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実は全くの別モノ!? 「マタニティブルー」と「産後うつ」の違いとは

  • 2015.11.21
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【ママからのご相談】

もうすぐ中期に入る妊婦です。マタニティブルーって、妊娠中のものだと思っていたのですが、実は産後のものだと聞きました。言葉は聞いたことあったのですが、あまりよくわかっていませんでした。産んだときのためにも、少し詳しく知っておきたいです。

●A. “産後うつ”との区別をつけ、相談の基準を決めておくことが大切!

こんにちは、ライターの佐原チハルです。

“マタニティ”というと、たしかに妊婦さんとか、妊娠期間のことをイメージしてしまいますね。マタニティブルーは、産後うつ同様、誰にでもおとずれる可能性のあるものです。母子手帳や自治体から出ている資料などにも説明があるかもしれませんが、あらためて、ポイントをまとめてみました。

●マタニティブルーと産後うつ

出産後のママさんは、体もボロボロですし、ホルモンバランスが崩れているせいで、気持ちも安定しません。それに加えて、慣れない育児の緊張感や、睡眠がほとんどとれないこと、授乳への不安なども重なることとなり、多くの場合で余裕を失ってしまいます。

こうした心身の動きのうち、“産後の気持ちの落ち込み・不安や、悲しくて仕方がなくなってしまう、涙が出てきて止まらない”などの症状が出るのが、マタニティブルーや産後うつの特徴です。共通していると思われる点も多いため、マタニティブルーと産後うつはよく似ているように思われますが、全くの別物です。

マタニティブルーは、崩れたホルモンバランスが安定してくる2〜3週間後には自然とおさまってくることが多いです。一方産後うつは、産後2〜3週間後くらいから症状が出始め、最低でも1か月、長ければ何年にも渡って症状が続きます。自然におさまるマタニティブルーとは違い、治療が必要です。

●“マタニティブルー”になったらどうしたいい?

誰にでも起こり得る、一過性のものですので、実はマタニティブルーは放っておいても大丈夫です。「いろいろ考えるの面倒だから、2週間は毎日泣き続けるって決めた!」というママさんの声もありました。

でも、やっぱり毎日不安になったり、涙が出てきたりするのはツラいですよね。マタニティブルーになったときは、心身のリフレッシュのためにも、誰かに愚痴を言ったり、赤ちゃんから数時間離れてお世話から解放される時間を作ったり、とにかく誰かに甘えまくりましょう!

甘えられる家族がいない、という場合は、自治体などに保健師さん・育児支援員さんを派遣してもらい、相談相手になってもらうのもよいですね。抱え込まないことが大切です。

何よりも重要なのは“1か月も経てば絶対に楽になると知っていること”です。ツラさは、永遠に続くものではないのです。1か月を過ぎても症状が続く場合は産後うつの可能性がありますので、治療をするようにしましょうね。

●“誰でもなる”けど、“誰でもなるから我慢する”のはダメ!

電話相談や支援員さんに、「マタニティブルーは誰だってなるんだから、気にしちゃダメだよ!」というようなことを言われ、とても悲しかった……という声はよく聞きます。

マタニティブルーはたしかに、誰でもなり得るもの。けれど、ツラい気持ちや状態は本物です。かならず症状がおさまるからといって、いまツラい気持ちをガマンしなければならないわけではありません。相談先で心無い言葉を言われてしまった場合などにも備え、あらかじめいくつかの相談連絡先などを調べておけるとよいですね。

【参考リンク】

・これってマタニティブルー? | ムーニーユニ・チャーム(http://www.unicharm.co.jp/moony/hajimete/sango/lesson05_01.html)

●ライター/佐原チハル(フリーライター)

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