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30女が自信を失う瞬間。

  • 2015.11.28
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30女が自信を失う瞬間。

仕事に美容に恋愛に、女の人生ってけっこー大変! 私はこのままでいいのかな? 幸せになれるかな? そんなモヤっとした悩みを浄化し、毎日がもっと楽しくなる痛快エッセイを、毎週土曜日お届けします。「若くもなく、オバサンになるには早すぎる30女の迷走ぶりを、セルフレポート! “なんだか最近、立ち位置が違う”と戸惑う女子たち、ともに慰めあおう!
【恋愛はしたいけれど1mmも傷つかずに生きたい】vol.18

「あんた、かなり迷走してるよ!」

友達から突然言われた一言に、私はドキリとした。何を指して言われたのかというと、今年かけた美容費について。笑いながら話をしていたら、その磨き方は迷走であると断言された。別にトクベツなことをしたわけではない。エステに水素にマッサージを楽しみつつ、ココナッツオイルやチアシード、えごま油にユーグレナなどなどなど。流行食品をたらふく取り入れただけなのだ。ただし、年始から体重は1キロ増えている…って、これって迷走?

「美容の人体実験は趣味だもん!」

と全力否定をしたものの、はて、自分はどうしてこんなやっきになって美容にのめり込んだのかなーと思ったら、思い出されることがいくつもあった。

あれあれ、立ち位置変わってる?

たとえば今年の始め、年下男性と合コンをしたのだが、当日ドタキャンが2名発生した。それだけならモヤも小さかったものの、さらに参加者男性の1人が、終始全員が心配になるほどの無関心を貫いていた。「クソ男!」とその日は悪態をついたものの、改めて考えると、30歳女との合コンに、男達はメリットを感じずご遠慮したのかもしれない。そんな経験初めてだったので、そのとき凹みながら結論を1つ導きだした。

「ああ、私の価値が下がっている」

またある日、5年ぶりに婚活パーティへ参加した。男女ともにアラフォー世代が中心の婚活パーティだったのだが、たまたま私が最年少参加者だった。別に気にせず聞き流していたところ、「やっぱり子供を考えたらね…」と聞いてもいない深刻な将来設計を告白され、40歳over男性に不気味なモテっぷりを発揮した。その日もちょいと違和感を覚えながら、またしても1つの気づきを導きだした。

「私の市場が、変わりはじめてる」

言いはじめたらキリがない。友達の結婚式や出産、周りの転職や出世など。めまぐるしく変化する人間関係を見ていたら、自分の中でかすかに存在していた“自信”という名の砂の山が、サラサラと崩れていくではないか。

それに無意識に気付いて「ヤバイ!ヤバイ!」と慌てた結果がこの美容まみれの迷走である。せめて数キロ痩せていたら、まだ言い訳も立つってもんだ。

悲しくなる自己分析を終わらせながらも、1つ、改めて引っかかることがあった。それは、自信が揺らいだと言いつつも、そもそもあった自信とは何だったのかってこと。

あなたの恋愛自信度が丸わかり!

自慢じゃないけど、私って実はすごく自己評価が低いタイプなの。と、言ったら怒られそうだけどわりとマジ。だから人生30年、自信なんて本当にちょぴっとしか持っていなかった。

そんな自分からカスミほどにあった自信が喪失したってんだから大問題! 原因を探るべく、改めて自分の自信を作り上げるものについて考えてみたのだ。

女としての自信が何から構成されているか、確実なことは言えない。ただ恋愛面においては、この5つの要素で自信の尺度はある程度図れると思う。

1:若さ

2:ビジュアル

3:コミュニケーション力

4:テクニック

5:環境(身の周りの状況)

自己評価になるので、曖昧にはなるけれど、1つ1つ5段階でチェックして、レーダーチャートを作ってみてほしい。

まず若さ。これはもちろん年齢のことなので同い年と結果は同じになる。そしてビジュアル。これは私みたいに最近太った人、オシャレに手を抜いている人はガンガン減点してほしい。コミュニケーション力については、自己評価で。テクニックとは、いわゆる恋愛テクや男性に対する知識の深さである。そして最後の環境。これが一番複雑。

まず周りの子がどれくらい結婚したかを思い出してほしい。そして親や周りの人が、あなたにどれくらいのプレッシャーをかけているのかを再確認。そして自分の仕事や趣味についても、 割く時間が多ければ多いほど、減点対象としてほしい。

とまあ丁寧なんだか雑なんだかわからない説明はしたけど、ぶっちゃけカタチの大きさはそこまで関係ない。大切なのは、1、2年前とくらべて、どこかの項目がガクンと下がって、グラフのカタチが著しく変わっていないかということ。

☆改ページ

自信、絶賛揺らぎ中。

というか、普通に元気に毎日仕事して疲れて、遊びや恋愛なんかしていたら、「若さ」と「環境」の項目は、多分ここ1、2年でガクンと下がっている人が多いはず。私が合コンや婚活パーティで経験したナゾのモヤモヤは、若さのポイントが下がったからこそ痛感したものであった。さあ、みんなのグラフは、1、2年前に比べてどうだったかな? 私は太ったのでビジュアルも減点だ! こりゃあ自信も失くすわけだ!

しかし、改めて考えてみると、自分を信じる力というのは、こんなにも若さや周りの状況に揺らぎまくるものなのかと思ったら、自信や幸せってなんなのさ?と思ったりもする。何かを手に入れることよりも、他人のリズムや時間の経過に焦ったりしないことが、ひとまず自信や幸せへの近道なのかもしない。

美容迷走の原因がわかったところで一安心である。が、しかし、この11月22日に追い討ちをかける事件がさらに起きた。

それは言わずもがな、「いい夫婦の日」である。私はこの日、結婚式の二次会に参加していた。さらにその晩、別の友人知人の結婚報告を3件も受け止めた(Facebookって本当に憎い!いや、便利だわ☆)。そして「さすがに今日1日で二次会に出て、さらに3件の結婚報告を聞くとはびっくり!」とTwitterでつぶやいたところ、友達から連絡が…

「自分も年末結婚するわー」

あぁ……めでたいなぁ。

私の自信、絶賛揺らいでます!

おおしま りえ/雑食系恋愛ジャーナリスト・イラストレーター

10代より水商売やプロ雀士などに身を投じ、のべ1万人の男性を接客。20代で結婚と離婚を経験後、アップダウンの激しい人生経験を生かし、現在恋愛コラムを年間100本以上執筆中。そろそろ幸せな結婚がしたいと願うアラサーのリターン独女。

HP:http://oshimarie.com

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