福所しのぶさんプロフィール
ふくしょ・しのぶ/博士(工学)、国家資格キャリアコンサルタント、弁理士。東京工業大学大学院修了。特許業界に進んでわずか1年で弁理士試験に合格、遺伝子や医療分野の特許を主に担当。弱冠39歳での共同経営者就任や大学非常勤講師など精力的に活動するも、高安動脈炎という自己免疫疾患が発覚する。その経験から、自分らしいキャリア形成の重要性を実感し、現在は脳科学に基づくコーチング・スキルを活かしながら大学等でセミナー登壇やキャリアメンターとして活動中。一児の母。

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