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好きなことに情熱を注げないのは、事実を認めたくないから?【心屋仁之助 塾】

  • 2015.12.1
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メディアで話題の心理カウンセラー・心屋仁之助さんとその一門があなたの相談に答える「凍えたココロが ほっこり温まる、心屋仁之助 塾」。今回は、「いまの仕事で満足をして生きていくべきでしょうか?」という、ほりさん(販売業)へ、心屋塾上級認定講師のこうさかあきこさんからのアドバイスです。

(c) BillionPhotos.com - Fotolia.com

■ほりさんのお悩み

本当は絵を描いてそれを仕事にしたいのですが、好きなはずの絵が描けません。納得いくものが描けないことが怖いのか、描こうという意欲がわきません。現在販売業をしていますが、その仕事にも情熱を持って取り組めておらず、どっちつかずの状態です。

すっぱり諦めて仕事に打ち込むべきだと思いつつも、絵を仕事にしている人や、みじかな友人がマンガ家としてデビューしたりと、他の人に意識を向けてしまうと羨ましくて自分が惨めでたまらなくなります。

そもそも30歳を超えて行動に移せない時点で、本当は絵の仕事を心の底からしたいわけではないのかもしれません。それを認めてしまったら、本当に自分には何もなくなってしまいそうで怖いです。

なので、現状は「いまの仕事に打ち込めないのはやりたいことがあるからだ」と言い聞かせ、仕事中のしんどい気持ちをやり過ごしています。仁さんの本や、お弟子さんのワークショップに参加するなど、自分を奮い立たせようと何度も頑張ってきましたが、手詰まりです。

職場では上司ともうまくやれず、社交不安障害の診断を受け投薬治療を受けています。自分を認めることもできず、嫌な想いに満たされながら毎日をただ過ごしています。

私は、本当は絵を描くことが好きじゃないのでしょうか。そうだとしたら、他人への妬ましさはなぜなのでしょうか。本当は好きじゃないんだと認めて、いまの仕事で満足をして生きていくべきでしょうか。少しだけ、ヒントをください。

■心屋塾上級認定講師のこうさかあきこさんより

そもそも、仕事に情熱は必要でしょうか?

人生に情熱は必要でしょうか? と言い換えてもかまいません。

やりがいを持って仕事に取り組んでいる人や、情熱を持って生きている人を見て落ち着かない気分になるのは、その人たちと比べた自分があまりにもダメなような気がするからではないでしょうか。

自分には何もない。

私はたいしたことない。

あまりにも平凡。

どこまでも普通。

そんなことを痛感するのが嫌だから。

なにか特別な才能を持っていて、すごそうな存在でいられたら、満たされる気がするから。

だから、情熱を持って生きている人を見て、「あの人は特別な才能を持っていていいな」と妬ましさを感じるのではないでしょうか?

「私は、本当は絵を描くことが好きじゃないのでしょうか。

そうだとしたら、他人への妬ましさはなぜなのでしょうか。」

おそらくほりさんは絵を描くことは本当に好きなんだと思いますよ。

下手の横好きです。

ほりさんがどのくらいの素晴らしい絵を描かれるかということは、このご質問だけではわかりかねますが、ほりさんは内心自分の絵のことをこう思われているはずです。「下手の横好き」だと。

ずば抜けているすばらしさのない普通の絵。

自分の中で、一番の取り柄だと思われる絵が、たいしたことなくて、平凡で、才能がないなんて、そんな事実をつきつけられるのが嫌で、思い知るのが嫌で。

逃げ回っている状態なのではないかな、と思います。

「そもそも30歳を超えて行動に移せない時点で、本当は絵の仕事を心の底からしたいわけではないのかもしれません。」

そうですね。

ほりさんは、絵を仕事にして、そんな自分をスゴイと認められたいのだと思います。

でも、そこまでの実力と才能がないことを自分が一番よく知っているから、好きなはずなのに描けないのです。

では、どうしたらいいか。

ほりさんは絵が好きなんです。才能の有無に関わらず。だから、下手の横好きのまま、描いてみてください。

たいしたことない自分を味わって、切ない気分になりながら、ただ好きだから描いてみてください。絵では認められない自分を受け入れてみてください。

たいしたことなくていい。

平凡でいい。

つまらなくていい。

からっぽでいい。

そんな情けない一番認めたくない自分を受け入れてみてください。

からっぽな自分を諦めて受け入れた先に、今まで味わえなかった世界がやってきますよ。

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凍えたココロがほっこり温まる、心屋仁之助 塾

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(こうさかあきこ)

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