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「レチノール」って何? スキンケア化粧品でも人気...美容家が解説します。

  • 2023.5.14
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最近SNSなどをチェックしていて感じることがあります。それは、美容成分に注目してスキンケア化粧品を選ぶ人がここ数年で特に増えたということ。中でも「レチノール」の注目度は高く、レチノールが配合された化粧品もまた高い人気を集めています。

そこで今回は、「レチノール」にスポットを当て、その特徴や効果的な使い方、使用上の注意点などについてお話ししたいと思います。

レチノールってそもそもどんな成分?

レチノールは、ビタミンAの一種。高い抗酸化作用があります。このほか、コラーゲンやヒアルロン酸の生成を促進することによって、肌のハリや保湿性を高め、シワを改善する効果が厚生労働省に認可された成分でもあります。

このほか、レチノールにはターンオーバーを早め、シミの元であるメラニンの排出を促進する効果や、皮脂分泌を抑制してニキビや毛穴詰まりを改善する効果などがあります。そのため攻めのスキンケアを叶えてくれる非常に魅力的な成分と言えます。

レチノールの効果的な使い方

レチノールを含む化粧品の効果的な使い方は、下記の通りです。

(1)肌を十分に保湿する

肌のターンオーバーが促進されると肌が乾燥しやすくなり、バリア機能も低下してしまいます。その結果肌トラブルが起こりやすくなるので、肌を十分に保湿しながらレチノール化粧品を使用しましょう。

(2)紫外線対策は十分に行う

レチノール化粧品の使用中は、紫外線の影響を受けやすくなります。そのため毎日しっかりと日焼け止めを塗り、こまめな塗り直しや日傘、帽子、サングラスなどとの併用も行い、十分に紫外線を防止しましょう。

(3)継続してまずは1本使ってみる

継続が難しい肌トラブルが出た場合などはもちろん別として、まずは継続して使ってみることが大切です。続けることで初めてシワ改善などの効果につながるからです。下の使用する上での注意点を参考にしながら、まずは1本使ってみましょう。

レチノール化粧品を使用する上での注意点

レチノールが配合された化粧品を使用する上で、いくつか注意点があります。特に敏感肌の人はその点を理解した上で、使用するかどうか慎重に検討してみてください。

(1)生理直後など肌の調子が良いときにスタート!事前のパッチテストも

シワ改善などいくつもの嬉しい効果が期待できるレチノールですが、刺激がやや強く、「A反応」と呼ばれる乾燥やかゆみ、ひりつき、皮むけ、赤みなどの症状が出ることがあります。

これはアレルギー反応などではなく、肌にビタミンAが不足している際に投入されたことによる生理的な反応で、数週間で徐々におさまっていく傾向にあります。しかし、症状が強かったり、長引いたり、他にも気になる症状があれば、速やかに受診しましょう。

できるだけ肌に負担をかけずにレチノール化粧品を使うためには、生理直後など肌の調子の良いときから使用を開始することが大切です。また、それに伴い事前にパッチテストしておくことをおすすめします。

(2)濃度の低いものから少しずつ試す

レチノールの濃度が高い化粧品は、それだけ肌にとって刺激となる可能性があります。そのため濃度の低いものから試し、顔の広範囲にいきなり使用するのではなく、首、ほうれい線などパーツを限定して使用してみましょう。そして、毎日使用するのではなく、2、3日に1度など使用頻度を下げてスタートすることも重要です。

(3)他のレチノール化粧品を併用しない

肌トラブルを防ぐためにも、レチノール化粧品は1点のみの使用としましょう。

(4)洗顔後すぐの肌に使用しない

レチノールが肌に刺激を与えるリスクが高いことや、油溶性であることを考慮して、洗顔後すぐの肌には使用しないように心がけましょう。特にレチノール初心者の人は、スキンケアの1番最後に使うものからスタートすると取り入れやすいかもしれません。

(5)メーカーの推奨使用方法を守る

レチノール化粧品の中には、夜だけの使用が推奨されているものなど使用方法は細かく定められているものがあります。必ずメーカー推奨の使用方法や使用量は守ることが大切です。

(6)目や口の周りへの使用は慎重に検討する

シワが最も気になるパーツといえば、目元でしょう。しかし、目の周りの皮膚は私たちの皮膚の中で最も薄く、刺激を感じやすい部分です。口元も皮膚が薄いので、この2つのパーツへの使用は慎重に検討しましょう。

若々しい美肌へ導く効果も期待できるレチノール化粧品。上手に取り入れるために参考にしていただけますと幸いです。

遠藤幸子

エイジング美容研究家として雑誌やラジオ、企業のインフォマーシャルなどに出演。ウェブ、雑誌等にコラムを執筆するほか、コスメブランドの広告なども手掛ける。できるだけナチュラルな方法でできるアンチエイジング法を日々模索。豊富な自己体験を元に情報を発信中。公式サイト『アンチエイジング ジャーナル

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