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【石川県金沢市】石川県立美術館で木版画家・川瀬巴水の展覧会「旅と郷愁の風景」を開催

  • 2023.5.30
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北陸中日新聞は石川テレビ放送との共催で、9月2日(土)〜10月1日(日)まで、石川県立美術館で展覧会「川瀬巴水 旅と郷愁の風景」を開催する。

「旅情詩人」とも呼ばれた川瀬巴水

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川瀬巴水 1939(昭和14)年7月 大田区立郷土博物館蔵[/caption]

大正から昭和にかけて活躍した木版画家・川瀬巴水(かわせはすい)。近代化の波が押し寄せ、街や風景がめまぐるしく変貌していく時代に、巴水は日本の原風景を求めて全国を旅し、庶民の生活が息づく四季折々の風景を描いた。

同展では、季節や天候、時の移ろいを豊かに表現し「旅情詩人」とも呼ばれた川瀬巴水の画家としての生涯を、初期から晩年までの代表的な作品とともに紹介。まとめて観る機会の少ない連作シリーズも含めた約180点を展示し、叙情的な巴水の世界へと誘う。

展覧会の豊富なみどころを紹介

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左:《木場の夕暮》東京十二題 1920(大正9)年秋 木版・紙右:《月嶋の渡舟場》東京十二ヶ月 1921(大正10)年10月 木版・紙 作品所蔵先/渡邊木版美術画舗[/caption]

展覧会のみどころの一部をご紹介。第1章では、鏑木清方から「巴水」の画名を授かり、木版画家・川瀬巴水として版元の渡邊庄三郎と歩み出した初期から関東大震災が起きるまでの作品を紹介する。

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左:《金澤下本多町》旅みやげ第二集 1921(大正10)年9月2日 木版・紙右:《金澤浅野川》旅みやげ第一集 1920(大正9)年秋 木版・紙 作品所蔵先/渡邊木版美術画舗[/caption]

巴水は1920年秋などに北陸を幾度も旅したという。会場では、巴水が描いた北陸三県の作品も展示する。

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左:《芝増上寺》東京二十景 1925(大正14)年 木版・紙中:《馬込の月》東京二十景 1930(昭和5)年 木版・紙右:《十和田子之口》日本風景集 東日本篇 1933(昭和8)年7月 木版・紙 作品所蔵先/渡邊木版美術画舗[/caption]

関東大震災で家が全焼し、写生帖や画業の成果物が焼失した巴水は再建の旅に出る。第2章では、結果的に人生最長となったその旅の中で、より写実的で華やかな画風へと変わっていった時期の作品を展示している。

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左:《金剛山三仙巖》朝鮮八景 1939(昭和14)年8月 木版・紙右:《平泉金色堂》1957(昭和32)年 木版・紙 作品所蔵先/渡邊木版美術画舗[/caption]

風景版画家として高い名声を得ながらも作風のマンネリ化を感じ、葛藤していた巴水は、画家仲間からの誘いで朝鮮半島へ旅に出る。第3章では、異国の風景や風俗の新鮮さに魅了された巴水が画風の新境地を開拓していった円熟期の作品を展示する。

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《西伊豆木負》1937(昭和12)年6月 作品所蔵先/渡邊木版美術画舗[/caption]

また、アップル・コンピュータの共同創業者スティーブ・ジョブズは日本の新版画を愛し、特に川瀬巴水はお気に入りの作家だったという。会場で展示される《西伊豆木負》はジョブズが購入した中にもあった作品だ。

「川瀬巴水 旅と郷愁の風景」概要

前売券は6月1日(木)10:00から販売予定。チケットはチケットぴあ、セブンチケットなどで取り扱っている。チケット料金などの詳細は、下記URLにて確認しよう。

旅情詩人と呼ばれた川瀬巴水の“旅と郷愁の風景”を楽しんでみて!

■展覧会「川瀬巴水 旅と郷愁の風景」 会場:石川県立美術館 所在地:金沢市出羽町2-1 開館時間:9:30~18:00(※入場は閉場の30分前まで) 詳細URL:https://www.hokuchu-event.com/pickup/kawase-hasui2023/

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