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2016年秋冬ブライダルコレクション速報トレンドレポート。

  • 2015.11.20
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〈左から〉PRONOVIAS、THEIA、REEM ACRA、INES DI SANTO Photos: InDigital

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10月にニューヨークで開催された2016年秋冬ブライダルウィーク。今シーズンのトレンドは、センシュアリティとスマートさの融合。ほどよくセクシーなシルエットや素材を存分に使いながらも同時に凛とした強さとしなやかさを感じさせるモダンなドレスが勢揃い。ヴォーグ ウエディング注目のデザイナーの新作を速報でお届けします。

Sheer Drama 上品な透け感は2016年秋冬最大のトレンド。

ヴェラ・ウォンのコレクションにも披露されたように、繊細なレースをデコルテや腕に配したり、 あえてスカート部分にシアーな素材を使って脚のラインを見せたりと、“透け感”をポイントにしたドレス がずらりと揃った今シーズン。各デザイナーが透明感というコンセプトをシアーな素材で美しく取り入れていたのが印象的だ。

「朝日が射し込む窓のそばに立っている花嫁のイメージが、すべての着想のきっかけだった」と語るのはイネス・ディ・サント。ヴェールを思わせるシアーなカーテンでランウェイを覆い、会場に集まった観衆が、ウエディングドレスに着替える花嫁をカーテン越しに覗き見ているような気分になるという仕掛けを披露した。 

Deep V-Necks 女性らしさにこだわったエレガントなVネック。

昨シーズンから引き続きトレンドのVネック。今シーズンはより上品に、よりシンプルに取り入れられていた。なめらかなシルクや繊細過ぎないレースを用いたドレスは、深いVネックのカッティングも決してセクシーにはならずあくまでオーセンティックなイメージをキープ。キャロリーナ・ヘレナでは、新作ルックのほとんどがVネックを採用。彼女自身が「あらゆる女性の魅力を引き立てる」と語るVネックには、花嫁のデコルテや首のラインの美しさにさらに視線が集まるようにとの願いが込められているのだそう。

Illusion Lace 肌にレースをのせたように。タトゥーのような装飾に注目!

元は、ヴェラ・ウォンやプロノビアスが得意としていた、まるで肌に直接レースをのせたようなシアーでセクシーなデザイン。今シーズンは多くのデザイナーが取り入れ、一大ブームに。透け感を強調したメッシュ素材や、繊細な刺繍の美しさなど、競い合うようにその“タトゥー・レース”を披露した。ランジェリーを思わせるセクシーで官能的なデザインとの組み合わせは、今シーズン独特の新しいトレンドと言えるだろう。 

Le Rouge et le Noir ルージュとノワール。新たな価値観が定着。

ヴェラ・ウォンがブラックを取り入れたブライダルコレクションを初めて発表してから10 年以上が経った今シーズン、ついにトレンドに“ブラック”がイン! ダーク・ロマンティックとも呼ぶべきヴェラ・ウォンのブラックドレスはシクルタフタで描くネックラインとボリュームたっぷりのスカートが圧巻。オスカー・デ・ラ・レンタやエリザベス・フィルモアらもロマンティックなシルエットにワンポイントのブラックを取り入れ、上品なビター&スウィートを実現。

Le Rouge et le Noir ルージュとノワール。新たな価値観が定着。

また、今シーズンは鮮やかでシルキーなレッドもまた注目カラーのひとつ。赤と黒。20年前では考えられなかったふたつの色が、ブライダルコレクションを賑わせた。 

Super Slit スリットから覗くヘルシーな美しさ。

今シーズンの隠れトレンドとも言うべき、スリット。風をはらんで軽やかに広がるシルクオーガンジーにスリットをあしらったり、マーメイドラインのアクセントにスリットを入れたり。どのドレスも、スリットからのぞく脚はセクシーすぎず、ヘルシーで美しい印象。モダンな雰囲気が加わり、自由でフレッシュな花嫁像を演出している。

Modern Mermaid 胸元にあけたスリットは凛とした女性の証!?

Vネックのブームとともに現れたのが、胸もとからウエストラインにまで届きそうな深いスリット。シャープなラインは、セクシーというよりむしろ知的でスマートな印象。凛とした強さを感じさせる、洗練されたマーメイドドレスが新鮮。 

Mini Magic ’’装飾系’’女子に捧ぐデコラティブなミニ。

まるでアート作品のように、凝った装飾をふんだんに使ったミニドレス。レース、ビーズ、そしてフェザー。デザイナーのこだわりが存分に発揮されたミニドレスのインパクトはランウェイでも存在感が抜群。デザイナーたちの「ミニだからこそできる」クリエイティブの冒険が、究極に進化した形とも言えるだろう。 

Better with Beads ドレスの前面に配置したアートのような装飾。

バンブービーズで描く、流れるような刺繍。まるでアートのような装飾を全面に施したドレスは、昨シーズンから根強く続くトレンド。スパンコールを華やかにちりばめたドレスとは違い、どこかレトロで懐かしい、優しさを感じさせるグラフィックがポイント。 

Cape Abilities ケープ・ドレスがランウェイを席巻!

ケープのようなデザインを取り入れたドレス。もちろんこれも「2WAYドレス」ブームの流れから生まれたものだが、今シーズンはよりアーティスティックに進化し、どことなくシアトリカルなルックにまで昇華。ロングヴェールの代わりにロングケープを纏うという緻密に計算されたシルエットは、ランウェイでもひときわ洗練された存在感を放っていた。

20's Glamour 華麗なるアールデコ! 20年代風ドレスが新鮮。

ヘアメイクから音楽まで。20年代ムードを前面に押し出してきたのはセイア。クリエイティブ・ディレクターのドン・オニールは、「誰もが美しいというものではなく、何か今までと違う、予想外のことをやってみたくて」とその理由を解説。ほかのデザイナーたちも、ランジェリーライクなスリップドレスにレースやビーズ装飾を施し、ブライダルの要素を20年代ムードにうまく融合させている。その仕上がりは、奔放でいて、エレガント。 

Pretty in Pink 淡いベビーピンクは引き続き人気のカラー。

昨シーズン、ランウェイを賑わせたシャーベットカラー。なかでもパステルピンクは今シーズンも人気健在。大人の花嫁にこそ似合う、控えめなベビーピンクの色合いが特徴だ。より甘く、淡く、そしてよりフェミニンに。オーセンティックなデザインのドレスに配されたピンクは、ホワイト以上にピュアな印象も。 

Eternal Bouquet アーティスティックな花!大胆なプリントも登場。

ロモーナ・ケヴェザは大胆な花柄のスカートで情熱的な愛のイメージを表現し、ナイーム・カーンは花をあしらったヘッドピースやイヤリングのほか、全身に何百ものフラワーアップリケを配したドレスを披露。昨シーズンのフラワープリントブームに続き、デザイナーたちのこだわりが、それぞれの花となって美しく咲いた今シーズン。もはやプリントドレスは新定番となったと言えるだろう。

参照元:VOGUE JAPAN

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