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抑揚をつけるべき? 子どもへの「読み聞かせ」に大切なテクニック

  • 2015.12.8
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【ママからのご相談】

夜、時々ですが寝る前に娘に絵本の読み聞かせをしています。先日ママ友と話していたら「絵本の読み聞かせは、登場人物で声を変えたり、抑揚をつけない方がいい」という意見を聞きました。 私は面白い方がいいと思って大げさに読んでいるのですが、良くなかったのでしょうか?

●A. 絵本のテイストと聞き手の様子をみて、臨機応変に! “棒読み”はNGです!

ご相談ありがとうございます、ママライターのパピルスです。

ご相談者様は寝る前に娘さんに読み聞かせをなさっているとのこと。わが家も1歳代から小学校低学年まで寝る前の読み聞かせを習慣としていました。子どもが大きくなり一人で本を読むようになった今、思い返すととても楽しいひと時だったなぁと懐かしくなりました。

●抑揚をつけすぎない方がいいの?

「読み聞かせは抑揚をつけすぎない方が良い」という話を耳にする場合もあります。子どもの自由な聞き方に先入観を持たせてしまう恐れがある、という意見です。

抑揚をつけた方がよいのか、つけない方が良いのか、読み聞かせサークルの方々にご意見を伺いました。

『読む本や子どもの様子にもよりますね。言葉のリズムを楽しむような絵本では抑揚をつけた方が楽しいですし、子どもが飽きてきたときは、気を引くために大げさに読むことがあっても良いでしょう。年齢が上がってきて長めの本を読む場合は、抑揚をつけすぎない方がお互いに疲れません』(読み聞かせ講座講師)

確かに、私自身も高学年のクラスで読み聞かせをする場合は、大げさに読むと逆に伝わりにくいと感じるときがあります。「大人っぽい物が好き」「子ども扱いされたくない」という気持ちが強くなるような年齢では、抑揚をつけすぎると嫌がるお子さんもいるのだそうです。

『小さなうちは、お話のストーリーよりも言葉の響きを楽しんでいる場合もあるので、そんなときは優しく抑揚をつけてあげた方が楽しく聞けると思います』(読み聞かせ歴10年ママ)

『低学年と高学年の娘がいますが、高学年の娘は大げさな抑揚をつけると、「わざとらしいからやめて」とか「話に集中できない」とか言われます。低学年の娘は抑揚をつけると喜ぶのですが』(読み聞かせ歴9年ママ)

『集中してお話を聞けるようになってきたら、あまり抑揚はつけません。子どもに自由に感じてほしいからです』(読み聞かせ歴7年ママ)

小さなうちは絵本への興味を持続させるために抑揚をつけるという方が多い印象でした。絵本を読んでもらうことが好きになり集中してお話を聞けるようになってきたら、絵本のテイストによって読み分けているという方が多数いらっしゃいました。

●“抑揚をつけない”と“棒読み”は違うことに注意して!

『読み聞かせ講座の実演で“抑揚をつけすぎない”ということにとらわれて“棒読み”になってしまう方がいます。そういった方に気を付けてほしいのは、“間”です。場面が変わるところや地の文章と会話部分の変わり目などでは“間”を意識して読んでほしいですね。また、お子さんが出会う初めての言葉や難しい単語などの前には、ちょっと“間”を取ることで耳に残りやすく聞き取りやすくなります』(読み聞かせ講座講師)

“間”の取り方は、読み聞かせの肝と言ってもいいかもしれませんね。抑揚をつける場合もつけない場合も、“間”の取り方を意識して丁寧に読むことが大切ですね。

●本のテイストとお子さんの様子を観察して、読み方を工夫してみて!

まだじっくり絵本のストーリーを楽しめない年齢であれば、抑揚をつけて興味をひきつける読み方をした方が集中して聞いてくれるでしょうし、じっくりお話を聞きたいというお子さんであれば、静かに読み聞かせた方がお互いに集中力が続きそうです。

また、その日の絵本のテイストが“おもしろおかしいお話”の場合は、抑揚をつけて読んだ方が面白さも伝わりますが、じんわりと染み込みようなお話は抑揚をつけずに淡々と読んだ方が“余韻”を感じられます。

絵本の読み聞かせはいわば“ライブ”です。その日読む本の内容や聞き手の年齢、集中して聞けるかどうか、などに合わせていろいろ試してみてはいかがでしょうか。

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なんといっても“読み聞かせ”は親子で絵本の世界を楽しめることが一番大切なことだと思います。「こうでなければならない」と考えすぎずに、楽しみながら続けていけると良いですね。

●ライター/パピルス(フリーライター)

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