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「メタバース美術館」でNFT展示 名古屋造形大の学生が制作した47点

  • 2023.2.18
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鳥居を連想させる空間
鳥居を連想させる空間(J-CASTトレンド)

伊藤美藝社製版所(愛知県名古屋市)は、自社で制作したメタバース(仮想空間)美術館「クリアミュージアム」を名古屋造形大学に無償提供し、NFT(非代替性トークン)作品を展示している。2023年2月15日に発表した。この展示は、同大学が2022年12月に開催した「名古屋造形大学 情報表現領域展」をメタバースで再現したものだ。

最大200点飾れる空間

「クリアミュージアム」は、ウェブサイトで作品を展示できるoncyber(オンサイバー)というサービスを利用して作られ、最大200点のデジタルアートを配置できる。

33人の学生が制作した作品47点をNFT化し、「イラストレーション」「絵本」「デジタルイラストレーション」の3テーマに分けて飾られている。

サイト上で、誰でも無料で鑑賞可能だ。ミュージアム内は自由に見て回ることができ、作品に近付くと詳細が表示される。2月16日時点で、終了予定日時は未定。

3か月かけて完成

もともと「クリアミュージアム」は、伊藤美藝社製版所が、自社で制作したNFTアートを展示するために作られたもの。電子書籍やインターネットの普及に伴い、低迷する印刷・製版業界で、「何か新しいことを」と模索する中でNFTに行き着いた。「日本の伝統色」をテーマに、200点のNFTアートを制作。世界最大手のNFTマーケット「OpenSea」でリリースした。

同じ頃、同社ではNFT全作品を飾れる空間作りを目指した。NFT関連プロジェクト中心メンバー5人のうち、VR空間の制作は全員が未経験。社内のデザイン部と内装を相談し、文献や資料を活用するなど試行錯誤を重ね、3か月かけて「クリアミュージアム」を完成させた。

今後の制作予定について、伊藤美藝社製版所プリンティングディレクション部の横粂俊仁さんに取材すると、「新たなメタバース空間を作る可能性はあります」という。また、「日本の伝統色というテーマをバージョンアップさせ、AI(人工知能)を利用した作品をつくることも案として出ています」とコメントした。

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