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デスクワーカー必見! 骨盤を意識して「良い姿勢」をキープする方法

  • 2015.11.22
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【男性からのご相談】

よく姿勢が悪いと言われます。僕自身は背筋を伸しているつもりでも、なぜか姿勢が良く見えないようです。背筋を伸ばす以外にも姿勢をよくするポイントなどありますか?

●A. 骨盤を意識すると姿勢が良くなりますよ!

ご相談ありがとうございます。理学療法士のOHSAWAです。

姿勢を正すとき、まず意識するのが背筋を伸ばすことですよね。それは間違ってはいません。しかし背筋、つまり背骨を伸ばしても、その下につながる骨盤も起きていなければ良い姿勢にはなりません。

また、立った状態で良い姿勢を作ることは簡単ではないため、まずは座った状態で良い姿勢を作ることから始めても良いでしょう。そこで、今回は姿勢にとても深く関係する骨盤と坐骨について説明していきますね。

●骨盤は3つの骨で構成されている

骨盤は体の中心部に位置していて、上半身とは背骨(脊椎)と、下半身とは太ももの骨(大腿骨)とつながっています。イメージしにくいかとは思いますが、骨盤は“仙骨”“寛骨(恥骨+腸骨+坐骨)”“尾骨”の3つで構成されている大きな骨のかたまりです。3つの骨が接合されてできているため、その骨の接合部がズレたり曲がったりすると、さまざまな不調が起こるといわれています。

また、消化器や泌尿器、生殖器などを保護する役割もあるため、内臓の健康にも大きく関係しています。

●良い姿勢と坐骨

良い姿勢とは余分な力を使うことなく、体のバランスをとっている状態です。インナーマッスルを程よく緊張させつつ、どこかの筋肉を不自然に伸ばしたり縮めたりしないようにすれば、自然と脊椎が本来持つS字カーブを保つことができます。

しかし、立って良い姿勢を作ろうとしても、長年の体のクセや歪みにより、なかなかうまくできません。そのため、まずは座っている状態で良い姿勢を作ることを目指しましょう。

座っている状態の人間の体を支えるのは骨盤ですが、その骨盤の最下部でバランスをとっているのが“坐骨”です。この坐骨がきちんと立っていないと、いわゆるズッコケ座りになってしまいします。それが習慣化すると、立った状態でも骨盤をきちんと起こして良い姿勢を保つことが難しくなってしまいます。

●坐骨を立ててみましょう

まずは坐骨がどこにあるのか確認してみましょう。椅子(座面)とお尻の間に手を差し込んで、お尻が座面についているあたりを探ってください。左右のお尻の肉の奥の方にコツンと触れる骨が“坐骨”です。

坐骨を立てるコツは椅子に深く座ることです。それだけで自然と坐骨は立ち、良い座り姿勢となります。深く座ろうとすると、お尻を後ろへ押し出すイメージとなりますよね。その意識があることで、骨盤が寝てズッコケ座りになるのを防ぎ、背もたれのない椅子や座位姿勢でも良い姿勢でいられるようになります。

また、坐骨を立てることで、お腹のインナーマッスルも働きやすくなるため、自然とお腹も引き締まってくる効果も期待できます。

●日々の生活の中から意識することが大切

日常生活では、座る場面がたくさんありますよね。家や飲食店、会社、電車や車など座る用途や形式はさまざまですが、いずれにしても、座るときは深く腰掛けるようにしましょう。できれば長時間を足を組んだり、前傾姿勢でパソコンに向かったりすることは避けた方が良いでしょう。

しかし、例外として、柔らかいソファにはうまく良い姿勢で座ることが難しいため、その際は楽な姿勢で座りましょう。ソファはリラックスすることが目的であることが多いため、自宅で使う際は“座るもの”ではなく“横たわるもの”と思ってしまっても良いと思います。

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良い姿勢は、日頃のちょっとした意識と、それを継続していくことで作られるので、まずは座った姿勢から意識して実践していってみてください!

【参考文献】

・『人は「骨盤」から健康になる』中村考宏・著

●ライター/OHSAWA(理学療法士)

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