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恋愛は「恋・愛・愛情」へとコミュニケーション力を成長させる?

  • 2015.11.19
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人の心は十人十色ですから、恋にはマニュアルなんてないのです。2人が良ければ全てOK。反対に、世間がどんなに「素敵な恋愛だね」と思っても片方が良しとしないだけで、その恋は簡単に破局に向かいます。
恋人同士の場合、意見が食い違ったときにお互いがどういうふうに折り合うかが大切になります。恋は心を丸裸にするほどの究極のコミュニケーション能力が必要。
だからコミュニケーション能力が高まるに従って、恋が愛になり、愛から愛情(結婚)までに成長するのでしょう。あなたが求める恋愛は、恋?愛?結婚?まずは婚活中の筆者の友人のお話から紹介しましょう。

■23独身、明確な理想のある彼女の恋愛はどうなる?

筆者のピアノの先生は芸大卒のピアニストなのですが、ピアノのレッスン以外のときは筆者の女友達の一人です。そして彼女の話題は、いつも彼の話。23歳独身の彼女は、まさに恋する乙女なのです。
ある日のランチに彼女は、婚活パーティに参加しようかどうしようかと悩んでいました。数日前に彼と別れたので、クリスマスまでに彼をゲットしたいのだというのです。
でも、彼女はプロのオケ(オーケストラ)の一員です。オケには独身男性がたくさんいます。それでも彼女は出会いがないといいます。彼女曰く、「結婚相手は音楽関係じゃない人がいいの」ということでした。
その理由は、「音楽家はデリケートな人が多いから、サラリーマンで男らしい人が素敵だと思うの」ということでした。
そこで筆者は、彼女の理想をつっこんで聞いてみました。
「生活水準を落とすのは嫌だから、私の家よりもお金持ちね。『君はピアノだけ弾いていてくれたらいいから』と言ってくれる人かな。ピアニストは指が命だから、けがしたら困るのよ。後は、何も考えないでいいくらい頼れる男性かな。」
ということでした。彼女の言葉をそのまま記すとこうなります。彼女の憧れの女性は女優の黒木瞳さん。黒木瞳さんは、結婚するときにご主人に「君は何もしなくていいから」と言われたそうです。彼女はそういう男性がいることを信じ、そこに憧れていました。
しかし、黒木瞳さんは、結婚後にご主人に上手におだてられてお料理の腕を上げ、今では家事一切を一人でこなしています。
そこで筆者は、彼女にそれとなく黒木瞳さんの家事の腕を伝え、間違いを指摘してみたのですが、彼女は自分のポリシーを未だ貫いています。
「運命の人が生れた時から決まっているなら、私が今まで家事をしなかったのだから、私に合った人が現れるってことでしょう?」というのが彼女の自説です。

■恋は愛を育てる練習!結婚は恋から愛へと育てる?

ハウコレの読者には、結婚はまだ先のことで、まだ幸せな恋を楽しみたい人が多いのかもしれません。
でも、結婚はまだまだでも、デートのときにお互い一緒にいるときに「結婚したら・・・・・・」を想像することもあるでしょう。
そして、「結婚は無理かな?」と思うと、お別れが近づくのかもしれません。結婚想定外の相手は、お付き合いしてもその場限りの相手となって、すぐに終わってしまうのです。
筆者は、ピアニストの彼女を見ていて確信したことがあります。恋や結婚に純粋な憧れを抱き、夢を追い求めているうちは恋は長続きしないのではないでしょうか?
「彼女と結婚したら幸せかな?」と思わせる女性が男性には大切にされるのだと思います。最近の20代男性は、家事がある程度できる男性が多いので、家事力は必須で無いのかもしれませんが、婚活データでは、男性は女性に家事力を求めている男性が多いとも聞きます。
筆者は、恋の先に結婚があるとしたら、恋はそこに至るまでのコミュニケーション力の鍛錬の過程だと思います。
10代の恋では、結婚は考えられないかも知れませんが、既に10代の恋から、相手の心の奥底にふれる高度なコミュニケーションの訓練がなされているのだと思います。恋でも、女友達でも、子供のころから相手としっかりと向き合った人だけが、幸せな恋をして結婚するのかもしれません。
「○○したい」から「彼の喜ぶ顔が見たい」と思えるまで、人は失恋を繰り返し、上手なコミュニケーション術を学習していくのでしょう。
筆者は、冒頭に紹介したピアニストの彼女が指をけがしないような工夫を凝らしつつも、包丁を握りたくなるような男性がいつか現れることを祈りつつ、コラムを結びたいと思います。(鶴山あずさ/ライター)
(ハウコレ編集部)

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