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マスクの下で進むあごのゆがみ。老け顔を防ぐ「あご筋」の役割とは?

  • 2023.4.9
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ひさびさにマスクを外してみたら、なんだか顔の輪郭が太って見える気がする......。そんなときに実践したいのが、「あご筋ほぐし」だ。

『90秒 あご筋ほぐし』(世界文化社)は、2021年にスイスのバーゼル大学によって発見された、「第3咬筋」にアプローチする最新メソッドを解説した1冊。人間の老化に大きく関わるとされるあご筋が、顔や体にどのように関係しているのかを理解し、本書で紹介されているメソッドを実践することで小顔を手に入れることができるという。

長いマスク生活で油断しているうちに、マスクの下ではどんどんあごが歪み、下がっているかもしれない。このあご周りの歪みやズレは、老化に大きく影響してしまうのだそう。

本書で紹介している「あご筋ほぐし」は、あご周りの筋肉をほぐして理想の顔を作るメソッドだ。筋肉だけでなく、筋肉を硬くさせている「筋膜」にもアプローチする。

ここでは、Chapter1「第3のあご筋!」と、Chapter3「あごのトリプルアクションで攻める」から抜粋し、顔がゆがむメカニズムを理解した上で、毎日取り組みたい「90秒のトリプルアクション」について解説したい。

顔の「留め金」をかけ直す

あご筋ほぐしでアプローチするのが、「第3咬筋」。これは、いわば顔の「留め金」だ。あごがずれないよう頭蓋骨に固定する役割を果たしている。小顔をめざすなら、この留め金をかけ直し、あごまわりの筋肉や筋膜をリセットすることが大切だ。

本書によると、偏った噛み癖などでこの咬筋が外側にたわみ、そこを脂肪が覆うため顔が大きくなり始めてしまうという。さらに、スマホを覗きこんだり猫背になったりしたときも、下あごが前にずれる。それにつられて顔も一緒に下へと落ちてくるため、二重あごや顔がたるんで長くなる原因になってしまうのだ。

また、あごのズレにつられて舌の筋力が落ち、それによってあごが下がってくることも。

あごの筋肉を取り戻すためのアプローチが、本書で紹介されている90秒の「トリプルアクション」だ。

これは、「押す」「つまみもみ」「パテ」の3つのアクションを、それぞれ30秒ずつ合計90秒行うというもの。必要なのは、次の3つのステップだ。

1.長年の噛み癖や悪い姿勢、加齢によって下に落ちたり横に広がったりしたあごを支える咬筋=あご筋を押してほぐす。
→ だらりと下がったあごを理想の位置へと上げていく。

2.第二の骨格、顔であれば第二の輪郭である筋膜を、小さくつまんでもみほぐす。
→ よじれた筋膜を元に戻して、美しいフェイスラインの土台をつくる。

3.一般的なマッサージとは逆向きに、肌を顔の外側から内側に向かってパテをするように小さくマッサージする。
→ 外に張り出しやすい筋肉のクセを内側にマッサージすることでケアする。

これら3つのアクション、90秒のケアを毎日続けることで、悪い習慣で硬くこわばった筋膜と筋肉を緩めてリセットすることができる。

次回は、「90秒ベーシックあごケア」の具体的な手順を紹介する。

本書の目次は、以下の通り。

Introduction
Chapter1 弱った顔と体をよみがえらせるカギ、未知の部位発見 第3のあご筋!
Chapter2 こんな勘違いしていませんか? そもそもあごってただ噛むだけじゃない
Chapter3 小顔は90秒でつくられる 2週間で実感する! あごのトリプルアクションで攻める
Chapter4 顔のもたつき、たるみを徹底バスターする
Chapter5 顔のむくみはあご伸ばしが決め手!
Chapter6 ゆがみ崩れをシャット・アウト! 360度 舌まわし術
Chapter7 どうして、あごの力が弱くなると目にくるの?
Chapter8 あご 筋膜 あご筋を回復させて体の不調にサヨナラする!
Chapter9 もっとあご筋ほぐしを使いこなすためのQ&A

■薩摩宗治さんプロフィール
さつま・むねはる/柔道整復師。歯学学士。さつま骨格矯正鍼灸整骨院・総院長。柔道整復の技術と歯学を融合した顔と体の同時矯正術を軸にセルフケア、ゆがみ予防の重要性を説いた『さつま式メソッド』を提唱。あごのゆがみと歯の関係に注目し、43歳を超えて歯学部に入学、卒業。現在は歯学の知識と技術を加えた新たな顎顔面矯正法を提案し、現場の臨床、後進の育成に力を注いでいる。著書に『顔の「ゆがみ」がなければ、あなたはもっと美しい! 顔面筋革命』(講談社)がある。

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