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結露がビッシリ!? 見落としがちな“冬場のカビ”を防ぐ方法5つ

  • 2015.11.24
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【ママからのご相談】

以前住んでいた古いマンションはカビが出やすく、クシャミや鼻水といったアレルギー症状が出て苦しみましたが、春に引っ越してきた部屋では梅雨も夏も無事に過ごせたので、ここはカビが発生しないと喜んでいました。ところが、衣替えついでに押入れの中や家具の裏を 掃除したところ、カビを発見しました。気温が下がってきたこんな時期にもカビが発生すると知り、ショックです。カビ対策、特に冬はどんな注意が必要でしょうか? 教えてください。

●A. 結露に注意! 日頃から対策を心がけましょう。

こんにちは。海外在住プロママライターのさとうあきこです。

カビは、アレルギー体質の人のためにも、大切な家や家財のためにも、しっかりと予防しておく必要があります。梅雨時や夏の高温期は誰もが“気をつけよう”と考えて、除湿機やエアコンを上手に利用するので、カビにひどく悩まされることは意外とありません。ところが、秋が深まり気温が下がって空気が乾燥してくるとついつい油断してしまいます。でも油断は禁物です。

カビの繁殖に必要なのは“湿度”“温度”“栄養”です。実は冬でも、室内はこの3条件を満たした状態になりやすいのです。

●冬場のカビを防ぐ方法5つ

●(1)換気で“湿度”と“温度”をコントロール

寒くなってくると、温まった部屋の空気を逃したくないばかりに、窓を開ける機会が減ります。すると、家の中は空気の循環が悪くなり、外と室内の温度差が大きくなり、湿気が室内にたまってしまいます。その結果、カビ発生の原因となる結露が起きてしまうのです。

昼間の温かい時間帯を狙って室内に風を通しましょう。窓は風の入り口と出口になる数か所を開け、換気扇も同時に使うと効率よく換気できます。最低でも5分は新鮮な空気を部屋に吸わせてあげましょう。

●(2)乾拭き

結露を発見したら、ただちに乾拭きします。窓や壁、家具などに指先で触れて湿気を感じたら、まずは乾拭き。入浴後の窓ガラスやドアの水滴も乾拭きしておきます。

これだけで、室内の湿度の上昇をかなり抑えることができます。ただ、カビがすでに発生している場所や乾いた場所では乾拭きは避けましょう。もちろんやたらと濡れ拭きするのも厳禁です。

●(3)掃除

カビのエサとなる汚れを落とすための掃除も欠かせません。

食べ物のカス、髪の毛やフケ、石鹸カスや人のアカといったものはカビの栄養源。

・台所

・居間

・洗面所

・風呂場

・寝室

といったすべての室内がカビの発生場所になる可能性があります。

まずは畳やカーペットについているかもしれないカビの胞子を掃除機でしっかりと吸い取ります。フローリングの場合にはドライモップなどで吸着させてから掃除機をかけると胞子の舞い上がりを防げます。

掃除機の吸い口を換えて、家具や戸の隙間や窓枠など高さのある場所も可能な限り掃除機を使って胞子とホコリを吸い取りましょう。

●(4)カビ落とし

既に発生してしまったカビを取るには掃除機は不適です。こびりついた汚れも同じですね。そんなカビや汚れは住宅用の中性洗剤を使って取り去りましょう。

少し離れたところから洗剤を噴きつけてしばらくおくと、カビや汚れが浮き上がってきます。そこをしっかりと絞った濡れ雑巾で拭きとります。後は乾くまで放置するか、扇風機などで風を当てて乾かしましょう。

●(5)アルコール消毒

次は拭き掃除です。床はもちろん家具・家電や窓など、目につくところを端から拭き清めていきます。雑巾がけのとき、濡れ拭きだと湿度が心配、乾拭きだと胞子をまき散らしてしまう可能性があります。そこで使用したいのが無水エタノールです。

カビ殺菌効果を持ちながら、あっという間に乾くという性質を持つ無水エタノールは、カビ対策掃除の要ともいえる存在。無水エタノール6水4の割合で薄めたものを乾いた布にスプレーしながら使います。ただ、場所や物によっては変色してしまうこともあるので、要チェック。

●日頃の心がけが大事

カビが発生する前に対処するためには、少なくとも週に1度のカビ対策掃除が必要です。さらに、掃除以外にも日ごろから心がけておくことでカビの発生を抑える方法があります。

まず、室内干しの場合は風呂場などの密閉性の高い場所で除湿機を使って一気に乾かして、室内の湿度を上げないようにしましょう。そのほか、暖房の設定温度を控えめにして外気との差を小さくすること、夜間や外出中も換気扇やサーキュレーターを上手に活用して換気を心がけることもカビ対策になります。

さらに、結露のひどい場所には結露防止シートや断熱フィルムを貼ったり、市販の除湿製品を使用するのも効果的です。

●まとめ

カビ対策の5原則といっても、特別な作業ではありません。新たに用意するとしても無水エタノールくらいであり、あとはごく日常的な作業ばかりです。カビは油断したとき油断した場所に現れます。日ごろのケアを怠らないことで1年を通じてカビ知らずの安心感を味わいたいですね。

【参考リンク】

・冬の結露対策 | アイリス(https://www.iris-interior.com/tokusyu/08/01.html)

●ライター/さとうあきこ(海外在住プロママライター)

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