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親は手出しをガマン! “思春期の子ども”に接するポイント

  • 2015.12.7
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【ママからのご相談】

45歳の主婦です。中学3年の息子がいます。息子が消極的で、言われなければ自分から動かなくて心配しています。気が利かないとか気が回らないというより、なにかビクビクしていて手を出さないといった感じです。

ひとりっ子のせいか、今まで世話焼きの主人が何に付けても息子に細かく指示していました。指示ならよいのですが、思うように息子がやらないと我慢できずに自分がやってあげてしまいます。それが原因だと思うのですが、今後どのようにすればよいですか?

●A. 思春期に大切なことは手を出さず、見守ること!

ご相談ありがとうございます、ライターの渦マキです。

ご主人さまは、もしかしたらもともと器用な方なのでしょうか? 気が利いて器用なご主人さまがいらっしゃると、奥さまもうっかり頼ってしまいがちになりますね。実は、わが家もそうなのです。主人が息子の行動に細かく注文を出したり、「どれ、貸してみろ。こうやるんだぞ!」などとすぐに手を出してしまいます。息子は黙って主人に任せてしまいますが、筆者は、「自分のやり方でいいから、自分でやって!」とダメ出しをします。

わが家もそうですが、ご主人さまが気を利かせて何でも手を出してしまう……実は気を利かせているつもりでも、自分の教科書通りでないと気が済まないのですね。息子さんが自分のやり方でやろうとしているのを、「トロ過ぎる!」とか「そんなやり方じゃダメだ!」と口を挟んでいないでしょうか? さらに、「こうやるんだ!」といって取り上げてしまっていませんか?

息子さんにしてみれば、毎回グチ混じりに取り上げられてしまっては、面倒くさくなってやる気も失せてしまいます。そこで今回は、思春期の子どもとの接し方についてご紹介していきます。

●思春期に入ったら気をつけること

思春期に入ると、親子の関係が今までと変わってきます。手取り足取りしていた子育てから、心理的に少し間隔をおいた子育てに変化します。“手をかける子育て”から、“目をかける子育て”に移行する時期なのです。

子どもさんがSOSの助けを出さない限り、様子はみていても“手出し”しないことが大切です。もちろん黙って見守るだけでは子どもはわからないので、「きみが困ったときはいつでも助けるよ」ということをあらかじめ伝えておきます。思春期は、親子の“間”が大切な時期といえます。

●今は見守る時期であることをご主人に言っておきましょう

このままの状態でいけば、「これをやってしまったら、また何か言われるんじゃないか?」とビクビクしたり、ダメ出しされるのが面倒くさいという理由から息子さんは自分から行動しなくなっています。家の中だけではなく、学校などの外の世界でも言われなければやらない受け身姿勢になってしまいます。

子どもの将来を思うのならば、何にでも、「手を貸したり口をはさむことはすべきではない」ということをご主人にしっかりと伝えておきましょう。手を貸すことだけが、親の愛情ではないことを夫婦ともに肝に銘じておくべき時期です。寂しい気持ちになりますが、そろそろ子離れの準備をすべきですね。

【参考文献】

・『思春期の子に、本当に手を焼いたときの処方箋33』土井高徳・著

●ライター/渦マキ(フリーライター)

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