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『性暴力を減らすために』日本初!大学で“性的同意”説明会を新入生に義務化

  • 2023.4.2
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厚生労働省の発表によると、年間出生数約84万人に対し、人工妊娠中絶数が約14万5000件にものぼる日本。

性交後72時間以内に飲む必要がある緊急避妊薬のオンライン処方も進んでいますが、その社会的認知はまだ十分とは言えないのが現状です。

日本初の性的同意に関する新入生オリエンテーション

そんな中、国際基督教大学を拠点として活動する学生団体のVoice Up Japan ICU支部(4月より“Map the Better”へ改名)は、大学における性被害・目撃経験の実態を調べることを目的としたアンケートをICU関係者を対象に実施。 その驚くべき結果と、日本初の試みとなる「性的同意に関する新入生へのオリエンテーション」について、ご紹介します。

調査の結果

2021年6月1日〜同月30日、ICUの教職員28名、学生324名の計352名にアンケートした結果、回答者の約10%が性暴力被害者であることが判明。 また、ICU関係者の約92%が、大学による生徒への知識や情報の提供を求めていると回答しました。

Voice Up Japan ICU支部(4月より“Map the Better”へ改名)で活躍する西山さんはMOREDOORのインタビューに応じ、『なんで今まで性的同意に関する学びの場がなかったのか考えられない』『ワークショップは是非やってほしい』といった声が多くあり、特に『海外では当たり前のようにある』と帰国子女や留学生等が声を挙げてくれたと答えました。

性的同意ハンドブックの作成

このような声を受けて、Voice UpJapan ICU支部(4月より“Map the Better”へ改名)は、ICUにおける性的同意に関する情報提供の一環として、CGS(ジェンダー研究センター)の監修のもと、性的同意ハンドブックを作成。性的同意クイズやチェックリスト、学内や学外のホットライン、知っておくべき法律など、性的同意に関する情報を掲載し、大学側から新入生全員へ配布する試みを始めました。

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ハンドブックには性暴力被害者支援のシンボルであるティールリボンの色が採用され、性的なハラスメントや暴力が『異性間のみならず、同性間やさまざまなジェンダーやセクシュアリティの間で起こりうる』という前提を元に制作。現行法律で定義が曖昧なゆえに被害者が狸寝入りをしてしまう“法律の課題”にも言及し、「同意のない性的行為は歴とした性暴力」と訴えているところが特徴です。

表紙のポテトの深い意味

表紙で目を惹くポップなポテト。 実はこれには深い意味が。 ーーーVoice Up Japan ICU支部(4月より“Map the Better”へ改名)の西山さんは、 『表紙のポテトは、性的同意に関する大切な言葉の頭文字“FRIES”をあらわしています。 性的同意が“成り立つため”に重要な判断基準は5つ。 それが“FRIES”=フライドポテトです。 こうした日常的なアイテムをモチーフに、性的なハラスメントや暴力に興味のない層にもリーチできたら』と語ります。

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性的同意クイズ

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性的同意チェックリスト

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また、アンケートの結果「相談できる公的機関を知らない」「公的機関へ相談するのはハードルが高い」といった声が挙がったことから、身近な学内相談機関を掲載。 被害者になった時、加害者になってしまったかもしれない時にも相談できる窓口として紹介されています。

日本初!性的同意についての新入生オリエンテーション

さらにICUジェンダー研究センターによる性的同意に関するレクチャーの受講も必須となり、2022年9月にはオンライン講座を全新入生に実施。 履修登録の仕方などと同様の“義務項目”として、30分の性的同意に関する講座と、30分のSOGIに関する講座(SOGIについて~ジェンダー・セクシュアリティの基礎知識~)を提供しました。 このように、全新入生へ性的同意に関する講義受講の義務付けを実施するのは、日本国内の大学において初めての試みです。

性被害のない世の中へ

『今後は、4月入学生全員(約700名)、9月入学生全員(約700名)にガイドブックを配布し、ICUジェンダー研究センターHPにも掲載予定です。他大学にもポジティブな影響を与えられたら』と話す西山さん。 新入生全員が手に取った後は、効果測定も行うそうです。 性的同意について、これまで学校できちんとした学びの機会を提供してこなかった日本。 大学でサポート体制が整えられるのは、大きな一歩と言えるのではないでしょうか。 このような機会が増えていき、性的同意について世の中にしっかりと理解が広まることを願います。 みなさんはこの取り組み、どのように感じましたか? 画像出典:Voice Up Japan ICU支部作成「性的同意ハンドブック」より (MOREDOOR編集部)

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