1. トップ
  2. レシピ
  3. 驚愕!ガンの原因にもなり得る 「便秘」が招く思わぬ病気5つ

驚愕!ガンの原因にもなり得る 「便秘」が招く思わぬ病気5つ

  • 2015.12.7
  • 41713 views

“腸美人は肌美人”といわれたり、ダイエットには腸内環境を整えることが第一条件とされていたりと、美や健康には腸内環境を整えることは欠かせない重要事項となっています。

その一方で、便秘に悩む女性が多いのも現実。「食物繊維も摂っている、発酵食品も摂っている、ストレスも適度に発散している、そして運動もしてるのになぜ?」とドツボにはまっている方もいるかもしれません。

そこで今回は予防医療推進協会理事長の筆者が、不定愁訴のひとつ“便秘の意外な原因”についてご紹介します。

 

■良かれの習慣が逆効果だった!「便秘を引き起こす」生活習慣3つ

「ドレッシングはノンオイル」

「揚げ物は避けています」

「炒め物はコーティング加工されたフライパンで数滴の油しか使いません」――。

一見とってもヘルシーに見えるこの習慣。もしかしたら便秘の原因になっているかもしれません!

実は、油脂に含まれる脂肪酸には腸壁を刺激し蠕動(ぜんどう)運動を促がすだけではなく、腸の水分を保ち便が硬くなるのを防ぐ働きがあります。

もちろん過度な脂質の摂取はお奨め出来ませんが、1日ワンスプーンのオリーブオイルを飲むと便秘の予防になるという話は有名ですよね。適度な良質の油を摂ることは便秘解消には欠かせないといえるでしょう。

 

 

「便秘」との関係が示唆される病気5つ

(1)歯周病

ストレスや疲れ、肩こりなどから歯ぐきが腫れた経験がある人は意外と多いかと思います。子どもを含めた日本人の歯周病患者はなんと80%にものぼるといわれています。

口腔内の細菌は約500種類もあり、通常は善玉と悪玉のバランスが取れているのですが、過度なストレス、蓄積された疲れや肩こりで口腔内の細菌のバランスが崩れると悪玉の細菌が歯ぐきの炎症を起こしてしまいます。

これでは当然よく噛み砕くことができないので、消化器官に負担がかかり便秘を悪化させてしまいます。しっかり口腔ケアをして、よく噛む習慣をつけることも便秘にならないためには欠かせません。

 

(2)痔

便秘になると硬くなった便で肛門が傷つき切れ痔やイボ痔になりやすくなります。

(3)ガン

他にも悪玉菌が増えることで便が腐敗し、その過程で発がん物質が作られやすくなり大腸がんや子宮ガンのリスクも高まります。

(4)逆流性食道炎

便が詰まり、“内臓”が圧迫され逆流性食道炎になることも。

さらには、この圧迫から血圧が上がりやすくなったり、腸内に長期間便があることで本来なら体外に排泄されるはずの老廃物まで血管に取り込まれてしまうため血液やリンパの流れが悪くなったりします。

(5)アレルギー疾患

その他にも、アトピーや花粉症などのアレルギー性疾患も便秘が一因とされています。

 

薬の副作用による便秘にも注意

便秘の一種として“薬物性便秘”というものがあります。これは薬の副作用による便秘です。

副作用で便秘を起こすものには、抗がん剤、不整脈用剤、血圧降下剤、カルシウム拮抗剤、抗うつ薬、向精神薬、抗てんかん剤があげられます。これらは、飲んでいないという人も多いでしょう。

しかし、胃薬や咳止めなど、ちょっとした症状で手軽に買える薬や、歯周病などで病院で処方される抗生物質製剤にも便秘につながる副作用が。

そしてなんと便秘薬(下剤)でも刺激性下剤と呼ばれる種類のものは即効性がある代わりに、長期にわたって服用すると腸自体が自ら動く機能が低下してしまい、さらにひどい便秘を招いてしまうことも。さらには腸が炎症をおこして、腸壁が真っ黒になってしまう“大腸黒皮症”という病気になる危険性まであるのです。

 

“便秘は万病の元”といわれるように、ただが便秘とあなどることなかれ。根本的な生活習慣の見直しで健やかで美しい毎日を過ごしていきましょう。

【著者略歴】

※ SAYURI・・・長年の医療業界での経験を生かし、健康管理士、食育インストラクター、心理カウンセラーとして執筆活動や講演活動をする傍らNPO法人予防医療推進協会の理事長も務める。

【画像】

※ Photographee.eu / shutterstock

の記事をもっとみる