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東日本大震災復興と繋がる、中田英寿×ダミアーニのチャリティコレクション。(Yuka Tsukano)

  • 2015.11.23
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右から、ジョルジョ・グラッシ・ダミアーニさん、中田英寿さん、伊東豊雄さん。

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中田英寿さんは積極的にチャリティ活動をされていることで有名。イタリアの名門ジュエラー、ダミアーニから2014年10月に発売された「METROPOLITAN DREAM BY H.NAKATA」は、中田さんがダミアーニとタッグを組んで誕生したチャリティコレクションです。発売から1年を経て、当初の約束通り、収益の一部が東日本大震災復興支援金として寄付されることに。11月16日に行われた記者会見の模様をお届けします。

チャリティに積極的な2人、実は長年の友人。

三代目ダミアーニ家で副社長を務めるジョルジョ・グラッシ・ダミアーニさんと中田英寿さんは長年の友人同士。その友情関係から、「METROPOLITAN DREAM BY H.NAKATA」(メトロポリタン ドリーム バイ エイチ ドット ナカタ)プロジェクトはスタートしました。ジョルジョさんと中田さんは、今なお厳しい状況での生活を強いられている東日本大震災の被災地の人々を応援したいという想いで一致。このプロジェクトの収益の一部を、建築家の伊東豊雄さんが率いるNPO法人「HOME-FOR-ALL」の復興支援活動に3年に渡り寄付することを決めました。そして発売から1年を経て、このコレクションは世界的に好評を博し、収益の一部である300万円が「HOME-FOR-ALL」へと寄付されました。11月16日行われた記者会見では、伊東豊雄さんに300万円の小切手が授与されました。

中田英寿さんが明かすデザイン秘話。

「METROPOLITAN DREAM BY H.NAKATA」は、ダミアー二のアイコンコレクションの一つとして高い人気の「METROPOLITAN DREAM」をベースに、ジョルジョ・グラッシ・ダミアーニさんと中田英寿さんが共同でデザインしたもの。ブラックブルニート加工を施したホワイトゴールドやピンクゴールドにダイヤモンドをあしらったエレガントな雰囲気のバングルやペンダント、カジュアルテイストのレザーブレスレットをラインナップしたユニセックスなコレクションです。中田さんは「ダブルクロスのペンダントをつくることに、実は当初、ジョルジョは難色を示していました。でもベストセラーになっているんですよ(笑)」と裏話を披露。ジョルジョさんは「友人同士で仕事をするのはどうなのかなと思ったりもしました。でも実際に中田さんと仕事をしてみて、彼の仕事の綿密さ、素晴らしさを感じました。話が長過ぎるとよく怒られますけどね(笑)」と語り、お二人の仲の良さが伝わってきました。

よりマニッシュになった新作。

中田英寿さんが「自分でも着けたいと思ったものを作りました」と明かすように、「METROPOLITAN DREAM BY H.NAKATA」コレクションは、女性だけでなく男性からも非常に人気が高いそう。ジョルジョさんいわく「男女比は6:4」。というわけで、発売1周年を記念して登場した新ラインは、初年度のミニマルなデザインに比べて、さらにボリューミィで迫力のあるものに。10万円台という手が届き易い価格帯からそろっているので、ダミアーニのエントリーラインとしても魅力的です。<上段 左から>PG×ダイヤモンド×レザー / WG(ブラックブルニート加工)×ダイヤモンド×レザー 共に¥230,000

PG×ダイヤモンド ¥600,000 <下段 左から>PG×ダイヤモンド×レザー / WG(ブラックブルニート加工)×ダイヤモンド×レザー 共に¥276,000 WG(ブラックブルニート加工)×ダイヤモンド ¥600,000

※レザーブレスレットは12月1日発売、バングルは12月中旬発売予定

問い合わせ先/ダミアーニ 銀座タワー 03-5537-3336

http://www.damiani.com

伊東豊雄さんと中田英寿さんが提唱する復興支援。

「METROPOLITAN DREAM BY H.NAKATA」の収益の寄付先は、建築家の伊東豊雄さんが理事長を務めるNPO法人「HOME-FOR-ALL」(ホームフォーオール)。このNPO法人は、被災各地に建設された「みんなの家」の連携を促し、サポートをしています。「みんなの家」とは、東日本大震災を受けて自分達に出来ることを模索しようと集まった伊東豊雄さんをはじめとする5人の建築家たちがスタートしたプロジェクト。人々が集い、暖をとり、飲み、食べ、語り合えるささやかな憩いの場をつくることを目指し進めてきました。この4年半の間に、ボランティアや慈善団体、企業などの支援により、被災各地に14軒の「みんなの家」が完成したそうです。しかし、被災から年月が経過していくなかで「みんなの家」の運営体制は資金的にも徐々に厳しい状況になりつつあるため、NPO 法人「HOME-FOR-ALL」を設立。伊東豊雄さんは会見で、「今進められている復興計画では、どこの街も同じようになってしまうのを恐れています。住民の皆様にとって心が温まるような場所を促進したいと思っています」と発言。中田さんは「チャリティは長く続けることが大切。(METROPOLITAN DREAM BY H.NAKATAを)本当に長いプロジェクトにしたい。1年や1回で終わるようなものではなく、できる限り続けていこうと思っています」。世界的にも有名で影響力をもつ伊東豊雄さんや中田英寿さんがこういったチャリティ活動を継続されているのは、大変素晴らしいことだと改めて実感した夜でした。

参照元:VOGUE JAPAN

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