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クリスマスの飾りに♪ ドイツのおもちゃ村から届く木の人形たち

  • 2015.12.11
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クリスマスの季節になると世界中から人々が集まるドイツのザイフェン村をご存知ですか? 何百年も前から木製のクリスマス人形やオーナメントが手作りされ、“おもちゃの村”と呼ばれている村です。世田谷・経堂にあるお店「ERZ(エルツ)」にはこの村のかわいい人形たちがところ狭しと並べられ、手に取ってお気に入りを見つけられます。

木の温もりあふれる人形がいっぱい

小田急線経堂駅の北口から徒歩約4分。すずらん通り商店街にドイツ・エルツ山地にあるザイフェン村の木工芸品専門店「エルツ」があります。目印は“くるみ割り人形”が飾られている出窓です。

ザイフェン村では昔から森林資源の木材を利用しておもちゃが作られ、伝統的なクリスマス飾りのくるみ割り人形や煙出し人形も有名です。村には小さなおもちゃ工房や店が軒を連ね、天使やサンタなどいろんなミニチュア人形を求めて、毎年たくさんの人々が訪れます。 「エルツ」のオーナーさんはザイフェン村の木工芸品に魅せられ、日本で知られている以外のものも幅広く紹介したいという思いから、10年前にお店をオープン。毎年、村を訪れて工房をまわり、長く受け継がれてきた技術によって職人さんたちがこつこつと作り上げている人形を一点ずつ大切に買い集めています。

人形のおもなモチーフは、ザイフェン村に住む人々の生活です。教会で歌う人々、きのこ狩りをする女の子、おもちゃを売るおじいさん…。そんな何気ない暮らしの風景を取り込んだ人形たちはみんな素朴でかわいらしく、見ていると心がほんわかと和みます。

人形を組み合わせて自分の好きな世界に

こちらを訪れるお客さんは、気に入った人形をひとつずつ買い揃えていく人が多いそうです。オーナーさんに人形を飾るときのポイントを伺うと、同じドイツ伝統工芸品の錫(すず)細工や刺繍レースなどと組み合わせると、雰囲気よくまとまるとのこと。

「人形だけを飾っても、もちろんかわいいのですが、たとえば、人形の後ろに錫製の木や柵を置くとひとつの世界ができあがります。ただ眺めているだけでもその中にいつの間にか引き込まれてしまいますよ」とオーナーさん。「刺繍レースも人形の下に敷いたり、まわりに吊り下げたり、工夫して飾ることで人形たちの表情がよりいきいきと輝いて見えてきます。いろいろと組み合わせて楽しんでほしいですね」と話してくれました。 ドイツではクリスマス期間中、窓辺に人形や工芸品を飾って楽しむそうです。店内をあれこれと見ながらその様子を思い描いてみると、ザイフェン村の穏やかな暮らしやクリスマスの温かな雰囲気が伝わってきます。

「エルツ」は通常、木曜と土曜のみの営業で、夏期は休業ですが、クリスマス前の11月と12月は水曜から日曜まで毎日営業しています。お気に入りを見つけて、クリスマスの飾りに加えてみてはいかがでしょうか。

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