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小さなことでクヨクヨイライラ......その「気にしすぎ」、疲労のせいかも。

  • 2023.5.17
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小さな失敗でクヨクヨしたり、他人のちょっとした行動でイライラしたり。これって気にしすぎ? と思ったら、この本を読んでみては。心理カウンセラーの下園壮太さんの新著『「気にしすぎて疲れる」がなくなる本 蓄積疲労があなたを変えてしまう』(清流出版)だ。

著者の下園さんは、陸上自衛隊初の心理幹部としてカウンセリングをしてきた経歴の持ち主。退官した現在は、講演や研修を通してさまざまな人の悩みに応えている。

なかには、「こんな小さなことまで気にするのはよくないのでは......」と思っている人もいるかもしれない。しかし下園さんは、「気にしすぎは異常ではない」「気にしすぎ自体は、人がもつ本来のリスク回避の機能」だと言う。それは、どんな機能なのだろうか? 本書ではまず、人が「気にしすぎ」になる原因を分析している。

続いて、「不安」と「疲労」の関係を解説。人は疲れているとき、理性よりも感情に左右され、ネガティブになりやすい。感情にどうアプローチするとラクになるのかを、本書は教えてくれる。さらに、「気にしすぎ」の段階別対処法、周りに「気にしすぎ」な人がいる場合の対処法も充実して、一冊を通して自分の心とうまく付き合う方法がわかる。

【目次(抜粋)】
第1章 「気にしすぎ」はどういう状態か
「気になる」が増える現代社会/コロナ禍で人間関係が希薄になって不安が増大した/不安は未来のリスクを予防する機能/「不安」は悪いシミュレーションをする ほか

第2章 疲労は理性と感情に影響する
理性と感情の2つのコンピュータ/感情の仮想現実、3つの特徴/不安は行動をすくませる/理性で抑え込めるのは小さな不安だけ ほか

第3章 「気にしすぎ」な自分をケアする(感ケア5)
「気にしすぎ」な人とそうでない人の違い/感情ケアの5つのアプローチ(感ケア5)/感ケア① 刺激の連続性/感ケア② 体調・蓄積疲労/感ケア③ 防衛記憶/感ケア④ 自信/感ケア⑤ 個人の対処法 ほか

第4章 「気にしすぎ」段階別対処法
自分の状態によって対処法は変わる/段階ごとの休み方/休みの日の過ごし方/3倍モードのときの休み方/多視点で物事を見ることは「気にしすぎ」悪化の予防になる ほか

第5章 「気にしすぎ」な人への対処法
「気にしすぎ」な人への対処法/適正な声掛けをする/適正な期待をもつ練習/トラブルは起こるもの/人は思ったほど自分を制御できていない ほか

■下園壮太さんプロフィール
しもぞの・そうた/1959年、鹿児島県生まれ。NPO法人メンタルレスキュー協会理事長。元・陸上自衛隊衛生学校心理教官。1982年、防衛大学校を卒業後、陸上自衛隊入隊。筑波大学で心理学を学び、1999年に陸上自衛隊初の心理幹部として、多くの自衛隊員のメンタルヘルス教育、リーダーシップ育成、カウンセリングを手がける。2015年に退官し、講演や研修を通して、独自のカウンセリング技術の普及に努める。物事ストレスに対応するMR(メンタル・レスキュー)インストラクターでもある。主な著書に『自衛隊メンタル教官が教える 心の疲れをとる技術』『自衛隊メンタル教官が教える イライラ・怒りをとる技術』(以上、朝日新書)など多数。

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