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歯の治療って痛いイメージがつきまとう。最近の治療は大丈夫?高谷秀雄歯科クリニック院長、高谷先生に伺いました!

  • 2023.4.13
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子どもが虫歯になった時のことを考えると、今から不安…昔は痛いイメージがあったけど今は?そんな疑問について、今回は高谷秀雄歯科クリニック院長、高谷秀雄先生にお伺いしました。



子どもが虫歯になってしまった!!今はどんな治療をするの?

虫歯の治療は大きく分けて2つに分かれます。
虫歯の進行状態に応じて、治療方針が異なるため、症状が進行していれば、当然痛みを伴う治療が必要となります。

まず虫歯の進行状態について説明します。
1)C0:虫歯になりかけている(初期虫歯、脱灰歯)
2)C1:エナメル質に限局する虫歯
3)C2:象牙質に達する虫歯
ここまでの症状では、歯の治療をすれば治療が完了するため、麻酔の使用も必要がないことが多く、痛みを伴わず治せる可能性が高い状態です。

しかし、以下に挙げる症状まで進行した場合が痛みを伴います。
4)C3:歯の神経に達する虫歯
5)C4:歯の根だけが残り(残根状態)、顎の骨が溶けている状態
痛みを感じる神経が、ばい菌に感染した「C3」以上の状態では歯の根っこの治療が必要となり、治療時に歯科用局所麻酔が必要となるため、注射による痛みを伴います。

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初期の虫歯治療においては、シーラント材(予防充填処置材料)やコンポジットレジン(プラスチック)による充填処置で対応が可能ですが、歯の歯質欠損面積が大きい場合、上記材料では割れてしまうことがあり、その場合金属(銀歯)による補綴(ほてつ)・修復処置が必要となることがあります。
極力金属アレルギーを考慮し、小児期に口腔内に金属の使用は第一選択とはなりませんが、状態によっては使用が必要となることがあります。

歯を抜くことはありますか?

虫歯が進行し、歯がほとんど残っていない場合、抜歯となることがあります。
その場合、抜いたままにすると残っている乳歯が動いてしまい、永久歯の生える隙間がなくなり歯列不正(歯並びが悪くなる)を引き起こす原因となります。
大人の治療で行う欠損補綴処置とは、小児とでは治療方針が異なります。
永久歯の生える隙間がなくならないように、小児保隙装置(永久歯が生えてくるのに必要となるスペースを確保する装置

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/クラウンループ、リンガルアーチなど)を使用する場合、金属の装置を使用することとなります。
装置の種類は、お子さんのキャラクターを考慮し、ご家族と相談後使用していきます。

虫歯にならないようにするには?

一番大切なことは、治療の必要がないように、子どもが虫歯にならないようにすることが大切です。
小さな子どもは自分で上手に歯磨きをしたり、糖質制限をすることが出来ません。
子どもの虫歯発症は、保護者の責任といっても過言ではありません。
まずは大切なお子さんのために、どうしたら虫歯ができないかを保護者が正しく知識を持つことが重要であると私は考えます。

また3歳ころから虫歯治療が出来るといわれておりますが、4~6歳になっても怖がって治療が出来ないお子さんもいます。
子どもによって協力度に差が出てしまう背景に、歯医者さんへの慣れがあると考えます。
小さい頃から虫歯にならないように歯科医院で定期検診や、フッ素塗布を行ったり、治療の音やにおいなどの独特な環境に早めに慣れさせることも重要となります。
間食の仕方や仕上げ磨きの方法など、0歳からの歯科医院受診をお勧めします。お子さんのためにも、早めの行動を心がけたいですね。

[執筆者]

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高谷秀雄(たかたに・ひでお)先生
歯科医師(歯科口腔外科)
医療法人雄愛会 高谷秀雄歯科クリニック 院長・理事長

[プロフィール]
「断らない医療」をモットーに、患者さんとのコミュニケーションを大切にし、ひとりひとりに合った歯科治療の提供を心がけた病院を目指している。
専門は親知らずの抜歯・口腔癌等、歯科口腔外科全般。
審美歯科治療・インプラント治療も得意とする。

高谷秀雄歯科クリニック ホームページ
https://www.takatani-dental.jp

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