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夜の二条城で琳派と金魚の競演を堪能するアートアクアリウム

  • 2015.11.19
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徳川家康が造営し、家光が完成させ、また皇族の宮殿ともなった元離宮二条城。国宝で世界文化遺産でもあるこの場所を舞台に、アートアクアリウムアーティスト・木村英智氏が確立した、金魚のアクアリウムとアート、デザイン、そしてエンターテイメントを融合させた世界が楽しめます。今回は気になるその中身をご紹介します。

屏風上で表現される琳派の世界

通常は非公開とされている二の丸御殿中庭へ進むと、本物の金魚が尾形光琳の『紅白梅図屏風(こうはくばいずびょうぶ)』や『燕子花図(かきつばたず)』、俵屋宗達の『風神雷神図屏風(ふうじんらいじんずびょうぶ)』を描き出す、京都初登場の「リンパリウム」が見えてきます。最先端のアート技術を使い、金魚の動きに合わせて梅や燕子花の絵を変化させ、琳派の多用した技法「たらし込み」や、同じ模様が繰り返し描かれる「連続性」を表現。金魚が可憐に動くたび、さまざまに変化する画面に目が離せません。

このほか会場には、京都初登場の「ビョウブリウム」、「ビョウブリウムⅡ」、昨年好評を博した「キモノリウム」や「水中四季絵巻」など、映像と音楽を背景に金魚が絵柄となって美しい画面を作り出す作品が展示されています。

大奥の世界を表す御殿スペシャルバージョンは圧巻!

その昔、二の丸御殿の白書院は将軍の居間・寝室だった建物で、いわば大奥。その場所に置かれたアクアリウムはその名も「大奥」といい、御殿スペシャルバージョンとなって登場。いくつもの水槽が積み重なる中、美と艶を輝かせながら儚げに漂う金魚たちは、あたかも大奥に生きた女性たちのよう。音とさまざまな色でライトアップされ、優雅に泳ぐ金魚の姿が楽しめます。

その向かい側には、鮮やかな色に光る「ボンボリウム」があり、その中の金魚はまるでぼんぼりの絵柄のようで、美しく浮かび上がっています。

毎夜繰り広げられる華麗な「金魚の舞」

アートアクアリウムアーティストの木村英智氏が、照明・音楽・着物に至るまで全てプロデュースした特別公演も見逃せません。今回は、旧暦をテーマにした「二十四節気七十二候の舞」を3回、さらにアートアクアリウムの代表作「花魁」の舞台番ともいえる「花魁の舞」と計4回の公演で、劇団荒城の花形・荒城蘭太郎によって披露されます。

身につけている衣装もまた木村氏がデザインを手がけ、京都の高級呉服商が仕上げた最高峰の着物となります。会期期間の11月にあたる十一候の意味に沿った季節や花に、金魚を絡めた美しい着物です。

日本の四季を彩り金魚が舞う、華やかな着物コレクション

二条城の台所には、木村氏がデザイン監修した着物が勢揃い。「花魚繚乱文様図の間」と題された室内は何とも華やかで、着物好きもそうでない人も、思わずうっとりと見とれてしまいます。中央には、池坊次期家元・池坊由紀氏が手がけるいけばなが置かれ、その回りに約30着の着物を展示。音楽と照明で演出された空間はまるで水の中にいるようです。

金魚の世界を堪能したら、日本酒や和菓子を!

台所前庭には、大きな提灯に彩られた「夜祭BAR」がスタンバイ。京都の5つの酒造「齊藤酒造」「佐々木酒造」「丹山酒造」「増田徳兵衞商店」「向井酒造」の銘酒が、毎夜交代で登場。晩秋の肌寒い夜、体にしみ入るおいしいお酒を、京つけものの老舗「大安」の漬け物や京風おでんを肴にいただきます。

またお茶席では、有職菓子御調進所「老松」の生菓子と、御菓子所「亀末廣」の干菓子、「福寿園」の金箔入り宇治抹茶(金雲)と朝霞ほうじ茶と名高い店のものばかりを提供しています。お菓子も七十二候や二十四節気に合わせて内容が変わります。

2007年に六本木で始まったアートアクアリウム。以後、日本橋、京都、神戸、心斎橋、梅田、名古屋、札幌など全国で展開を続け、今年は名古屋、広島、沖縄、そしてイタリア・ミラノへも展開し、多くの人々を魅了してきました。この秋は、華やかに、豪華絢爛に彩る二条城の夜の舞台へ、ぜひ足を運んでみてください。

◆イベント名

琳派400年記念祭 アートアクアリウム城~京都・金魚の舞~

◆開催場所

元離宮二条城(二の丸御殿中庭、台所前庭、台所)

◆料金

一般1,600円、小学生以下1,000円、3歳以下無料