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おりものの変化にサインが…知っておきたい“性感染症”の基礎知識

  • 2023.5.26
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ananフェムケア連載「Femcare File」。今回のテーマは、性感染症を見逃さないためにできること。性感染症=自分には関係ないことと思っていませんか? そんな思い込みから感染を見逃さないために、知っておきたい基礎知識をご紹介します。

性感染症を見逃さないためにできること。

近年は国内でも梅毒患者が増えるなど、決して他人事ではない性感染症。そのサインを見逃さないために知っておくべきこととは? 元・保健室の先生で、現在は性教育講師として活動する、にじいろさんに伺った。

「anan世代の女性の多くが、自身の学生時代を振り返ると“性教育を十分に受けてこなかった”と感じるのではないでしょうか? セックスの際にコンドームをつけるのは予防の基本。そういった知識はあっても、感染したらどんな症状が出るのかを詳しく習ったという人は少ないはず。かゆみや痛み、周辺にイボができるなどの性器の違和感や、おりものの色やニオイに変化を感じたら“自分は大丈夫”と過信せず、婦人科へ行くことをオススメします」

性感染症は性行為の経験があれば誰でもなる可能性があるもの。決して恥ずかしいことではなく、正しく治療することが何よりも大切だという。

「性感染症は無症状のことも多く、感染に気づいていない可能性も十分にあります。パートナーが変わったタイミングやコンドームなしでセックスをした時は、症状がなくても検査を受けることを習慣に。その場合は、自宅で行える検査キットが最近は多く出ているので活用するのもいいと思います」

また、性感染症など体の異変に気づくために“学ぶこと”は、いくつになっても必要なこと。

「大人になると性について学ぶ機会は、なかなかないですよね。でもまずは意識的に、こうやって知識を得ることから! 自分の性器に関心を持つことも大事。性器を恥ずかしいものだと捉えずに、大切な体の一部としてケアしてほしいです」

こんな症状がある時はすぐに病院へ!

・性器の違和感
・おりものの変化

性器の痛みやかゆみ、性器周辺に水ぶくれやイボができる、おりものが黄緑色になったり腐ったようなニオイがするなどの症状は性感染症のサインかも。「自己判断で薬を塗ったりせず、必ず病院で検査し、治療しましょう」

こんな時は症状がなくても自宅検査キットなどを利用して確認を!

・パートナーが変わった
・コンドームなしでセックスをした

無症状でもパートナーが変わったり、コンドームなしでセックスをした際は検査を受ける習慣を。「このような場合であれば、家で検体を採取し、メールなどで結果がわかる自宅検査キットを活用するのも便利。自分とパートナーの体のために、調べることが大切です」

自宅検査キットも新サービスが次々に

シラベル
自宅で専用キットに尿を採取し、ポストに投函すると性器クラミジア・性器淋菌の検査ができる。スマルナに提携する助産師・薬剤師によるオンライン相談も利用可能。1検体¥5,500

mederi STD Check kit
専用キット内の綿棒を腟内で数回くるくると回すだけで採取はOK。検体を郵送すれば、性器クラミジア、性器淋病感染症、腟トリコモナスの検査が可能。3項目キット¥6,930(送料別途¥550)

にじいろさん 公立高校などの養護教諭を経て、フリーランスの性教育講師に。講演活動やSNSでの情報発信も行う。著書に『10代の妊娠 友だちもネットも教えてくれない性と妊娠のリアル』(合同出版)など。

※『anan』2023年5月31日号より。イラスト・REDFISH 取材、文・音部美穂

(by anan編集部)

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