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「ブルーマンデー症候群」を和らげるメソッド、ミニマムマンデーとは?

  • 2023.3.7
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週末になっても頭から仕事が消えないことは多々ある。特に日曜の夜、週末前に解決できなかったいろいろなタスクを脳が思い出し、考え始めてしまう。一人のインフルエンサーがこのストレスをストップさせる簡単な解決方法を示してくれた。

職場でのウェルビーイングを専門としている29歳の若いティックトッカー、マリサ・ジョーは日曜日の夜に起きるストレスを追い払うメソッドを考えた。photography: Getty Images

不安で胃がキリキリと痛む。眠れない。週末が終わりに近づくと、仕事の再開を控えてストレスが増すことが多い。金曜の夕方、長く連なるto-doリストをいったん中断したものの、日曜の夕方が近づくにつれ、翌日にはそれを再開しなければならないと考えるだけで押しつぶされそうになる人は多いだろう。

職場でのウェルビーイングを専門とする29歳の若いティックトッカー、マリサ・ジョー(Marisa Jo)は日曜から月曜への移行をうまく切り抜けるためのシンプルなメソッドを考案した。専門家にも認められたメソッドだ。

「ミニマム・マンデーを実践し始めたのは2022年3月です」と彼女は2月6日、「Stylist」誌で語っている。名前が示す通り、このテクニックでは月曜には最低限のことしかやらない。本当に重要なタスクだけに集中し、エネルギーを火曜日以降に温存する方法だ。「これを自分に許したことで気持ちがとても楽になりました」とインフルエンサーである彼女は説明する。

休息を重視。

若い経営者を支援するスタートアップ企業Phoenix社の共同創立者である彼女によると、まず、月曜は緊急性のないタスクを省く、あるいはほかの人に任せる。それと同時に、その日は「自分に思いやりを持って」過ごし、お昼休みなどを長めに取ることをすすめる。

「自分に課しているハードルを下げ、プレッシャーを和らげ、自分により優しく接することによって、絶えずストレスにさらされていた時と比べて、多くのことができるようになると気づいたのです」とマリサ。週明けに、休み時間を確保し、平静な時間を設けることによって、より効率的に仕事に取り組むことができるのだ。

「矛盾しているように見えますが、生産的であろうというプレッシャーが大きければ大きいほど、生産性は落ちるのです」と、仕事の生産性に対する罪悪感をテーマとした『I Didn't do the Thing Today』の著者マデレイン・ドアは「Stylist」に語った。

意思決定は自分で。

週明けのストレスを減らすことができれば、自分の感情をコントロールできるようになるし、その結果、仕事をうまくこなせるようになる。「週の冒頭からタスクに突っ込むより、徐々に仕事にシフトしていく方が私には合っています」とバーンアウト防止のコンサルタント、スビラ・ジョーンズは言う。そしてこう続ける。「ミニマム・マンデーを正しく行えば、余裕をもってその週の準備をすることができます。その結果、仕事を自分の意思でコントロールする助けにもなります」。スビラ・ジョーンズは月曜の会議を減らし、代わりに翌日からの4日間の活動の計画と準備を行う時間に充てている。

日曜に月曜を侵入させず、無駄な緊張を省くための、もう一つのアドバイス。「週末の最後に良いルーティンを心がける」と職業コーチ、ソーマ・ゴッシュは提案する。日曜の夕方にヨガクラスを受けたり、瞑想をしたり、アロマの精油を入れたお風呂に入るなどリラックス効果のあることを行うと、月曜を恐れる気持ちがやわらぐのだそうだ。「元気を回復し、新鮮な気持ちで月曜の朝を迎えることができるようになります」とコーチは説明する。

職場で日記をつける。

しかし、週末から週明けへの移行を丁寧に行うだけでは仕事のストレスは完全には消えない。「人事担当者、作業療法士、職業コーチなど全員が共同して、組織や個人のストレスやバーンアウトをいかに予防できるかを模索しなければなりません」とソーマ・ゴッシュは訴える。

ほかには仕事に関する日記をつけ、仕事に関する不安を書き出し、それによって解決を導き出す方法もある。「形のないものを管理するため最も効果的な方法はそれらを書き出すことです」とスビラ・ジョーンズは締めくくる。簡単な作業なのですぐに行動に移せそうだ。たとえば月曜日にでも……。

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